城野駅 (JR九州)

福岡県北九州市小倉南区にある九州旅客鉄道の駅

城野駅(じょうのえき)は、福岡県北九州市小倉南区城野一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである。

城野駅
駅舎(2016年3月)
じょうの
Jōno
地図
所在地 北九州市小倉南区城野一丁目6-1[1]
北緯33度51分29.6秒 東経130度53分10.6秒 / 北緯33.858222度 東経130.886278度 / 33.858222; 130.886278座標: 北緯33度51分29.6秒 東経130度53分10.6秒 / 北緯33.858222度 東経130.886278度 / 33.858222; 130.886278
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
電報略号 ヨノ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面5線[1]
乗車人員
-統計年度-
4,213人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1895年明治28年)4月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 JF 日豊本線
駅番号 JF  04 
キロ程 6.1 km(小倉起点)
JF03 南小倉 (2.6 km)
(2.3 km) 安部山公園 JF05
所属路線 JI 日田彦山線
駅番号 JI  04 
キロ程 0.0 km(城野起点)
*(JI03 南小倉) (- km)
(3.3 km) 石田 JI05
備考
* 全列車が小倉駅まで乗り入れ。
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日豊本線所属線[3]とし、当駅を起点とする日田彦山線を加えた2路線が乗り入れる。日田彦山線の全列車は日豊本線経由で小倉駅まで乗り入れている。駅番号は日豊本線がJF04、日田彦山線がJI04

歴史

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の合計3面5線を有する[1]橋上駅である。以前は北口側に駅舎のある地上駅だったが[1]2014年12月6日に南北自由通路が完成しそれに接続する形になった[12]。日田彦山線は電化されていないため、5番線の線路には架線が張られていない[1]

JR九州本体が運営する直営駅で、みどりの窓口が設置されている[2]SUGOCAの使用が可能である。

のりば

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のりば 路線 方向 行先 備考
1   日豊本線 下り 行橋中津宇佐方面 一部2番のりば
2   日田彦山線 下り 田川後藤寺添田方面  
3   日豊本線 上り 小倉門司港下関方面 一部2番のりば
4
5   日田彦山線 小倉行き  
  • 2002年1月時点では日田彦山線の列車で当駅で折り返す設定があった[16]

利用状況

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2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員4,213人であり、JR九州の駅としては春日駅に次いで第47位である[17]

JR九州及びとうけい北九州によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年 4,440 [18]
2001年 4,274
2002年 4,155
2003年 4,169
2004年 3,968
2005年 3,880
2006年 3,819
2007年 3,796
2008年 3,707
2009年 3,720
2010年 3,781
2011年 3,819
2012年 3,820
2013年 3,910
2014年 3,790
2015年 3,948
2016年 4,276
2017年 4,402 [19]
2018年 4,446 [20]
2019年 4,497 [21]
2020年 3,726 [22]
2021年 4,018 [23]
2022年 4,213 [17]

駅周辺

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小倉南区の北端部、小倉北区との区境部にあたる市街地に位置している。周辺には複数の高校が存在するため朝夕の時間帯には通勤客や高校生で賑わう。

バス路線

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北口側の国道10号上に「城野駅前」、南口側の駅前広場内に「城野駅南口」停留所がある。いずれの路線も西鉄バス北九州が運行。

城野駅前

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東進
西進

城野駅南口

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西鉄北方線城野駅前停留場(廃止)

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城野駅の前を通る国道10号線が香春街道と交差する城野交差点付近には、かつて西日本鉄道北九州線北方支線(北方線)の城野駅前停留場があった。「駅前」の名称が付けられていたものの城野駅からは約500m離れていた[24]。北方線は当停留場の下り方で日豊本線とアンダークロスしていた[24]。停留場は上下線それぞれに乗降場が設けられていたが、安全地帯はなく乗降場位置の路面上に白線表示が設けられていた。他に上下線間の渡り線があり、朝夕のラッシュ時にはこの渡り線を使用して魚町 - 当停留場間の区間電車が増発された[24]1980年(昭和55年)11月2日の北方線全廃に伴い、同日付で当停留場も廃止となった。

その他

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  • 当駅北側には戦後アメリカ軍にて接収された城野補給基地があり、朝鮮戦争の際この基地が拠点となった。当時駅よりこの基地へ引き込み線が敷設されていたが、その戦争により戦死した兵隊の遺体がこの基地に集められ、この引き込み線を通じて神戸港横浜港へ搬送されていた[6]。朝鮮戦争後、この基地は陸上自衛隊小倉駐屯地城野分屯地となり、2008年3月24日付で閉鎖された。現在、引き込み線の痕跡は一切残っていない。

隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
  日豊本線
快速(上り1本のみ運転、当駅より門司港方面各駅停車。)
南小倉駅 (JF03) ← 城野駅 (JF04)下曽根駅 (JF06)
普通
南小倉駅 (JF03) - 城野駅 (JF04) - 安部山公園駅 (JF05)
  日田彦山線(小倉駅 - 当駅間は日豊本線、石原町駅より小倉方面各駅停車。)
快速(上り1本のみ運転)・普通
南小倉駅 (JI03) - 城野駅 (JI04) - 石田駅 (JI05)

脚注

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  1. ^ a b c d e 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、23頁。 
  2. ^ a b c 城野駅”. 九州旅客鉄道株式会社. 2021年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月29日閲覧。
  3. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、748頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ a b 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 12 九州 沖縄、新潮社、2009年、58頁。ISBN 978-4-10-790030-2 
  5. ^ a b 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 12 九州 沖縄、新潮社、2009年、58頁。ISBN 978-4-10-790030-2 
  6. ^ a b 弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、187-188頁。ISBN 4751205293 
  7. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、105頁。 
  8. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「筑豊本線・日田彦山線・後藤寺線・篠栗線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月2日、19頁。 
  9. ^ 「城野駅にコンビニ店」『交通新聞』交通新聞社、1994年2月25日、3面。
  10. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-122-8 
  11. ^ 交通新聞交通新聞社、2009年3月3日、1面。
  12. ^ a b “JR城野駅新駅舎等の完成について”. https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000184356.pdf 
  13. ^ “JR城野駅南口駅前広場の完成について”. http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000694216.pdf 
  14. ^ 北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
  15. ^ 鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
  16. ^ 交通新聞社 JR時刻表 2002年1月号
  17. ^ a b 駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年12月13日閲覧。
  18. ^ とうけい北九州(運輸・通信) JR乗降客人員
  19. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年3月10日閲覧。
  20. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2018年7月13日閲覧。
  21. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月24日閲覧。
  22. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月7日閲覧。
  23. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年12月13日閲覧。
  24. ^ a b c 奈良崎博保 『福岡・北九州 市内電車が走った街 今昔』 JTBパブリッシング、2002年4月、ISBN 4-533-04207-4、pp.153-154

関連項目

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外部リンク

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  • 城野駅(駅情報) - 九州旅客鉄道