双岩村

日本の愛媛県西宇和郡にあった村

双岩村(ふたいわむら)は、1955年(昭和30年)まで愛媛県西宇和郡にあったである。

ふたいわむら
双岩村
廃止日 1955年2月1日
廃止理由 編入合併
川上村真穴村双岩村日土村八幡浜市
現在の自治体 八幡浜市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 愛媛県
西宇和郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
隣接自治体 八幡浜市大洲市宇和町三瓶町
双岩村役場
所在地 愛媛県西宇和郡双岩村大字若山
座標 北緯33度25分30秒 東経132度27分29秒 / 北緯33.42497度 東経132.45792度 / 33.42497; 132.45792座標: 北緯33度25分30秒 東経132度27分29秒 / 北緯33.42497度 東経132.45792度 / 33.42497; 132.45792
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現在の八幡浜市の南部の農村であった。昭和の大合併で大部分が八幡浜市の一部となり、現在に至っている。

地理 編集

現在の八幡浜市の南部。海には面していない。北は八幡浜市に、東は大洲市と宇和町に、南は三瓶町(一足先に1月1日に合併により成立)に接している。五反田川及び朝立川の上流域。

地名の由来
大字若山の奇岩・夫婦岩があることによる。

歴史 編集

藩政期

明治以降

  • 1889年(明治22年) 12月15日 - 町村制・市制施行時に、若山・中津川・釜倉・布喜川・和泉の5つの村の合併により双岩村となる。
  • 1895年(明治28年) - 若山に摂津製糸操業開始
  • 1908年(明治41年) - 八幡浜と結ぶ県道開通
  • 1945年(昭和20年) - 国鉄予讃線の笠置トンネル開通、双岩駅開業
  • 1947年(昭和22年) - 双岩中学校開校
  • 1955年(昭和30年)1月 - 大字和泉及び大字布喜川の一部が区域変更のうえ三瓶町(現西予市)となる。
  • 1955年(昭和30年)2月1日 - 川上村真穴村日土村の3村とともに八幡浜市の一部となる。
双岩村の系譜
(町村制実施以前の村) (明治期)
            町村制施行時
            真穴村 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
            八幡浜町  ━━┳━━━━┳八幡浜市 ━━━━━━━━┃
            矢野崎村  ━━┛a      ┃(昭和10年2月11日    ┣━八幡浜市
            千丈村  ━━━━━━━━┫ 、合併、市制)     ┃(昭和30年2月1日)
            神山村    ━━━神山町b━┫             ┃
            舌田村    ━━━━━━━━┛             ┃
            日土村    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
            川上村    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
若山   ━━━━━┓                            ┃
釜ノ倉  ━━━━━┫                            ┃
中津川  ━━━━━╋━双岩村    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛
布喜川  ━━━━━┫                     大字和泉及び布喜川の一部
和泉   ━━━━━┛                     三瓶町へ(昭和30年1月1日)境界変更

a 昭和5年1月1日、b 昭和3年7月1日町制施行
(注記)八幡浜町ほかの合併前の系譜、及び平成の合併の系譜については、それぞれの記事を参照のこと。

地域 編集

明治の合併前の村である、若山(わかやま)・中津川・釜ノ倉(かまのくら、釜倉とも書く)・布喜川(ふきかわ、古くは布喜ノ川とも書く)・和泉がそのまま大字となった。

行政 編集

役場
大字若山におかれていた。

産業 編集

商業
  • 中井挙一(酒造)[1]
  • 矢野七蔵(雑貨)[1]
農業
のほか、、柑橘、等を産した。林業も盛んであった。『大日本篤農家名鑑』によれば双岩村の篤農家は、「三瀬甚一、山本矩周、井上宇吉、清水貞紀、攝津藤一郎、二宮清太郎」などである[2]
工業
明治末期から大正にかけて製糸工場が立地し操業していた。

医療 編集

医師

交通 編集

国鉄予讃本線双岩駅

脚注 編集

  1. ^ a b 『愛媛県実業興信録』愛媛実業興信所、1929年、428頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年1月20日閲覧。
  2. ^ 『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年、101頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年1月16日閲覧。
  3. ^ a b c 『大日本医師名簿』高崎雅雄 編、光明社、1925年、403頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年1月20日閲覧。

関連項目 編集