台湾総督府交通局(たいわんそうとくふこうつうきょく、旧字体臺灣總督府交通局)は、台湾総督府に置かれた外局(台湾総督府所属官署)。

交通局逓信部庁舎

台湾における国有鉄道港湾設備、道路橋梁郵便郵便為替郵便貯金電信電話航路標識に関する事項を担当し、私設鉄道・軌道航路船舶海員電気事業の監督を掌った。

沿革

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1924年(大正13年)12月25日、台湾総督府交通局官制(勅令第429号)が公布され、台湾総督府逓信局鉄道部を統合して台湾総督府交通局が設置された。

1932年(昭和7年)9月10日、新に航空、電気計器の検定、陸運に関する事項の担当となった[1]。その後さらに、船員保険[2]造船[3]、木船保険[4]を所掌した。

機構

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1941年(昭和16年)7月現在[5]

  • 本局
    • 総務課
    • 道路港湾課
  • 鉄道部
    • 運輸課
    • 庶務課
    • 経理課
    • 工作課
    • 運転課
    • 工務課
    • 建設改良課
    • 監督課
    • 自動車課
  • 逓信部
    • 庶務課
    • 監理課
    • 海事課
    • 航空課
    • 保険課
    • 為替貯金課
    • 工務課
    • 電気課

歴代総長

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氏名 在任期間 備考
台湾総督府交通局総長
後藤文夫 1924年12月25日 - 1925年4月29日 心得
生野団六 1925年4月29日 - 1927年4月23日
木下信 1927年4月13日 - 1928年7月21日
河原田稼吉 1928年7月21日 - 1928年12月26日 事務取扱
丸茂藤平 1928年12月26日 - 1929年9月13日
白勢黎吉 1929年9月13日 - 1932年3月15日
堀田鼎 1932年3月15日 - 1936年10月16日
泊武治 1936年10月16日 - 1940年12月3日
副見喬雄 1940年12月3日 - 1945年1月12日
小菅芳次 1945年1月12日 - 1945年8月30日  8月30日付台湾省行政長官公署交通處長に徐學禹任命

脚注

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  1. ^ 台湾総督府交通局官制中改正ノ件(昭和7年9月10日勅令第240号)
  2. ^ 台湾総督府交通局官制中改正ノ件(昭和15年3月1日勅令第71号)
  3. ^ 台湾総督府交通局官制中改正ノ件(昭和17年5月23日勅令第526号)
  4. ^ 台湾総督府交通局官制中改正ノ件(昭和18年9月1日勅令第692号)
  5. ^ 参考文献『植民地官僚の政治史』477頁。

参考文献

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  • 岡本真希子『植民地官僚の政治史 - 朝鮮・台湾総督府と帝国日本』三元社、2008年。
  • 秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

関連項目

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