和寒町

日本の北海道の町

和寒町(わっさむちょう)は、北海道の上川地方北部、上川郡 (天塩国)にある町。スキーのクロスカントリーが盛んで数多くの国内トップ選手を輩出してきた。

わっさむちょう
和寒町
Shiokari Mountain Pass Memorial Hall.jpg
塩狩峠記念館
Flag of Wassamu, Hokkaido.svg Symbol of Wassamu, Hokkaido.svg
和寒町旗 和寒町章
1965年8月24日[1]
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 上川総合振興局
上川郡 (天塩国)
市町村コード 01464-8
法人番号 1000020014648 ウィキデータを編集
面積 225.11km2
総人口 3,289[編集]
住民基本台帳人口、2019年9月30日)
人口密度 14.6人/km2
隣接自治体 上川総合振興局
旭川市士別市
天塩国上川郡:剣淵町
石狩国上川郡鷹栖町比布町
雨竜郡幌加内町
町の木 ニレ
町の花 カタクリ
和寒町役場
町長 奥山盛
所在地 098-0192
北海道上川郡和寒町字西町120番地
Wassamu town hall.JPG
外部リンク 公式ウェブサイト

日本地域区画地図補助 01450.svg

和寒町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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地理編集

名寄盆地の南端にあたり、丘陵地が多い。南の比布町との境には塩狩峠がある。

気候編集

冬の冷え込みは厳しく、最低気温は-30℃前後になることもある。特に真冬では日中の気温でも-15度程度にしかならないことがあり、1985年1月24日の気温は-21.2℃までしか上がらなかった。これは旭川で明治時代の1909年1月12日に記録された-22.5℃に次いで全国2番目の低さである[2]。和寒町全体が盆地になっており、一旦冷気が入り込むと冷気湖となって気温の上昇を防ぎ、周囲の山々によって上空からの暖気が入りにくくなることから日中の気温が低くなりやすいとされている。

特に福原地区は日本有数に寒い場所として知られており、1978年昭和53年)2月17日には、-41.2℃を記録している(北海道開発局の旭川開発建設部による観測)他、近年では2008年1月19日に-39.4℃を記録している[3]

テレビで「今冬一番の寒さ」のニュースでしばしば「和寒町」の地名が登場する。

和寒のアメダスは1977年11月に統計を開始した。最高気温の極値は36.6℃(1978年8月3日)、2位が35.5℃(1978年8月3日)で、猛暑日を2回観測している。最低気温の極値は-36.8℃(1978年2月17日)。平年値で冬日の年間日数は164.0日、真冬日83.7日。夏日55.1日、真夏日10.0日、猛暑日0.1日。熱帯夜を観測したことはない。

降水量は7月から12月にかけて多く、10月から3月にかけて雪または雨の降る日が多い。平年値で年間降雪量854cm、年間の最深積雪は108cm(1982年10月統計開始)。最深積雪の極値は161cm(1994年3月18日)。日照時間は11月から1月にかけて少なくなる(1987年6月統計開始)。最大風速の極値は14.0m/s(風向:南、2004年9月8日)、最大瞬間風速の極値は23.6m/s(風向:南南西、2010年3月21日、2008年11月統計開始)

和寒(1981年 - 2010年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 6.3
(43.3)
10.5
(50.9)
14.9
(58.8)
26.2
(79.2)
33.6
(92.5)
36.6
(97.9)
34.2
(93.6)
35.5
(95.9)
32.4
(90.3)
26.1
(79)
20.1
(68.2)
12.5
(54.5)
36.6
(97.9)
平均最高気温 °C (°F) −4.4
(24.1)
−3.1
(26.4)
1.6
(34.9)
9.8
(49.6)
17.4
(63.3)
22.3
(72.1)
25.6
(78.1)
26.2
(79.2)
21.1
(70)
14.1
(57.4)
5.3
(41.5)
−1.4
(29.5)
11.2
(52.2)
日平均気温 °C (°F) −8.7
(16.3)
−8.2
(17.2)
−3.0
(26.6)
4.5
(40.1)
11.1
(52)
16.0
(60.8)
19.7
(67.5)
20.6
(69.1)
15.3
(59.5)
8.8
(47.8)
1.6
(34.9)
−4.8
(23.4)
6.1
(43)
平均最低気温 °C (°F) −14.8
(5.4)
−14.8
(5.4)
−8.6
(16.5)
−0.7
(30.7)
5.0
(41)
10.5
(50.9)
14.9
(58.8)
16.0
(60.8)
10.3
(50.5)
3.9
(39)
−2.0
(28.4)
−9.3
(15.3)
0.9
(33.6)
最低気温記録 °C (°F) −36.8
(−34.2)
−35.2
(−31.4)
−28.7
(−19.7)
−13.7
(7.3)
−4.4
(24.1)
0.2
(32.4)
4.5
(40.1)
5.3
(41.5)
−0.2
(31.6)
−5.5
(22.1)
−21.8
(−7.2)
−29.0
(−20.2)
−36.8
(−34.2)
降水量 mm (inch) 72.5
(2.854)
57.1
(2.248)
64.5
(2.539)
58.5
(2.303)
64.4
(2.535)
60.9
(2.398)
109.5
(4.311)
126.2
(4.969)
138.2
(5.441)
120.1
(4.728)
137.9
(5.429)
105.8
(4.165)
1,115.6
(43.921)
降雪量 cm (inch) 186
(73.2)
150
(59.1)
143
(56.3)
36
(14.2)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
116
(45.7)
217
(85.4)
854
(336.2)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 20.5 17.0 17.4 12.6 10.7 8.7 10.6 10.3 13.2 16.7 20.6 22.4 180.8
平均月間日照時間 54.5 88.8 127.1 159.2 177.9 161.8 145.5 149.4 139.7 111.8 53.7 40.0 1,422.4
出典 1: Japan Meteorological Agency
出典 2: 気象庁[4]

