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反乱のボヤージュ』(はんらんのボヤージュ)は、野沢尚の小説。また、それを原作としたテレビドラマ

小説編集

小説すばる2000年4月号から2001年1月号にかけて、隔月で連載。2001年4月、集英社初刊。

廃止の危機にある、大学の学生寮を舞台に、寮存続に奮闘する学生と大学側から送り込まれた舎監との心の交流を描く。

東京大学駒場寮の存続運動に着想を得て書かれたものだが、史実とは大きく異なる。

主要登場人物編集

  • 坂下薫平(さかしたくんぺい)
    医学部一年生。19歳。精神科医志望。7歳の時に父親が家を出ていき、母親を
  • 名倉憲太朗(なくらけんたろう)
    弦巻寮舎監。かつて警視庁警備部第二機動隊に所属していた元警察官。警備会社の教官をしていたが、若いガードマンを殴ってクビになっていたところを義兄である宅間学長補佐に拾われる形で弦巻寮の舎監となる。忘れ去られていた65年前の寮則を見つけ出してきた。焚き火が趣味で、よく寮の中庭で焼き芋をしている。
  • 江藤麦太(えとうむぎた)
    理学部三年生。父親はかつての全共闘の闘士で、本人も団体交渉の場ではことさら過激分子を気取って、大学側と鋭く対立する。左翼問題研究会の学生が襲撃された事件で犯人と疑われる。
  • 田北奈生子(たきたなおこ)
  • 司馬英雄(しばひでお)
    弦巻寮自治委員会委員長。文学部の大学院生で、寮生最年長の28歳。年の功で委員長を務めているが、優柔不断で闘争には不向きなキャラクター。小説家志望で、寮の広報誌に毎号、恋愛小説を発表している。
  • 本多真純(ほんだますみ)
    弦巻寮自治委員会副委員長。教育学部三年生。弁が立ち、大学側との交渉では寮生側の急先鋒となる。
  • 葛山天(くずやまてん)
    教育学部一年生。教師志望。応援団員。江藤麦太とは田北奈生子をめぐってしばしば対立している。
  • 安達清起(あだちせいき)
    工学部一年生。大学側が寮への送電をストップした今夏、キャンパス内各所から密かにケーブルを引き、配電盤を自作した
  • 茂庭章吾(もにわしょうご)
    首都大サッカー部のエース・ストライカーで、スペインのクラブチームからも誘いを受けている。菊さんのことが好きで、寮食堂に通い詰めている。
  • 保利愛弘(ほりよしひろ)
    弦巻寮自治委員会会計監査役。経済学部四年生。
  • 手島脩一(てじましゅういち)
    医学部二年生。産婦人科医志望。
  • 宅間玲一(たくまれいいち)
    首都大学学長補佐。大学当局の廃寮問題担当幹部。首都大出身で、長く大学の事務畑で働いてきた人物。二年前に学長補佐に就任して以来、弦巻寮の廃寮を強硬に主張してきた。
  • 日高菊(ひだかきく)
    昨夏、食堂での集団食中毒の発生を機に雇われた弦巻寮食堂担当主任(賄い婦)。34歳。一見、目鼻立ちの整った美人。ギャンブル好きのチェーンスモーカーで近づくとヤニ臭く、寮生たちへの無遠慮な言動に反感を覚える者もいるが、料理の腕は確かで、材料費が足りない時は自腹を切ってでも寮生に美味い飯を食わせてくれる。離婚歴があり、健太郎という子どもがいる。
  • 薩川あゆみ(さつかわ - )
  • 神楽敏章(かぐらとしひろ)
  • 池井戸教授(いけいど - )
  • 久慈刑事(くじ - )
  • 立花(たちばな)
    強引な取り立てで知られる消費者金融「大日」ファンドの社員。薫平のもとを訪れ、父親の借金を肩代わりするように求める。


テレビドラマ編集

テレビ朝日2001年10月6日に前編、10月7日に後編が放送された。サブタイトルは「2001年の学生運動」。平成13年度文化庁芸術祭参加作品。

主なキャスト編集

スタッフ編集