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国鉄443系電車(こくてつ443けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1975年昭和50年)に製造した、電気検測用の事業用交流直流両用電車である。

国鉄443系電車
443 series 20170717.jpg
クモヤ443-2+クモヤ442-2
(2017年7月17日)
基本情報
運用者 日本国有鉄道
東日本旅客鉄道
西日本旅客鉄道
製造所 近畿車輛
主要諸元
編成 2両固定
軌間 1,067mm
電気方式 直流1,500V
交流20,000V(50/60Hz)
設計最高速度 160km/h
最高速度 120km/h
車両定員 非営業車両(事業用
編成重量 クモヤ442形:51.1t
クモヤ443形:48.6t
全長 20,800 mm
全幅 2,900 mm
全高 3,930 mm
車体 普通鋼
台車 ダイレクトマウント空気バネ台車
DT32I
主電動機 MT54D形直流直巻電動機
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 3.50
出力 120kW
編成出力 960kW
制御装置 CS15F制御器
抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁
制動装置 SELD発電ブレーキ電磁直通ブレーキ・勾配抑速ブレーキ手ブレーキ
保安装置 ATS-S(現在はATS-Pも設置)
備考 製造時のデータ
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概要編集

  • 国鉄443系電車は、日本全国の鉄道の架線と信号の検測の精度強化や作業の省力化を目的として、旧型車両の置き換えのために1975年7月に2編成4両が近畿車輛で製造された。
  • 架線を検測することから、直流、交流のどちらにも対応できるよう交直流電車として設計され、列車の特殊性と乗務員の視認性や安全性を考慮して、後述のように当時製造されていた485系キヤ191系をベースに製造された。
  • 架線検測を行うクモヤ443形と、信号検測[注 1]を行うクモヤ442形の2両編成で構成される。
  • 外観は同時期に製造されたキヤ191系に準じており、当時の特急形電車の前頭部・走行機器と、急行形電車並の車体を組み合わせた形態で、側窓は上下2段のユニット窓(外ハメ式)となっている。
  • 車体塗色は当時の交直流電車の標準色であったピンク(赤13号)とクリーム(クリーム4号)の塗り分けとなっている。前面には警戒色の目的でクリーム色が配されているが、特急形の矢羽模様同様、側面まで回りこんでいる。
  • 様々な運用をこなす必要から、両端には双頭連結器が備えられている。
  • 架線については、検測室内パネル上の切替スイッチにより、直流交流(50/60Hz)の計測が可能であり、また測定室内の天井部には速度計を備え、測定中の速度確認が可能である。
  • クモヤ443形は架線検測を行う関係で屋根に冷房装置が取り付けておらず、冷房装置は下り方のクモヤ442形のみに取り付けられ、クモヤ443形への冷房や送風はクモヤ442形から引き通し管を介して流れる仕組みになっている。

現状編集

国鉄分割民営化後は、東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)に1編成ずつ承継された。

第1編成編集

JR東日本の2両(クモヤ443-1+クモヤ442-1)は2003年平成15年)にE491系に置換えられ、廃車された。

信越本線横川 - 軽井沢間(碓氷峠)の検測も担当していた。

第2編成編集

JR西日本に継承された(クモヤ443-2+クモヤ442-2)は、2016年平成28年)4月1日現在吹田総合車両所京都支所(旧:京都総合運転所)に配置されている。

JR西日本管内の各電化路線のほか、JR四国JR九州の電化路線に加えて肥薩おれんじ鉄道線IRいしかわ鉄道線あいの風とやま鉄道線えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン京都丹後鉄道宮福線の検測も行っている。過去には富山地方鉄道でも検測を行っていた。

2016年3月から4月にかけて約7年ぶりに全般検査に入り、塗装・車体・台車・車内や床下機器などが更新され、スカートに編成番号「D1」が付けられた。

2018年現在、日本で現役で活躍する最後の国鉄型電気検測電車であり、マヤ34などと同じく希少な存在となった国鉄型検測車の貴重な生き残りの一つである。

ギャラリー編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 現在信号検測は行っていない。(信号検測はキヤ141系が担当)その為、検測員はクモヤ442形には通常乗車しない。

関連項目編集