隣接している自治体編集

町名の由来編集

アイヌ語で、「オヒョウニレの木の・傍ら」を意味する「ワッサ(wat-sam)[5]」に由来する[6]

旧図には剣淵川東の支流(現在の六線川)付近に「ワッサム」の記載がある[6]。「輪寒」「和参」と書かれた時代もあった。

歴史編集

経済編集

産業編集

米の北限より北に位置するため、戦前は村内一円に除虫菊が植えられ、山奥まで小学校が建てられた。戦後、除虫菊の産地が中国に移ると、山地の畑地は廃れ、また、寒冷地用の米が植えられるようになり、平地では菊畑は田園に変わった。

現代では作付面積日本一を誇るカボチャの他、雪の下で保存し冬期に出荷する「越冬キャベツ」の生産で知られている[7]。また、上川管内では愛別町と並ぶキノコの産地でもある。

農協編集

  • 北ひびき農業協同組合(JA北ひびき)和寒基幹支所

郵便局編集

  • 和寒郵便局(集配局)
  • 中和簡易郵便局

宅配便編集

公共機関編集

警察編集

消防編集

地域編集

人口編集

 
和寒町と全国の年齢別人口分布(2005年) 和寒町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 和寒町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
 

和寒町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


教育編集

交通編集

空港編集

鉄道編集

 
和寒駅

バス編集

道路編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事編集

 
和寒東山スキー場
 
和寒東山スキー場

文化財編集

  • 神楽面 - 和寒神社
  • 稚児舞 - 和寒神社
  • ペオッペ駅逓所跡
  • 分村記念の松
  • ミズナラ

観光編集

  • 三笠山自然公園
    • モトクロスサーキットや、キャンプ場・パークゴルフ場・こどもの国(ミニ遊園地)などの施設があるレジャースポット。
  • ふれあいの森
    • 和寒町のイベント会場。2棟ある東屋内ではバーベキュー等が楽しめる。キャラクターショーなどが出来る常設ステージがある。
  • 南丘森林公園
    • キャンプ場がある。カヌーが楽しめる貯水池あり。
  • 東山スキー場
    • 第1リフト(ペア)、第2リフト(シングル)がある。第1リフト側にはナイター照明あり。スノーボード滑走可。
  • 塩狩峠記念館
  • 全日本玉入れ選手権
  • 和寒町郷土資料館

出身有名人編集

その他編集

塩狩山山頂(標高506メートル)にはNTTマイクロウェーブやテレビ中継局、携帯電話基地局など各種電波塔が建っていて北部地域への伝送・電波中継施設(主にNHK稚内支局など各局のニュース素材送りなど)の重要拠点の1つでもある。「電波の森 塩狩山」ともよんでいる[8]。詳細は和寒中継局を参照。

脚注編集

  1. ^ 和寒町章の制定について
  2. ^ 富士山を入れると3番目。
  3. ^ “福原小学校 旅人宿 ゆきのおと”. http://www.tt.rim.or.jp/~tomomiw/tabibito/tmenu.html 2015年12月31日閲覧。 
  4. ^ 和寒 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2019年12月4日閲覧。
  5. ^ 「アッサ(at-sam)」と表記されることもある。
  6. ^ a b アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月17日閲覧。
  7. ^ 和寒町 産業振興課 » 和寒町の農業について”. 和寒町産業振興課. 2014年11月7日閲覧。
  8. ^ 隣接する鷹栖町の観光ガイドマップに記載あり[1]

外部リンク編集