名京大教会

名古屋市千種区の天理教の教会

名京大教会(めいきょうだいきょうかい)は、天理教の大教会の一つであり、愛知県名古屋市千種区に存在する。現会長は四代目の諸井清忠。

歴史 編集

 
名京大教会神殿の写真

名京大教会の設立自体は大正時代ではあるが、そのルーツは遠江国山名郡広岡村下貫名に生まれた諸井國三郎が1889年明治22年)4月25日に山名分教会として設立した教会にある[1]。山名分教会は1909年(明治42年)2月2日に山名大教会と改称し、その勢力を順調に拡大していった[1]

しかし、大正年間に教会継承者が2人となる事態を生じ、その解決を図るために、山名大教会を分割することとなった[1]

1923年大正12年)11月23日、天理教本部より名京大教会設立の認可が下り、名古屋市東区田代町字西畑53番地(のちに千種区春岡二丁目8番10号と住居表示変更)に敷地13200平方メートルの大教会として発足した[1]。信仰の中心となる神殿は、1933年(昭和8年)に至ってようやく着工にこぎ着け、翌年竣工を迎えた[1]

1952年(昭和27年)6月、附属施設として名京保育園を開園している[1]。しかし、1985年(昭和60年)には教会を離れ、創立者の長男にあたる横尾吉彦による経営に変わっている[2]。また、同時に名称も春岡保育園および春岡夜間保育園と改められた[2]

歴代会長 編集

  • 初代 - 諸井忠彦
  • 二代 - 諸井清彦
  • 三代 - 諸井孝子
  • 四代 - 諸井清忠(現会長)

部内教会 編集

2017年1月現在、国内外の直轄分教会33か所と、その部内分教会69か所の計102の部内教会が存在する。

大教会のある名古屋市だけではなく、北は北海道、南は鹿児島県と、日本全国に広く分布している。

また、分離した教会に、愛知・益津・小牧・仙台・甲府・静岡・白羽・伊那大教会があり、さらに愛知大教会から幅下大教会が分離している。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 天理大学おやさと研究所 編『改訂 天理教事典 教会史編』天理教道友社、1989年5月1日。ISBN 4-8073-0287-6 
  • ロバート・キサラ『現代宗教と社会倫理 天理教と立正佼成会の福祉活動を中心に』青弓社、1992年。全国書誌番号:92051556 

関連項目 編集

座標: 北緯35度9分50.5秒 東経136度56分36.7秒 / 北緯35.164028度 東経136.943528度 / 35.164028; 136.943528