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国境のない地図』(こっきょうのないちず)は、宝塚歌劇団星組[1]が上演した演劇作品。

宝塚の形式名は「宝塚グランドロマン[2]」、東京は「宝塚・グランドロマン[3]」。宝塚の本公演は2部35場[2]、東京は2部37部[3]

1995年3月31日から5月8日(新人公演:4月18日)に宝塚大劇場[2]、同年7月2日から7月29日(新人公演:7月11日)に東京宝塚劇場[3]で上演された。

第1部の副題は「風になりたい[2]」。第2部は「永遠よりも長く[2]」。宝塚の新人公演は第1部のみ[2]。併演作品のない1本立ての作品。

目次

概要編集

ベルリンの壁に翻弄された母子の別れと再会を描いた。

麻路さきトップお披露目公演。宝塚大劇場公演は第81期生舞風りらふづき美世大和悠河真飛聖花瀬みずかほか)初舞台公演、阪神・淡路大震災からの公演再開第1作となった。

劇中、麻路はピアノ演奏を披露。

白城あやかとのデュエットダンス時の使用楽曲に選ばれたベートーベンの「悲愴」第二楽章は、震災で傷つき、疲弊した人々の心に深い安らぎを与えた。[4]

あらすじ編集

1987年、春。ニューヨークリンカーンセンターでは、作曲家ヘルマン・グリーフがピアノ・コンチェルト『国境のない地図』を発表する。演奏会後のパーティーで、ヘルマンは『国境のない地図』に込められた思いを語り始める。ヘルマンは幼いころ東ベルリンに母ベアーテと住んでいたが、彼が9歳の時、西ベルリンの病院におつかいに出かけた際に東西にベルリンの壁が築かれ、母親と引き裂かれてしまったのだ。彼は母親に会いたいという思いと、分断された祖国の哀しみを訴えるために『国境のない地図』を作曲した。このニュースはあっという間に世界中に広まる。

やがて日本人特派員渡瀬から、隣に住む女性ザビーネが5年前まで東ベルリンでベアーテと一緒に住んでいたことがあるという情報がもたらされる。彼女は5年前に一家で東ベルリンから西ベルリンへ逃亡しようとして失敗し、両親と姉と引き裂かれた過去を持っており、その時のショックで声を失っていたのだった。

そんなある日、ヘルマンの元に東ドイツ文化省の役人だと名乗る女性が現れ、彼を東ベルリンでの公演に招聘したいと申し出る。彼女はベロニカといい、ザビーネに瓜二つだった…。

1995年当時の専科所属による出演者編集

主な配役編集

本公演

※役柄は出典にしていない(2017年1月現在)。

  • ヘルマン・グリーフ(東ベルリン出身の作曲家):麻路さき[2]
  • ベロニカ(秘密警察官)/ザビーネ(ベロニカの妹):白城あやか[2]
  • 渡瀬仁(ジャパン・デイリーの特派員):稔幸[2]
  • 伎芸天女:松本悠里[2]
  • ヴェルナー・シュミット:星原美沙緒[2]
  • カウフマン:磯野千尋[2]
  • ハインリッヒ(秘密警察官):真織由季[2]
  • フィリップ(ル・モンド紙(フランス)の特派員):絵麻緒ゆう
  • ベアーテ(ヘルマンの母):出雲綾[2]
  • ソフィー(ヘルマンの幼なじみ):月影瞳
  • ジョン・ミラー(ワシントンポスト(アメリカ)の特派員):湖月わたる
新人公演

スタッフ編集

※氏名の後ろに「宝塚[2]」、「東京[3]」の文字がなければ両公演共通。

脚注編集

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  1. ^ 90年史 2004, p. 40、43.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 90年史 2004, p. 40.
  3. ^ a b c d 90年史 2004, p. 43.
  4. ^ タカラヅカスカイステージ「タカラヅカ 花と嵐の95年」より

参考文献編集

編集:森照実春馬誉貴子相井美由紀山本久美子、執筆:國眼隆一『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年4月20日。ISBN 4-484-04601-6