双児騒動』(ふたごそうどう、原題:DROOPY'S DOUBLE TROUBLE, 公開:1951年11月17日)は、アメリカ合衆国映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーに所属していたアニメーターテックス・アヴェリーによって製作されたアニメーションの一つ。

スタッフ 編集

内容 編集

ある豪邸の主人と執事は旅行の準備をしていた。執事はドルーピーに「1人じゃ寂しいから、誰か仲の良い友達を呼んで留守番したらどうかね。」と言われたので双子の兄のドリーピー(DVDと吹き替えでは弟のドリッピー)を呼ぶことにした。早速来て、ドアを壊しながら入っていった。同じ服に着替えて執事にドリーピーのことを紹介すると、執事は絶叫のあまり飛び上がってシャンデリアに掴まってしまう。執事はドリーピーに「知らない人は絶対に入れないように」と命令する。一方、ドルーピーはスパイクに会う。「腹が減ってるから何か食わせてくれ。」と言われたので戸惑っていると、スパイクに勝手に決められて「じゃ、裏口で待ってるぜ。」と言い、裏口に入るといきなりドリーピーに殴られる。それからというもの、ドルーピーが準備している最中にドリーピーに殴られる始末。さすがにおかしいと思ったスパイクは、ドルーピーに「お前さっきから俺を殴ってるだろ。」と言うが、「スパイク、君には触りもしなかったぜ。」とドルーピーは答える。スパイクはドルーピーが変になってしまったと勘違いして、電話で動物病院を呼ぶ。すぐに救急車が来たので、ドルーピーを呼ぶと、ドルーピーはドリーピーと一緒に来て、スパイクはやっとドリーピーの仕業とわかる。だが、その驚愕する様子を見られて、変になったのはスパイクだと誤解され、救急車に連れ込まれて病院に運ばれるのであった。

登場するキャラクター 編集

  • ドルーピー
    この回では召使いになっている。
  • ドリーピー(DVDと吹き替えではドリッピー
    ドルーピーの双子の兄(DVDと吹き替えでは弟)。ドルーピーとは瓜二つ。怪力で、スパイクをたびたび殴る。
  • スパイク
    ドリーピーをドルーピーと勘違いする。

日本でのテレビ放映 編集

TBS版の『トムとジェリー』の短編に挟まれて放映されていた。

旧地上波版はドルーピー役を担当していた玉川良一がドリーピー役も務め(ただしドルーピーのと声色が若干異なる)、のちにドルーピー役を務めた中尾隆聖もドリーピーとドルーピーの両方の役をしている。

収録ソフト 編集

  • トムとジェリー ドルーピーといっしょ VOL.4(VHS)
  • ドルーピー君サーカスへ行く 編(DVD)
  • トムとジェリーVOL.10 特典映像(DVD)