周木律

日本の小説家・推理作家

(しゅうき りつ)は、日本の小説家推理作家。某国立大学建築学科卒業[1]

周木 律しゅうき りつ
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士
活動期間 2013年 -
ジャンル ミステリ
主な受賞歴 第47回メフィスト賞(2013年)
デビュー作 『眼球堂の殺人』(2013年)
テンプレートを表示

経歴・人物 編集

1年半の間に9作をメフィスト賞に応募し、2013年、『眼球堂の殺人〜The Book〜』で第47回メフィスト賞を受賞してデビュー。メフィスト賞に応募したきっかけは、編集者からひとことコメントをもらえることや、募集のスパンが4か月と短いことを理由にあげている[1]。同作品に登場する十和田只人(とわだ ただひと)は、放浪の天才数学者ポール・エルデシュをモデルにしている。

初めて小説を書いたのは、小学校5年の国語の授業だった[1]講談社ノベルスで好きな作品として、綾辻行人館シリーズ」、京極夏彦百鬼夜行シリーズ」、森博嗣S&Mシリーズ」を挙げている[1]。また、影響を受けた作家として江戸川乱歩アイザック・アシモフ筒井康隆を挙げている[1]

『眼球堂の殺人』には、第1回メフィスト賞受賞者で元建築学科助教授の森博嗣が「懐かしく思い出した。 本格ミステリィの潔さを」という推薦文を寄せており[2]、帯にもその言葉が載っている。

ミステリ小説の他に、パニック・エンタテインメント小説(『災厄』『暴走』)も執筆している。

作品リスト 編集

小説 編集

堂シリーズ 編集

  • 眼球堂の殺人〜The Book〜(2013年4月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-182872-8 / 2016年9月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-293475-6
  • 双孔堂の殺人〜Double Torus〜(2013年8月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-182883-4 / 2016年12月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-293548-7
  • 五覚堂の殺人〜The Burning Ship〜(2014年2月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-299008-0 / 2017年3月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-293623-1
  • 伽藍堂の殺人〜Banach-Tarski Paradox〜(2014年9月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-299022-6 / 2017年9月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-293755-9
  • 教会堂の殺人〜Game Theory〜(2015年7月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-299050-9 / 2018年9月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-512853-4
  • 鏡面堂の殺人〜Theory of Relativity〜(2018年12月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-513959-2
  • 大聖堂の殺人〜The Books〜(2019年2月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-514532-6

イラストはredjuiceによる[3]

『眼球堂の殺人』は発売から1週間ほどで、『双孔堂の殺人』は発売から2週間ほどで重版が決定している[3][4]

猫又シリーズ 編集

症シリーズ 編集

一石豊シリーズ 編集

その他の作品 編集

アンソロジー 編集

「」内が周木律の作品

  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー(2017年9月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-294088-7)「煙突館の実験的殺人」
  • Day to Day(2021年3月 講談社 ISBN 978-4-06-521842-6)※無題
  • 黒猫を飼い始めた(2023年2月 講談社 ISBN 978-4-06-530632-1)「黒猫の暗号」

雑誌等掲載作品 編集

  • 黒猫の暗号(講談社「Mephisto Readers Club」2022年4月25日)
  • ウエアハウスの殺人 時と天使の館(メフィスト 2023 SPRING VOL.7)

テレビドラマ 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 『眼球堂の殺人』周木 律|講談社ノベルス - 講談社BOOK倶楽部
  2. ^ 講談社ノベルス|講談社BOOK倶楽部
  3. ^ a b Twitter / shuukiritsu:嬉しいことに、拙著「眼球堂の殺人」の重版が決まり ...
  4. ^ Twitter / shuukiritsu:「双孔堂の殺人」に重版がかかったという、なんとも ...
  5. ^ スタッフ|ネメシス”. 日本テレビ. 2021年2月24日閲覧。

外部リンク 編集