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吉原駅

日本の静岡県富士市にある東海旅客鉄道・日本貨物鉄道・岳南電車の駅

吉原駅(よしわらえき)は、静岡県富士市鈴川本町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・岳南電車である。JR東海道本線と岳南電車岳南線の2路線が乗り入れている。

吉原駅
JR吉原駅北口(2007年7月)
JR吉原駅北口(2007年7月)
よしわら
Yoshiwara
所在地 静岡県富士市鈴川本町
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細
日本貨物鉄道(JR貨物)
岳南電車駅詳細
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東海道本線の運行形態の詳細は「東海道線 (静岡地区)」を参照。

概要編集

1966年(昭和41年)に富士市に合併して消滅した旧・吉原市の代表駅である。駅の開業は1889年(明治22年)2月で、開業時から1956年(昭和31年)4月に吉原駅に改称されるまで当駅は「鈴川駅」を名乗り、「吉原駅」という名称は岳南鉄道の本吉原駅が使用していた。

開業当初は官設鉄道(後の日本国有鉄道)のみの単独使用駅で、1949年(昭和24年)11月から岳南鉄道(現・岳南電車)が乗り入れている。JRと岳南電車の駅舎は分離されているが、線路は繋がっている。

沿線には製紙工場があり、当駅は紙製品を鉄道輸送する拠点の一つだったが、2012年(平成24年)3月17日のダイヤ改正をもって貨物列車発着の設定が消滅した。

歴史編集

現在の東海道本線にあたる官設鉄道の国府津 - 静岡間の開通と同時に開業した、静岡県東部で最も古い駅の一つである。吉原宿として栄えた市街地から離れた富士郡元吉原村に設置され、当初は鈴川駅(すずかわえき)と称していた。井上靖の作品「しろばんば」にもスズカワとして登場する。

開業の翌年には駅と大宮町(現・富士宮市)を吉原町の市街地経由で結ぶ富士馬車鉄道が開業した。この馬車鉄道根方軌道となった後、1924年(大正13年)に廃止されている。1949年(昭和24年)になって、市街地へ向かう新たな鉄道路線として岳南鉄道(現・岳南電車)の岳南線が開業した。

年表編集

駅構造編集

JR東海編集

JR 吉原駅*
よしわら
Yoshiwara
CA06 東田子の浦 (3.9km)
(4.9km) 富士 CA08
所在地 静岡県富士市鈴川本町14-1
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CA 東海道本線静岡地区
キロ程 141.3km(東京起点)
電報略号 ヨシ
スス(改称前)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
3,358人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1889年明治22年)2月1日
駅番号 CA  07 
備考 駅員配置駅
JR全線きっぷうりば
* 1956年に鈴川駅から改称。
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ホーム・駅構内編集

島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームの北側は上り列車が使用する1番線、ホームの南側は下り列車が使用する2番線である。駅番号CA07

ホームがある本線の他、その外側に上下1本ずつホームのない待避線副本線)がある。またホームの南北には複数の側線があり、南側には保線基地もある。側線の一部は、岳南鉄道(現・岳南電車)が2012年3月まで使用していた貨物列車着発線に繋がっている。

ホームの使用状況
番線 路線 方向 行先
1 CA 東海道本線 上り 沼津熱海方面
2 下り 静岡浜松方面

(出典:JR東海:駅構内図

駅舎・設備編集

駅舎は、ホーム上空に設置された橋上駅舎である。南北2つの出入口があり、駅の改札口は2つの出入口を結ぶ通路に面している。北口には3階建てでJR貨物が使用する事務所が併設されている。

駅舎内部にはJR全線きっぷうりば自動券売機が設置され、改札口には自動改札機が導入されている。JR東海の駅員配置駅(直営駅)であり[5]、窓口業務はJR東海の社員が担当している。なお、駅長は配置されておらず、管理駅である富士駅が当駅を管理している[5]

