地理院地図
地理院地図(ちりいんちず)は、国土地理院が提供する、地図や空中写真などが閲覧可能なサービスである[1]。2013年から公開が開始された[2][3]。
機能編集
地理院タイル編集
地理院地図で提供される地図や空中写真のデータは、地理院タイルとよばれる[6]。地理院タイルは地理院地図に限らず、それ以外のシステムやアプリケーションでも利用可能である[6]。
ArcGISやGoogle EarthなどのGISソフトウェアでも、地理院タイルを利用することができる[7]。例えば、ArcGISの場合では、ESRIが提供する「地理院地図対応ツール」を利用することが可能である[7][2]。
地理院地図Vector編集
地理院地図Vectorでは、ベクターデータとして地図データが配信されている[8]。これにより、利用者が自由に地図をデザインして地図表現ができるようになった[8]。また、GitHubでソースコードも公開されている[8]。
2019年7月29日から試験公開が開始され[9]、当時は公開範囲が関東地方の一部に限られていたが、2020年3月19日から日本全国が公開対象地域となった[10]。
脚注編集
- ^ a b 野間ほか 2017, p. 157.
- ^ a b 橋本 2016, p. 159.
- ^ a b 平井 2019, p. 13.
- ^ a b 野間ほか 2017, p. 162.
- ^ 国土地理院 地理空間情報部 情報普及課 2019, p. 233.
- ^ a b 国土地理院 地理空間情報部 情報普及課 2019, p. 236.
- ^ a b 野間ほか 2017, p. 159.
- ^ a b c 青木 2019, p. 41.
- ^ “自分でデザインしたウェブ地図を簡単に作成! ~学校教育や防災対応を地図で支援~ | 国土地理院” (2019年7月29日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ “ウェブ地図を自分でデザイン!~地理院地図Vector(仮称)を全国データ公開~ | 国土地理院” (2020年3月18日). 2020年9月17日閲覧。
参考文献編集
- 青木和人「地理院地図Vector」『ESTRELA』第307号、2019年、 40-43頁。
- 国土地理院 地理空間情報部 情報普及課「地理院地図を使ってみよう」『情報の科学と技術』第69巻第6号、2019年、 232-237頁。
- 野間晴雄・香川貴志・土平博・山田周二・河角龍典・小原丈明『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帖』海青社、2017年、第2版。ISBN 978-4-86099-315-3。
- 橋本雄一『四訂版 GISと地理空間情報 -ArcGIS 10.3.1とダウンロードデータの活用-』古今書院、2016年。ISBN 978-4-7722-4192-2。
- 平井史夫「授業で活かせ! ネット地図」『地理』第64巻第9号、古今書院、2019年、 12-21頁。