(しゅ)とは、サンスクリット語およびパーリ語ウパーダーナ: upādāna)に由来する言葉であり、「ある活動を活性化させ維持させる源や手段となる、燃料、物質的原因、気質」という意味である[1][2]。英語ではアタッチメント(attachment)とされる。

仏教用語
取(しゅ)
英語 clinging, grasping, attachment or fuel, material cause
パーリ語 upādāna
サンスクリット語 उपादान, (upadana)
ビルマ語 ဥပါဒါန်
(IPA: [ṵ pà dàɴ])
中国語
(ピン音)
日本語
(ローマ字: shu)
クメール語 ឧបដ្ឋាន
(Upathan)
韓国語
(RR: chui)
シンハラ語 උපාදාන
チベット語 ལེན་པ
(Wylie: len.pa)
ベトナム語 取 (thủ)

これはトリシュナー(tṛṣṇā、渇愛)の結果として生じるものであり、煩悩の一種とされる [3]。それを克服する手法としてデタッチメントが挙げられる。取の放棄こそが涅槃への道である。

目次

十二因縁編集

  十二因縁  
無明(無知)
名色
六処
(存在)
(出生)
老死(加齢と死)
 

十二因縁(十二縁起)において、「取」は9番目に登場する。


四取編集

  • 欲取
  • 見取
  • 戒禁取
  • 我語取

の4つを総称して、四取(ししゅ)と呼ぶ。

脚注・出典編集

  1. ^ Thomas William Rhys Davids; William Stede (1921). Pali-English Dictionary. Motilal Banarsidass. pp. 149. ISBN 978-81-208-1144-7. https://books.google.com/books?id=0Guw2CnxiucC. 
  2. ^ Monier Monier-Williams (1872). A Sanskrit-English Dictionary. Oxford University Press. pp. 171. https://books.google.com/books?id=_3NWAAAAcAAJ. 
  3. ^ ひろさちや 『完全図解 仏教早わかり百科』、1999年12月1日、38頁。ISBN 978-4391123951 

関連項目編集