     
JR南口
ホーム俯瞰
ホーム

岳南電車編集

岳南電車 吉原駅*
よしわら
YOSHIWARA
(2.3km) ジヤトコ前
所在地 静岡県富士市鈴川本町14-2
所属事業者 岳南電車
所属路線 岳南線
キロ程 0.0km(吉原起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
1,112人/日(降車客含まず)
-2017年-
乗降人員
-統計年度-
2,016人/日
-2017年-
開業年月日 1949年昭和24年)11月18日
備考 * 1956年に鈴川駅から改称。
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岳南電車の駅はJR駅構内の北側・JR駅舎の北口の西側に位置し、島式ホーム(頭端式ホーム)1面2線を持つ地上駅である。ホーム西側には、2012年3月まで使用されていた、JR側の側線に繋がる貨物列車専用の出発線・到着線がある。

駅舎はホームの東側に隣接し、跨線橋で東海道線ホームに連絡している。駅舎内にはJRが設置した東海道線用の自動改札機(TOICA対応)が1台あり、もっぱらJRが発行した磁気券の改札を行う(入出場記録を付与する)ために使われる[注釈 1]。窓口では、自社線の乗車券と岳南電車の各種オリジナルグッズ、などを発売している。また、改札の脇(改札外)にトイレがある。

2017年3月3日まではJR東海の東京山手線内ゆきの乗車券と近距離の金額式乗車券(硬券[注釈 2]を販売していたが、3月4日のダイヤ改正時に販売を停止した。また、JR東海との連絡運輸範囲も縮小された。これにより、東京山手線内または東京都区内ゆきの乗車券を販売する事業者はWILLER TRAINS(京都丹後鉄道)[注釈 3]大井川鐵道のみとなった。

ホームの使用状況
ホーム 路線 行先
1(南側) 岳南線 本吉原岳南原田岳南江尾方面
2(北側)
   
駅舎
ホーム

貨物取扱・専用線編集

JR貨物の駅は、専用線発着のコンテナ貨物・専用線発着の車扱貨物の取扱駅となっている。ただし、2012年3月17日のダイヤ改正で貨物列車発着の設定は消滅し、現在は一部の高速貨物列車が時間調整で停車するのみである。構内の入換作業用にはDE10形ディーゼル機関車が使用されていたが、この運用もこのダイヤ改正で消滅した。

駅東側にある日本製紙富士工場鈴川製造所(旧・鈴川工場)へ続く専用線があり、コンテナや有蓋車ワム80000形貨車)を用いる製品輸送などが行われていた。有蓋車の発送先は新座貨物ターミナル駅だった。

2000年頃まで、岳南鉄道(現・岳南電車)ホームのすぐ西にある専用線にタンク車が入線し、その北側にある物流会社向けの濃硫酸輸送が行われていた。また岳南鉄道岳南線から分岐しジヤトコ富士事業所第一地区へ続く専用線もあった。また、北口駅舎の東側に有蓋車用の貨物ホームがあった。ホームの跡地は駐車場となっている。

東海道本線を走行する貨物列車は、前述のダイヤ改正直前には下り列車が1日1本停車し貨車の解放・連結を行っていたほか、当駅着の上り列車と当駅発の下り列車が共に1日1本設定されていた。いずれも専用貨物列車で、これらに岳南鉄道岳南線発着の貨車も連結されていた(岳南鉄道の貨物列車は岳南電車岳南線を参照)。

利用状況編集

JR東海

  • 「静岡県統計年鑑」によると、2017年度(平成29年度)の1日平均乗車人員3,358人である[利用客数 1]。近年の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1993年(平成05年) 3,156 [利用客数 2]
1994年(平成06年) 3,723 [利用客数 3]
1995年(平成07年) 3,702 [利用客数 4]
1996年(平成08年) 3,675 [利用客数 5]
1997年(平成09年) 3,568 [利用客数 6]
1998年(平成10年) 3,370 [利用客数 7]
1999年(平成11年) 3,235 [利用客数 8]
2000年(平成12年) 3,125 [利用客数 9]
2001年(平成13年) 3,048 [利用客数 10]
2002年(平成14年) 3,040 [利用客数 11]
2003年(平成15年) 2,980 [利用客数 12]
2004年(平成16年) 3,075 [利用客数 13]
2005年(平成17年) 3,111 [利用客数 14]
2006年(平成18年) 3,221 [利用客数 15]
2007年(平成19年) 3,212 [利用客数 16]
2008年(平成20年) 3,206 [利用客数 17]
2009年(平成21年) 3,162 [利用客数 18]
2010年(平成22年) 3,240 [利用客数 19]
2011年(平成23年) 3,210 [利用客数 20]
2012年(平成24年) 3,238 [利用客数 21]
2013年(平成25年) 3,287 [利用客数 22]
2014年(平成26年) 3,202 [利用客数 23]
2015年(平成27年) 3,280 [利用客数 24]
2016年(平成28年) 3,327 [利用客数 25]
2017年(平成29年) 3,358 [利用客数 1]

