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名誉学生

名誉学生(めいよがくせい)とは、

目次

名誉学生編集

中国の大学における名誉学生編集

世界各国では名誉学生制度を定め、正科生としての学籍を持たず、特別の資格で講義を履修する道を開く大学もある。著名な事例として、中国では、後に党総書記となった胡錦濤1985年中国共産党最年少書記として貴州に赴任した際、貴州大学に名誉学生として在籍するとともに、民生視察を積極的に行い、地方住民の生活事情を党に報告した姿が官僚色の薄い人物として好評を獲得。その後、1992年政治局員を飛び越え、政治局常務委員の高位の職に昇進していったことが知られている[1]

放送大学における名誉学生編集

日本の放送大学では、2007年平成19年)より教養学部のすべてのコースを修了し、かつ学習態度の良好だった学生を名誉学生として顕彰する制度を新設している。2013年(平成25年)までは5コースを構成していたが、同年、情報コース新設により、2012年(平成24年)度までに入学した者に限り、経過措置として5コースの名誉学生か情報コースを加えた6コースの名誉学生か選択することとされた[2][3]。 なお、名誉学生を付与された学生が科目等履修生等として放送大学に再入学した場合、同大学から学費の減免等の制度があったが、2013年以降、入学料及び授業料減免の範囲を1学期あたり10単位までとするなど特典は近年は縮小・廃止の方向にある[4]。放送大学は通信性の便宜性もあり、地方では定年退職後の生涯学習の一環として、名誉学生を目指す学習者も多く存在する[5]

イスラム教の神学校における名誉学生編集

また、イスラム教徒のための神学校でも名誉学生として認定する制度がある[6]

民間講座等における名誉学生編集

その他、民間企業等が運営している講座の受講者区分として名誉学生を設置する例も見られる。キリン株式会社の運営する「キリンビール大学」では、講座で一定の要件を満たし修了した者は名誉学生として認定している[7]

名誉研究生編集

アイドルグループにおける終身名誉研究生編集

また、日本のアイドルグループであるAKB48のメンバーである松村香織プロデューサー秋元康の意向もあり、一時、SKE48「終身名誉研究生」として活動し、独自のポジションを得ながら活動している[8]

名誉卒業生編集

大学における名誉卒業生編集

大学では卒業生で特に顕著な活躍をした者に名誉卒業生の称号を授与することがある。2006年トリノパラリンピックでノルディックスキー女子バイアスロン(12.5キロ)の視覚障害で金メダルを獲得した井口深雪は、翌2007年、母校の筑波技術大学から第1号となる名誉卒業生の称号を贈られ、学長の大沼直紀から名誉卒業記が授与されたのは主な例である[9]

中学校における名誉卒業生編集

中学校の事例では、シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子2002年、母校の岐阜県岐阜市立藍川東中学校から名誉卒業生に選ばれ、同校第1号となる「名誉生章」を贈られている[10]

脚注編集

  1. ^ 「[プロフィル]中国政治局常務委員に選出 胡錦濤氏 幹部若返りの象徴」『読売新聞1992年10月20日東京朝刊4頁参照。
  2. ^ 放送大学ウェブサイト情報コース設置に伴う放送大学名誉学生の付与の取扱いについて参照。
  3. ^ 奈良新聞2013年4月1日報道「初の「名誉学生」に - 広陵の池田さん/放送大学奈良学習センター」参照。
  4. ^ 放送大学ウェブサイト「放送大学名誉学生が選科履修生又は科目履修生として入学する場合の支援の取扱いについて」参照。
  5. ^ 名誉学生称号取得者の事例については、「歩む:平野泰蔵さん(74)=門司区 県内初の放送大学名誉学生 /福岡」『毎日新聞』2014年10月13日地方版/福岡27頁参照。
  6. ^ インターナショナルハラルシルクロード総本部ウェブサイト「法学者「ャヒャー ジャハンジリ(Yahya Jahangiri )」の紹介」参照。
  7. ^ なお、キリンビール大学については同社ホームページを参照。
  8. ^ 「(AKB的人生論 大人たちに言いたい)松村香織 「終身名誉研究生」、私らしい」『朝日新聞2013年9月6日夕刊be金曜2面5頁、「AKB総選挙 闘う同世代 力強い言葉 文月悠光(寄稿)」『読売新聞』2014年6月10日東京朝刊文化面参照。
  9. ^ 「トリノパラリンピック金メダル 筑波技術大、井口さんに「名誉卒業生」=茨城」『読売新聞』2007年4月7日東京朝刊茨城2版32頁参照。
  10. ^ 「Qちゃんは名誉卒業生 高橋選手の母校、岐阜・藍川東中[名古屋]」『朝日新聞』2002年2月24日朝刊28頁参照。

参照文献等編集

報道資料編集

  • 『朝日新聞』2002年2月24日朝刊
  • 『朝日新聞』2013年9月6日夕刊
  • 『読売新聞』1992年10月20日東京朝刊
  • 『読売新聞』2007年4月7日東京朝刊茨城2版
  • 『読売新聞』2014年6月10日東京朝刊
  • 『毎日新聞』2014年10月13日地方版/福岡

インターネット資料編集

関連項目編集