向山宏志

日本の男性音響監督、演出家

向山 宏志(むこうやま ひろし)は、日本の男性音響監督演出家東北新社を経てフリー。通称「むこちゃん」。

人物 編集

製作会社の演出職募集に応募したことがきっかけで演出家となり、1980年代後半にデビュー[1]

吹替のキャスティングをする際は候補を出していく過程で自身とプロデューサーらスタッフの意見の合意点を見つけていく作業を一番大切にしているといい、普段は主役を張らない様な人材を抜擢する事に達成感を感じたり、抜擢した人材が他の現場で自分とは異なるアプローチで抜擢される事で他の可能性を模索したりする事もあったと語っている[1]

自身の演出作品では出演者に向けて自演しながら指示を出す事もあるが、出演者側からは嫌がられてしまう事もあり、声優として参加したタレント三浦友和は取材を受けた際に名前こそ伏せたものの演者をあまり尊重しない方針に苛立ちを感じながら収録を進めたと漏らしていた(但し、同席していた黒木瞳は丁寧な演出だったと擁護する発言をしている。)[2]

WOWOWの元プロデューサー:橘田寿宏によれば通常の海外ドラマのアフレコは、翻訳を製本後にセリフのチェックを経て問題がなければアフレコの当日を迎えるのが普通形式なのだが、「ザ・シンプソンズ」では作品の質の高さと一流の声優陣の為に、毎週アフレコの3~4日前に向山と二人で実際にアフレコをしそれが本当にニュアンスが伝わるかどうかを全部チェックした上で全部の言葉を直して、声優陣にアフレコをしてもらっていたという[3]

作品リスト 編集

テレビアニメ 編集

劇場版アニメ 編集

OVA 編集

ゲーム 編集

吹き替え演出 編集

映画 編集

ドラマ 編集

アニメ 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 木曜洋画劇場の取材より
  2. ^ 『インクレディブル・ファミリー』三浦友和さん&黒木瞳さんインタビュー|ジャック・ジャックが可愛いからみんな観て!
  3. ^ 橘田によればシンプソンズに関してはそれぐらい制作サイドはみんな気を使っていい作品を送りたいと思って作っていたと回想している(シンプソンズファンクラブより)