岳南電車

  • 「静岡県統計年鑑」によれば、岳南線の1日平均の乗降人員は以下の通りである。
年度 一日平均
乗車人員
一日平均
乗降人員
2001年 841 1,507
2002年 806 1,430
2003年 811 1,417
2004年 838 1,474
2005年 506 1,041
2006年 508 1,074
2007年 928 1,603
2008年 1,002 1,667
2009年 1,165 1,783
2010年 1,197 1,836
2011年 1,176 1,770
2012年 1,220 1,824
2013年 1,231 1,837
2014年 1,191 1,750
2015年 1,268 1,878
2016年 981 1,935
2017年 1,112 2,016

JR貨物

  • 2004年度の発送はコンテナ貨物が12,725トン、車扱貨物が14,796トン。到着は0トン。
  • 2005年度の発送はコンテナ貨物が8,440トン、車扱貨物が21,629トン。到着は0トン。
  • 2007年度の発送は、23,482トン。到着は0トン。

駅周辺編集

 
吉原駅付近の空中写真(1988年)
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

市街地からは離れており、駅前は工場が目立つ程度で閑散としている。

バス路線編集

乗り場 主要経由地 行先 運行会社
吉原駅 ジャトコ社宅前・吉原本町駅 吉原中央駅 富士急静岡バス
元吉原小入口 東田子浦駅
元吉原小入口・東田子浦駅 東柏原

隣の駅編集

東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
快速(下りのみ運転)・普通
東田子の浦駅 (CA06) - 吉原駅 (CA07) - 富士駅 (CA08)
岳南電車
岳南線
吉原駅 - (左富士信号所) - ジヤトコ前駅

脚注編集

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記事本文編集

注釈編集

  1. ^ 自動改札非対応券はそのまま通過する旨が案内されている。
  2. ^ 通常、私鉄窓口でのJR券の委託販売ではJR側が製作した大型の軟券(発行駅に(社)表記入り)を販売することが多かったが、吉原駅では岳南電車が製作した自社地紋の硬券を販売していた。また、発行駅が「(社)吉原駅発行」ではなく「(岳南電車)吉原本町駅発行」となっていた。
  3. ^ 自社様式の常備券または補充券で発売する駅と、マルス端末でJR様式で発売する駅とがある。

出典編集

  1. ^ a b c d e f 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 1』 JTB、1998年
  3. ^ 昭和45年10月25日発行 「広報ふじ 76号」
  4. ^ a b 2010年2月22日付JR東海ニュースリリースによる。
  5. ^ a b 東海旅客鉄道編 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年

利用状況編集

  1. ^ a b 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2017(平成29年). 静岡県 (2019年3月27日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  2. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1993(平成5年). 静岡県. p. 285 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  3. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1994(平成6年). 静岡県. p. 285 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  4. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1995(平成7年). 静岡県. p. 285 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  5. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1996(平成8年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  6. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1997(平成9年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  7. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1998(平成10年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  8. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1999(平成11年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  9. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2000(平成12年). 静岡県. p. 338 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  10. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2001(平成13年). 静岡県. p. 282 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  11. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2002(平成14年). 静岡県. p. 282 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  12. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2003(平成15年). 静岡県. p. 284 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  13. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2004(平成16年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  14. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2005(平成17年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  15. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2006(平成18年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  16. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2007(平成19年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  17. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2008(平成20年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  18. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2009(平成21年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  19. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2010(平成22年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  20. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2011(平成23年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  21. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2012(平成24年). 静岡県 (2014年5月1日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  22. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2013(平成25年). 静岡県 (2015年5月11日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  23. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2014(平成26年). 静岡県 (2016年5月2日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  24. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2015(平成27年). 静岡県 (2017年5月2日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  25. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2016(平成28年). 静岡県 (2018年3月29日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集