哀愁のロッカリア」 (Rockaria!) は、エレクトリック・ライト・オーケストラ1976年に発表した楽曲。アルバム「オーロラの救世主」に収録されている。

哀愁のロッカリア
エレクトリック・ライト・オーケストラシングル
初出アルバム『『オーロラの救世主』』
B面 ポーカー
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル シンフォニーロック
時間
レーベル ジェット・レコード(イギリスの旗
ユナイテッド・アーティスツ・レコード(アメリカ合衆国の旗
作詞・作曲 ジェフ・リン
プロデュース ジェフ・リン
チャート最高順位
エレクトリック・ライト・オーケストラ シングル 年表
オーロラの救世主
(1976年)
哀愁のロッカリア
(1977年)
ドゥ・ヤ
(1977年)
ミュージックビデオ
「Rockaria!」 - YouTube
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概要 編集

タイトルは「ロック」と「アリア」の鞄語であり、曲調の方でもロックとアリアの融合が行われている。また、歌詞は「クラシック音楽に夢中なアリア歌手にロックンロールを教え込もうとする[注 1]」というものになっており、曲の終盤ではタイトル通り、ロックの楽器をバックにアリアが歌われる。アリアを歌っているのはメアリー・トーマス。

ライヴでも定番曲となった。前述のアリアパートは高音域を発声することができるケリー・グロウカットが担当した。彼がバンドを去った後のステージではアリアパートそのものがカットされた。現在のコンサートでは、ツアーメンバーのMelanie Lewis-McDonaldが歌っている。

その他 編集

  • アリアパートの歌詞はドイツ語で、「Weit, hinter in die ferne, man hört, man höret die muzik(遠くから、あなたは聴こえる、音楽が聴こえる)」と歌っている。これを英訳した歌詞を、曲中3回目のアリアパートのバックでジェフが歌っている。
  • 曲中には著名なクラシック作曲家である「ワグナー」「ベートーヴェン」「プッチーニ」「ヴェルディ」の名が登場する。また、ベートーヴェンの名が歌われる箇所には、運命の有名なリフがピアノによって挿入されている。
  • 冒頭のアリアパートでは、よく聴くと一度歌い直していることがわかる。普通ならカットされる所を、面白いと思ったジェフによってそのまま残された。
    • 一部のCDプレスでは、この部分はオミットされている。
  • 2012年10月に、ジェフ・リンがELO時代の曲をセルフカバーした『Mr. Blue Sky: The Very Best of Electric Light Orchestra』のiTunes Store限定ボーナストラックに収録されている。アリアパートはジェフの娘であるローラが歌っている。
  • アローン・イン・ザ・ユニバースツアーではセットリストに入れられている。ツアーメンバーのLain Hornalとヴォーカルを分け合っている。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 曲の後半では、実は彼女はロックンロールを歌えることが判明し、逆に教え込もうとされる。

出典 編集