君のことが大大大大大好きな100人の彼女

君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(きみのことがだいだいだいだいだいすきなひゃくにんのかのじょ)は、中村力斗原作、野澤ゆき子作画による日本漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2020年4・5合併号から連載中[1]。略称は『100カノ』。

君のことが大大大大大好きな100人の彼女
ジャンル 恋愛ギャグ
漫画
原作・原案など 中村力斗
作画 野澤ゆき子
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプコミックス
発表号 2020年4・5合併号 -
発表期間 2019年12月26日 -
巻数 既刊3巻(2020年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

次にくるマンガ大賞2020」のコミックス部門では2位を受賞した[2]

あらすじ編集

100人の女性に告白しては振られてきた愛城恋太郎。中学卒業の日に彼は神社の神様からお互いが好きで好きでたまらなくなる″運命の人″が、100人いると告げられる。高校生になった恋太郎は早速″運命の人″と出会い、ようやく恋人を作るという念願が叶いそうになるのだが、″運命の人″は告白を断ったり別れたりして幸せに出来なければ死ぬ運命を辿ることを知る。

登場人物編集

主人公編集

愛城 恋太郎 (あいじょう れんたろう)
この漫画の主人公。顔は悪くなく性格も真面目ながら気さく。頭も運動神経もいい方で男女問わず人望がある。誠実さの塊のような人物で、彼女たち全員のことを世界一可愛いと平等且つ真剣に愛しており、時には彼女のために自らの命を顧みない行動を取ることすらある。また、健全王を自称し、彼女たちに裸を見せないようにしたり、風呂を覗きに来た羽香里たちを逆に説教するなど、エッチなことには厳しい対応を取る。その意思は固く、羽香里から「おむねあてゲーム」を提案された時にはそんな不誠実な事をするくらいならば自ら主人公を降りると言って彼女たちの胸を触ることを拒否するほど。
作中ではボケとツッコミの両方を担当している。
中学卒業までに100人の女子へ告白したが、好感触でありながらも全て振られてしまう。なお、最初の告白は生後8ヶ月[注 1]。恋愛成就祈願のために訪れた神社で出会った神様により、この世に生まれた時より定められる恋愛のパートナー同士、"運命の人"が100人いること。そして、彼女たちとは高校生になってから出会うことを告げられる(ちなみにそれ以前の告白が失敗続きだったのはこのことが原因だった)。高校生になり、学校の廊下で羽香里と唐音の2人と出会ったことから彼の物語は大きく動き始めることとなる。

