国立口之津海上技術学校

国立口之津海上技術学校(こくりつくちのつかいじょうぎじゅつがっこう、英語: National Kuchinotsu Maritime Poly-technical School)は、長崎県南島原市口之津町にある独立行政法人海技教育機構所管の学校。中学校卒業者を対象に生徒を募集し、船舶を運航できる船員を養成する学校である。

2011年(平成23年)4月現在、海上技術学校(中卒後3年間)は小樽北海道)、館山千葉県)、唐津佐賀県)、そして口之津の4か所である。

所在地編集

高等学校との違い編集

沿革編集

昭和編集

  • 1954年昭和29年)4月 - 運輸省所管国立口之津海員学校を開校。本科航海科機関科(修業年限1年)を設置。
  • 1955年(昭和30年)7月 - 本科航海科を本科甲板科と改称。
  • 1965年(昭和40年)10月 - 補導[2]科司厨[3]科(修業年限3か月)を設置。
  • 1966年(昭和41年)11月 - 司厨科棟が完成。
  • 1969年(昭和44年)4月 - 本科を廃止。高等科(修業年限2年)開始。
  • 1971年(昭和46年)4月 - 補導科司厨科を廃止し、本科司厨科(修業年限1年)を設置。調理師養成施設に指定。
  • 1973年(昭和48年)3月 - 乙種二等航海士内燃機関乙種二等機関士第一種養成施設に指定。
  • 1976年(昭和51年)8月 - 新校舎が完成。
  • 1978年(昭和53年)4月 - 本科司厨科を司厨科と改称。
  • 1983年(昭和58年)12月
    • 五級海技士(航海)、内燃機関五級海技士(機関)第一種養成施設に指定される。
    • 消火、救命、航海英語及びレーダ観測者講習機関に指定される。
  • 1986年(昭和61年)
    • 3月 - 司厨科を廃止。
    • 4月 - 高等科を廃止し、本科(修業年限3年)を設置。
    • 12月 - 四級海技士(航海)、内燃機関四級海技士(機関)第一種養成施設に指定される。

平成編集

  • 1993年平成5年)4月 - 乗船実習科(修業年限6か月)を設置。
  • 2001年(平成13年)
  • 2006年(平成18年)4月 - 独立行政法人海員学校と独立行政法人海技大学が統合され、独立行政法人海技教育機構として発足。

設置学科編集

  • 本科(修業年数3年)
  • 航海実習科(本科卒業後の6か月)

学期編集

3学期制

共学・別学編集

男女共学

編集

男子寮・女子寮が学校敷地内にあるが、通学生もいる。

奨学金編集

奨学金制度がある。

取得できる資格編集

卒業(3年間)と同時編集

  • 高等学校卒業同等資格(上述の通り)。
  • 四級海技士免状[5]受験資格の一部(筆記試験が免除)。
    • 四級海技士試験の受験には実際に船で働いた経験(「乗船履歴」)を経て、「筆記試験」と「口述試験」の両方に合格しなければならない(上述の通り、筆記試験は免除となる)。
    • 3年で卒業するか、その後続けて6か月間の乗船実習科を修了するかで、「乗船履歴」の期間が異なる。つまり試験を実際に受けられるまでの速さが異なる。
      • 3年で卒業: 卒業後、就職した企業の船で1年9か月乗船。
      • 卒業後すぐ航海実習科を修了: 6か月(修了と同時)。

在学中編集

進路編集

カリキュラム編集

本科では以下の科目・実習を合わせて学ぶ。

  • 一般科目: 高等学校で学ぶ普通教科
    • 国語、社会、数学、理科、英語、体育、情報など
  • 専門科目(商船): 海上技術者として必要な専門科目
    • 航海科目: 航海学、運用学[6]、海事法規、海洋気象
    • 機関科目: 船用機関、電気電子工学、計測制御、情報技術
    • その他: 船用機関、海運実務、海事英語
    • 海上実習: 航機実技、海上実習、総合訓練
  • 航海船航海実習(3か月): 3年生の3学期に行う
  • 特別教育活動

学校設備編集

  • 練習船: 「口洋丸」(こうようまる)
    • 「口」は口之津の頭文字。
    • 総屯数: 44t
    • 主機馬力: 441kW
    • 週に1度は海上実習を行い、操船や機関当直等の技術を学ぶ。
  • 小型船
    • 小型艇「シーガル」「ジュピター」[8] : 小型艇の免許取得の訓練で使用。
    • カッター
    • 船外機(伝馬船)「はやぶさ」「ひばり」: ブイ係留のために岸壁から移動する際に使用。
  • 建物
    • 艇庫
    • 技業棟: 甲板・機関に分かれ、実技実習を行う。
    • シミュレーター室: レーダーAPRMシミュレーターと機関シミュレーター
    • 自動制御室

制服編集

  • 色は黒。
  • 男子: 学生服(学ラン)
  • 女子: ブレザー・ネクタイ

学校行事編集

1学期
  • 4月 - 始業式、入学式、新入生歓迎会、新入生歓迎遠足、第1回保護者会
  • 5月 - 中間考査
  • 6月 - 高総体、1年生調理実習、球技大会、期末考査、四級海技士口述試験補講
  • 7月 - 水泳訓練(3日間)、救命講習、サバイバル訓練、マリンフェスタ、第1回オープンスクール、終業式
  • 8月 - 夏休み
2学期
  • 9月 - 始業式、球技大会、第2回オープンスクール、四級海技士口述試験対策補講、2年生無線講習
  • 10月 - バス遠足(学年で行き先が異なる)、3年生一日航海実習、中間考査、四級海技士口述試験対策補講
  • 11月 - 海校祭、第2回保護者会
  • 12月 - 期末考査、3年生修了式、終業式
3学期
  • 1月 - 3年生練習船乗船(3か月)、始業式、耐寒訓練(10日間、最終日はマラソン大会)、推薦入試[9]、第3回保護者会
  • 2月 - 一般入試[10]
  • 3月 - 学年末試験、3年生練習船下船、本科卒業式、修了式

部活動編集

運動部のみである。

かつてはペーロン同好会、ワンダーフォーゲル園芸同好会もあった。

アクセス編集

周辺編集

ファミリーマート セブンイレブン

脚注編集

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  1. ^ 高等学校等コード - 大学入試センターホームページ
  2. ^ ここでいう補導は「教え導くこと」の意。一般的に言う警察などによる補導とは異なる。
  3. ^ 読みは「しちゅう」。艦船で炊事を担当する部署。
  4. ^ 小樽・宮古・館山・唐津・口之津・沖縄を国立海上技術学校(中卒3年制)、波方・清水の2校を国立海上技術短期大学校(高卒2年制)に改称する。2005年(平成17年)沖縄は閉校、2008年(平成20年)宮古は短期大学校に転換。
  5. ^ 航海士・機関士になるために必要
  6. ^ 操船・荷役・船体構造等を学ぶ。
  7. ^ 本科卒業後の航海実習科(6か月)でも使用される。
  8. ^ seagull。意味は「かもめ」。
  9. ^ 口之津のみで行われる。
  10. ^ 口之津以外にも受験会場が複数ある。
  11. ^ 読みは「しょうよう」。「歩き回ること」の意。

関連項目編集

外部リンク編集