周防柳
日本の小説家
周防 柳(すおう やなぎ[1]、1964年12月21日[2] - )は、日本の小説家。本名:非公表[2]。東京都練馬区出身[2]。
周防 柳 | |
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誕生 |
1964年12月21日 東京都 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
主な受賞歴 |
小説すばる新人賞(2013年) 広島本大賞(2015年) 中山義秀文学賞(2022年) |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集東京都練馬区で生まれ、5歳から小学3年生まで広島県大竹市で、小学4年生から高校卒業まで山口県岩国市で育つ[1]。岩国市立岩国小学校、岩国市立岩国中学校、山口県立岩国高等学校、早稲田大学第一文学部卒業後、三井石油化学(現・三井化学)に入社。その後、編集プロダクション勤務を経てフリーの編集者・ライターとなる[1]。
父親は陸軍軍人の子として広島に生まれ、中学生のとき被爆[3]。その父親をモデルとした「八月の青い蝶」(「翅(はね)と虫ピン」を改題)で2013年、第26回小説すばる新人賞を受賞[4]。作家活動に入る。2015年、「八月の青い蝶」で第5回広島本大賞受賞[5]。2022年、「身もこがれつつ 小倉山の百人一首」で第28回中山義秀文学賞受賞。
作品リスト
編集単行本
編集- 『八月の青い蝶』(2014年2月、集英社、ISBN 978-4087715477 / 2016年5月、集英社文庫、ISBN 978-4087454413) - 「翅(はね)と虫ピン」を改題
- 『逢坂の六人』(2014年9月、集英社、ISBN 978-4087754193 / 2017年9月、集英社文庫、ISBN 978-4-08-745635-6 c0193)
- 『虹』(2015年3月、集英社、ISBN 978-4087716030 / 2018年3月、集英社文庫、ISBN 978-4-08-745712-4 c0193)
- 『余命二億円』(2016年2月、角川書店、ISBN 978-4041033821)
- 『蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)』(2017年2月、角川春樹事務所、ISBN 978-4758413015)
- 『高天原(たかまのはら)厩戸皇子の神話(かみばなし)』(2018年10月、集英社、ISBN 978-4-08-771161-5)
- 『とまり木』(2019年1月、小学館、ISBN 978-4-09-386528-9) - 「彼岸の屋上庭園」を改題
- 『身もこがれつつ 小倉山の百人一首』(2021年7月、中央公論新社、ISBN 978-4-12-005447-1)
- 『うきよの恋花 好色五人女別伝』(2022年10月、集英社、ISBN 978-4-08-771811-9)
未単行本化・雑誌掲載分
編集脚注
編集- ^ a b c 石井雄一 (2014年2月27日). “被爆黙した亡父モデルに恋物語 周防柳さん「八月の青い蝶」”. 中国新聞. 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月11日閲覧。
- ^ a b c “第二十六回 小説すばる文学賞”. 集英社 出版四賞. 集英社. 2017年4月14日閲覧。
- ^ “何も語らず逝った父への思い重ね 「八月の青い蝶」 周防柳さん”. SankeiBiz (産経デジタル). (2014年3月10日) 2017年4月14日閲覧。
- ^ “第26回 小説すばる新人賞受賞作 八月の青い蝶 周防 柳”. WEB文芸 RENZABURO レンザブロー. 集英社. 2017年4月14日閲覧。
- ^ “第5回「広島本大賞」に『八月の青い蝶』と『優勝請負人』”. 新文化 (新文化通信社). (2015年3月20日) 2017年4月14日閲覧。