彼女たち編集

花園 羽香里 (はなぞの はかり)
- 上田麗奈(ボイスドラマ[3]
恋太郎へ最初に告白した可憐でおしとやかな少女。ぶりっ子で計算高い側面があるものの、唐音に問い詰められる静を気遣ったり、凪乃に恋太郎の思いの強さを教えるなど、基本的には他人に気配り出来る優しい性格。頭も良く、中間テストで240人中の25位。プロポーションに自信を持っており、自作のセクシーブロマイド集を恋太郎へ送ったことも。また、胸の先っちょが敏感である。考え事をするときには無意識に口元に手をやる癖があり、熱中するとはむはむしてしまう。生まれつき恋に対して盲目的であり、恋太郎への思いの強さから時々変態じみた行動や思考を取ることがある。
唐音とは張り合うこともあるが、互いに認め合っており親友と呼べる関係になっている(ちなみに恋太郎のファーストキスの時も含め、唐音とは何度もキスをしている)。
実はお金持ちのお嬢様であり、家では大きな犬と高級そうな猫を飼っている。
母親である羽々里を尊敬し慕っている。羽々里が恋太郎の彼女になった時には流石に動揺を見せるも、以降は親子仲睦まじい描写が多い。
院田 唐音 (いんだ からね)
声 - 白石晴香(ボイスドラマ[3]
恋太郎へ2番目に告白したツインテールの少女。恋太郎との出会いの時期は羽香里と一緒だが、告白は先を越されている。
恋太郎ファミリー[注 2]の中では不動のツッコミポジション。いわゆるツンデレキャラで、「○○じゃないんだからね!」となかなか自分の気持ちを素直に言わないものの、突っ込む時や真剣に相手のことを思ったときにはズバリと物事を言ってのける。一方で非常に打たれ弱い一面もあり、メンタルで落ち込むことが多々ある。褒められると照れながらも無意識におさげの先を指でくるくるするといった仕草を取ることも。
スレンダーな体型(A寄りのBカップ)を気にしていて、レジャープールに行った時には暫く恋太郎へ水着姿を見せられずにいた。
見た目によらずゴリラのような腕力を持っており、そのパワーで呉莉羅連合の総長と渡り合ったり、花園家の屋敷の赤外線突破に貢献したりした。
中間テストの成績は恋太郎より1つ上の87位。
羽香里とは最初の頃は衝突していたが、恋太郎とのファーストキスを経てから次第に絆を深めて自ら親友と口にするほど仲良くなる。キスゾンビ事件の時には抜群のコンビネーションを見せ、お互い理性が無くなっていたとはいえ、二人で何度も何度もキスを交わしており、その仲の良さは恋太郎と楠莉が力ずくで引き剥がそうとしても離れないほどであった。
好本 静 (よしもと しずか)
恋太郎へ3番目に告白をした名前の通り本が大好きな少女。図書委員であり、制服の時は常に腕章をつけている。本を読んでるときにシーンによって無意識につま先を動かす癖がある。
喋ることが苦手で、愛読書の文章を指差して会話していた(後に恋太郎により愛読書のテキスト入力と音声読み上げアプリの導入で目を見て会話することが可能となる)。そのことで親から叱責を受けたりクラスメイトから変人扱いされたりして自信を失い、長らく孤立していたが、恋太郎と付き合い始め、羽香里や唐音たちと親交を深めることで、それ以前よりも明るく行動的になる。恋太郎に対してはより積極的になることが出来、ファーストキス以降は何度も自ら進んで口づけを交わしている。
恋太郎のことは「くん」付けで呼び、他の彼女たちには基本的に「さん」を付けて呼んでいるが、楠莉との初対面時はアプリの中に彼女の名前を入れていなかったためか、″薬物を支配せし者(ドラッグルーラー)″と異名で呼んでいた。
真面目な性格なので恋太郎ファミリーの中ではどちらかと言えばツッコミのポジションにいる。
非常に小柄で子供っぽい体型をしており、強風で空へ飛ばされてしまうこともあった。そのか弱さは縄張りを守る番犬が思わず庇護してしまうほどである。泳ぎも苦手でレジャープールに行ったときには浮き輪を使っており、花園家では勢いでプールの中に飛び込んだはいいものの溺れてしまい凪乃と楠莉に助けられていた。
中間テストでは240人中44位。
栄逢 凪乃 (えいあい なの)
恋太郎へ4番目に告白した知的でクールな美少女。長く美しい髪が特徴。羽香里に負けず劣らずグラマラスだが締まるところは締まっていて、モデルのような体型をしている。学業優秀で中間テストでは全教科満点の学年1位。動揺した時などに心を落ち着かせるために円周率をひたすら挙げる癖がある。他人のことを呼ぶときには誰に対してもフルネームで呼ぶ。
何よりも効率を優先し、自身が無駄に思っていることを排除していたが、恋太郎と出会ったことで効率優先は変わらないものの、無意義であると判断していたことにも意義を見出だすようになる。また、当初は感情表現に乏しく感情が無いと周りに言われたこともあったが、恋太郎の彼女になってからは以前よりも感情が表に出るようになった。
静に対して頭を撫でたり、自らばた足の練習を手伝ったりするなど、彼女のことを可愛がっている描写が垣間見える。
薬膳 楠莉 (やくぜん くすり)
恋太郎へ5番目に告白した静よりも小柄な少女。名前の通り薬が大好きで、ノーベルもビックリするような様々な薬を開発している。アホ毛と語尾に「なのだ」を付けて喋ったり、笑うときには「くすり」と笑うのが特徴。薬の実験に夢中になるとトイレに行くのが面倒になるため、いつ漏れてもいいように常にオムツを履いている。恋太郎や他の彼女のことは下の名前で呼んでいる。
実は3年の先輩で化学部の部長であり、普段の小さい姿は失敗した不老不死の薬を飲んだ際の副作用で打ち消しの薬を飲むことで少しの時間だけ元の姿に戻ることが出来る。
元の姿に戻ると背と髪が伸びてグラマラスな体型になるものの視力が低下するため、メガネが必要になる。また、語尾が「なのだよ」と変化する。
花園 羽々里 (はなぞの ははり)
恋太郎へ6番目に告白した女性で花園羽香里の母親。29歳。卓越した美貌と羽香里を超える胸囲(Iカップ)を持つ。お金持ちでとても大きな屋敷に住んでおり、たくさんの使用人を従えている。年下と可愛いものが大好きで、恋太郎ファミリーの女の子たちを常に愛でており、恋太郎や他の彼女たちのことは「ちゃん」付けで呼んでいる。
当初は羽香里以外に複数の女性と付き合う恋太郎を5股男や蛆虫呼ばわりするなど敵対視し、恋太郎から引き離すために羽香里を転校させ、二度と会えないように画策していたが、直接恋太郎と対面して互いに目を合わせた時に互いに″運命の人″同士であることが判明。即座に恋太郎へ交際を申し込んでおり、恋太郎が窮地に陥った羽香里を救った後、正式に告白を受け入れられて恋太郎の彼女となる。
羽香里の父親とは学生の頃に知り合ったが、彼は病気で長くなく、恋に盲目だった羽々里は13歳にして最新の医療を用いて人工受精と出産を行い羽香里を産んだ。
登場時は荘厳で気品溢れる佇まいであったが、恋太郎の彼女になってからは本能の赴くまま行動しており、好きが溢れすぎて娘以上に暴走することが多くなっている。恋太郎が学校へ行ってる間に会えなくなるのが嫌で恋太郎が通う高校を買収し、理事長に就任したのもその一例である。なお、普段は腰まである長い髪を下ろしているが、理事長スタイルの時はアップにして纏めている。

