園田FCスプリント
園田FCスプリント(そのだ・エフシー・スプリント)とは、兵庫県競馬組合が園田競馬場ダート820mで施行する地方競馬の重賞競走である。産業経済新聞社のスポーツ紙・サンケイスポーツが冠スポンサーとなっており、正式名称は「サンケイスポーツ賞園田FCスプリント」である。
園田FCスプリント | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 兵庫県競馬組合 |
競馬場 | 園田競馬場 |
創設 | 2011年6月23日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート820m |
格付け | 重賞II |
賞金 |
1着賞金700万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上オープン、近畿・四国・九州所属 |
負担重量 | 定量(3歳54kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減) |
出典 | [1] |
概要
編集2010年まで開催された短距離の地域交流重賞「園田フレンドリーカップ」を発展解消してスタートした。FCはこの「園田フレンドリー・カップ」の名残りとして付けられたものである。
2023年までは、地方競馬の超短距離重賞(1000メートル以下)で行われる競走を集中的に開催する「地方競馬スーパースプリントシリーズ」のうち近畿(兵庫)・四国(高知)地区所属馬のトライアル(予選)として行われており、優勝馬にはこのシリーズの決勝戦にあたる「習志野きらっとスプリント」(7月、船橋競馬場)に進出する権利が与えられていた。
初回の2011年は近畿・中国・四国地区が対象だったが、2011年に九州地区のトライアルとして施行された「九州むしゃんよかスプリント」(荒尾競馬場)が同競馬場の廃止に伴い廃止、2012年からは九州地区(佐賀)所属馬のトライアルが園田FCスプリントに統合されることとなり、九州地区所属馬も出走可能となった。さらに2013年3月に福山競馬場が廃止、中国地方に競馬場が存在しなくなったため、2013年以降は条件から「中国地区」という文言は消滅した。2019年の「佐賀がばいダッシュ」(佐賀競馬場)の新設に伴い九州地区が対象外となり、同年から2023年までは近畿・四国地区交流として行われたが、2024年からは地方競馬スーパースプリントシリーズの終了に伴い佐賀がばいダッシュが廃止されたため、再び九州地区が交流範囲に加わり、近畿・四国・九州交流の条件となっている。
条件・賞金等(2024年)
編集- 出走条件[1]
- サラブレッド系3歳以上、近畿・四国(高知)、九州(佐賀)所属。他地区所属馬の出走枠は5頭以下と定められている。
- 兵庫所属馬はクラス・自場収得賞金順で、3歳馬は重賞1勝をA2、重賞2勝をA1クラス換算。
- 負担重量
- 定量、3歳54kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減。
- 賞金額
- 1着700万円、2着245万円、3着140万円、4着105万円、5着70万円[2]。
トライアル競走
編集2024年現在本競走の優先出走権が得られる競走は実施されておらず、兵庫では本競走の1ヶ月程度前に施行される古馬A1・A2・B1クラスの混合特別戦(園田ダ820m)などが前哨戦となっている。
他地区においては、福山所属馬(2012年まで)は『福山「ぶちはやぁ」スプリント』(福山ダ800m)の1着馬に本競走への優先出走権が与えられていた[3]。
歴代優勝馬
編集回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 馬場 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 | 1着賞金 |
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第1回 | 2011年6月23日 | ミナミノヒリュウ | 牡5 | 西脇 | 良 | R48.4 | 板野央 | 山元博徳 | 鹽田久義 | 300万円 |
第2回 | 2012年6月21日 | エイシンマロニエ | 牡5 | 園田 | 良 | R48.1 | 川原正一 | 橋本忠男 | 平井豊光 | 250万円 |
第3回 | 2013年6月20日 | エプソムアーロン | 牡9 | 高知 | 不良 | 48.2 | 下原理 | 雑賀正光 | 宮崎冴子 | 250万円 |
第4回 | 2014年6月19日 | エスワンプリンス | 牡5 | 佐賀 | 良 | 48.7 | 鮫島克也 | 手島勝利 | 滿岡洋子 | 250万円 |
第5回 | 2015年6月18日 | サクラシャイニー | 牡9 | 高知 | 稍重 | 49.0 | 赤岡修次 | 田中守 | 須田靖之 | 250万円 |
第6回 | 2016年6月30日 | ランドクイーン | 牝6 | 西脇 | 重 | 48.2 | 下原理 | 盛本信春 | 山口敦広 | 300万円 |
第7回 | 2017年6月29日 | マルトクスパート | 牡7 | 園田 | 稍重 | 48.8 | 田中学 | 田中範雄 | 高浦光子 | 350万円 |
第8回 | 2018年6月21日 | カイロス | 牡8 | 高知 | 不良 | 48.6 (同着) |
佐原秀泰 | 那俄性哲也 | (有)アシスタント | 350万円[注 1] |
エイシンテキサス | 佐賀 | 竹吉徹 | 東眞市 | 廣松金次 | ||||||
第9回 | 2019年6月20日 | タガノカピート | 牝5 | 園田 | 良 | 48.7 | 下原理 | 新子雅司 | 八木良司 | 500万円 |
第10回 | 2020年6月25日 | エイシンエンジョイ | 牡5 | 西脇 | 良 | 49.2 | 下原理 | 橋本忠明 | 平井克彦 | 500万円 |
第11回 | 2021年6月24日 | ダノングッド | 牡9 | 高知 | 良 | 48.5 | 畑中信司 | 別府真司 | 組)志士十二組合 | 500万円 |
第12回 | 2022年6月23日 | ダノングッド | 牡10 | 高知 | 稍 | 48.9 | 多田羅誠也 | 別府真司 | 組)志士十二組合 | 500万円 |
第13回 | 2023年6月22日 | メイプルシスター | 牝4 | 西脇 | 不 | 49.3 | 永井孝典 | 大山寿文 | 節英司 | 700万円 |
第14回 | 2024年6月13日 | オールスマート | 牡8 | 佐賀 | 良 | 48.9 | 山下裕貴 | 鮫島克也 | 蔀英二 | 700万円 |
- ※Rはコースレコードを示す。
脚注・出典
編集注釈
編集- ^ 同着だったため、実際の額は1着賞金と2着賞金98万円の合計額を2で割った224万円
出典
編集- ^ a b “園田競馬・姫路競馬番組要綱”. 園田・姫路競馬場. p. 18. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “11R 園田FCスプリント 重賞2”. JBISサーチ. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “スーパースプリントトライアル 福山「ぶちはやぁ」スプリント”. 福山市競馬事務局 (2011年5月30日). 2011年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月21日閲覧。
各回競走結果の出典
編集- 園田FCスプリント 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会
- JBISサーチ