その他編集

神様
恋太郎に運命の人の存在を教えた神社の神様。見た目は立派な白い髭をたくわえた老人。本来であれば運命の人は1人につき1人しかいないが、金曜ロードショーで天空の城ラピュタのバルスのシーン(初見)を見ながら作業していたことにより、誤って恋太郎に100人の相手を設定してしまう。一応、そのことを悪かったとは思っていて、恋太郎が運命の人について相談してきた時にはアドバイスを送った。だが、そのアドバイスで恋太郎を更に悩ませることになってしまう。1話以降は回想でしか登場せず、コミック2巻相当分では一切出番がない。(そのことをコミックのカバー裏で嘆いていた)。
教頭先生
恋太郎たちが通う学校の教頭。本名は馬場杏(ばば あん)。元陸上選手で、”地上で最も音速に近いババア”という二つ名を持つ。校則に厳しく、廊下を走った生徒に対してディープキスをしようとする。恋太郎が羽香里、唐音とファーストキスをゲームで行おうとするも幾度となく失敗した際、恋太郎が教頭でファーストキスを捨てようしたが、唐音が教頭に対してキャメルクラッチをかけたことで未然に終わっている。その容貌や言動などから度々妖怪呼ばわりされている。
総長
呉莉羅連合のボス。ゴリラに似た容姿をしているが、れっきとした女性である。語尾に「ウホ」を付けて喋るのが特徴。恋人のユウ君を常に引き連れていて、彼のために奮闘する。ユウ君とは"運命の人"同士であり相思相愛の関係。蘭舞園フラワーパークでのブーケトスイベントでは唐音とタイマンで激闘を繰り広げた。
ユウ君
呉莉羅連合の総長の恋人であるメガネを掛けた小柄な少年。トラックに轢かれそうになったところを彼女に助けられ、その時にビビーンとなり交際を始める。
友人A
恋太郎の中学時代の友人。本名は不明。中学校の卒業式後には100回目の失恋をした恋太郎を慰めた。1話以降の登場は無し。
浅川(あさかわ)
恋太郎が中学校の卒業式に告白した少女。好感度は高かったものの恋愛対象としては反吐が出るという理由によりフられてしまった。
羽香里の父
羽々里が恋太郎の前に付き合っていた美少年。病に侵され、余命幾ばくもなかったので、自分よりも長く大事にしてくれる男性のために取っておいて欲しいと羽々里のファーストキスを奪わなかった。幽霊として恋太郎の前に現れ、羽々里と羽香里を奪ったことへの文句と彼女たちを大事にして欲しいと言いに来たが、あまりに恋太郎がいい子過ぎて安心し、この世に未練が無くなって成仏してしまった。
目を閉じたメイド
羽々里に付き従うメイド。羽々里が理事長になった後は学校にも来るようになる。常に目を閉じ微笑んでいる。

用語編集

運命の人
人が生まれた時に決められる最高の恋愛パートナー。運命の人同士が出会うと全身にビビーンと衝撃が走り、男は徐々に惚れ、女は一目惚れをする。本来は一人の人間に対し一人のみだが、神様のミスにより恋太郎には100人の運命の人が定められてしまった。運命の人がいること自体が大変幸福なことであり、一生分の運気を費やすことになるため、もしも愛し合って幸せにできなかった場合、運命の人は不幸な目にあった後に死んでしまうことになる。
王冠恋物語(サークレットラブストーリー)
静の愛読書である恋愛小説。イオ姫と騎士カマクルによる数多の困難や運命に阻まれた恋と冒険を描く壮大な物語となっている。
呉莉羅連合(ごりられんごう)
21世紀の初頭に結成された日本の暴走族。蘭舞園フラワーパークでのブーケトスイベントで恋太郎ファミリーと争った。

楠莉の開発した薬編集

磁石人間になる薬
飲むと血液中の鉄分に磁力を持たせることが出来る。だが、副作用で三日三晩想像を絶する便秘に苦しむことになる。
惚れ薬
相手を自分に惚れさせることが出来る。楠莉が恋太郎に対して使用したが、恋太郎が元から楠莉に惚れていたため、過剰に惚れてしまい拒絶反応が出た。
薬の効果を打ち消す薬
その名の通り飲むと薬の効果を消すことが出来る。楠莉が元の姿に戻るときにも使用するため、作中で一番登場頻度が高い。初登場時を除き「打ち消しの薬」と縮めた名前で呼ばれる。
胸が大きくなる薬
飲むとボブ・サップのような胸筋になる。唐音に渡そうとして拒否される。
よりセクシーになる薬
実は衣服を溶かす汗が出る薬であり、羽香里の制服を溶かしつくした。
うさぎみたいになる薬
静が飲んだ、うさぎの耳が生える薬。生えた耳には感覚がちゃんとある模様。
髪を操れる薬
凪乃が飲んだ、自身の髪を手のように動かすことが出来る薬。一本で約10分間効果があるが、二本目からはハゲるリスクが高まってしまう。
大好きな人とチューしたくてしたくてたまらなくなる薬
性欲を高める薬で男子が飲めば肉体的快楽(エロいこと)、女子が飲めば精神的快楽(キス)を欲する状態となる。薬が全身に回りきると一生その状態となってしまう。キスゾンビ事件の発端になった薬。
ぶっかけると皮膚がただれて滅茶苦茶痛てー薬
名前の通りの劇薬。思わず教頭先生にぶっっかけてしまったが、土壁のようなファンデーションに阻まれダメージは無かった。
赤外線が見える薬
名前の通りさすと赤外線が見えるようになる目薬。代わりに赤外線以外のものが見えなくなる。花園家の赤外線センサーを超えるのに役立った。実は楠莉が海外の薬学研究チームに贈ろうとしていたものである。
新しい自分に生まれ変わる薬
性格を改造する作用のある薬。調合に失敗してその作用が暴走し、羽香里たちの魂と肉体が入れ替わってしまう。

企画展開編集

  • コミックス第1巻発売記念として、理想の彼女を募集する企画が展開された[4]
  • 2020年8月6日発売の週刊ヤングジャンプ36・37合併号では本作とのコラボで「君のことが大大大大大好きな41人の彼女」と題した企画が展開され、計41人のグラビア写真が掲載された[5]

書誌情報編集

  • 中村力斗(原作)・野澤ゆき子(作画)『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』 集英社ヤングジャンプコミックス〉、既刊3巻(2020年9月18日現在)
    1. 2020年4月17日発売[6]ISBN 978-4-08-891533-3
    2. 2020年6月19日発売[7]ISBN 978-4-08-891569-2
    3. 2020年9月18日発売[8]ISBN 978-4-08-891656-9

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 第1巻の番外編「恋太郎の初恋」で顛末が描かれた。相手は同じ保育園に通う「あーたん」で、恋太郎が泣いていた時に頭を撫でられて好きになる。
  2. ^ 第14話「愛と魂をかけた聖戦」で、フラワーパークのブーケトスイベントに参加する際のチーム名として恋太郎が考案し、後に恋太郎と彼女たちの呼称として作中で度々使われている。

出典編集

外部リンク編集

映像外部リンク
  【公式】『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』PV
YouTube:ヤンジャンTV 2020年6月18日公開
映像外部リンク
  【次にくるマンガ大賞2020】『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』受賞記念スペシャルPV
YouTube:ヤンジャンTV 2020年8月19日公開