埼玉児童性的虐待事件

埼玉児童性的虐待事件(さいたまじどうせいぎゃくたいじけん)とは2006年8月19日に発覚した埼玉県における民間児童養護施設で、女性保育士が10代の入所少年に行った性的暴行事件である。また、埼玉県は同施設で複数の職員が身体的虐待を加えていた事も確認している。施設側は女性職員ら3人を懲戒解雇した。同時期に入所していた十代の少女が男性指導員に性的暴力を受け、施設法人は男性指導員を2005年5月に懲戒解雇していたことも判明した。この事件で埼玉県は調査を行い児童養護施設で他にもこのような事件が確認された。

女性保育士事件編集

埼玉県の「県こども安全課」によれば、女性保育士は2004年から2005年にかけ、少年を自宅に呼び出すなどの行為を行い性的関係を持った。別の男女職員2人も女性職員が少年と会う手助けをした。

2006年6月25日、少年が別の女性職員に女性保育士との関係を拒むと彼女に「施設内などでけられたり、体をかみつかれた」という事を相談しこの事件は発覚した。その連絡を受けた主任職員2人は同日、少年に事実を確認した。その結果、当時出張中だった施設長は女性保育士への出勤停止を指示する。

6月26日には施設長自ら少年に事実を確認した。また、女性保育士ら3人に事情を聴き、聞き取り調査を行った。そしてその3人に出勤停止を命じた。27日午前緊急理事会を開き、午後施設長が県にこの事件を報告した。県は被害実態の確認の指示をする。

6月下旬から7月上旬にかけて施設の心理士2人が実態調査に乗り出す。その結果、職員8人の虐待加害者の名前が挙がった。埼玉県は2006年7月12日に施設に立ち入り調査を行った。

7月27日付の改善勧告では、少年と性的関係を持った女性保育士のほか、過去十数年間で男児6人、女児2人に対して暴力を振るった男性1人、女性7人の職員の行為を正式に「虐待」と認定した。少年は女性保育士のことを「思い出すのも嫌」と話し刑事告発は見送られたが、これは男性加害者に比べ、女性加害者への立件が甘すぎるとして批判があったが、同性である世間の女性からは立件が厳しすぎるという意味不明な指摘もあった。

男性指導員事件編集

2006年8月21日、この事件とほぼ同時期に、同じような事件が発生していた事も発覚している。当時、県はこの事態を把握していたが、まさか同じような事件が同時に起こっていたとは認識できていなかった。

この加害者となった男性指導員は2004年3月に自宅で少女に性的関係を強要した。2005年3月には、男性指導員に手錠や玩具などを使う事を要求され少女は逃げ出した。この事件は2005年4月29日に、少女が宿直補助の女性職員に相談したことで発覚した。

男性指導員は2005年4月29日に、経過報告と反省文を法人理事長に提出し、依願退職で処理する方向が決定した。施設長と男性指導員は翌日、少女の自宅を訪れ謝罪したが父親に殴られた。2005年5月26日には、内部告発情報が児童相談所に寄せられ、県は事態を把握する。県は男性指導員を懲戒解雇とした。

対応編集

事件が報道される直前、県児童養護施設・児童自立支援施設協議会は8月15日、さいたま市内で緊急施設長会議を開いた。また、公明党県議団は8月21日、上田清司知事に再発防止を徹底するよう要望書を提出した。その結果、児童養護施設での問題行為が複数報告されることになった。

埼玉県は11月9日、施設の自己点検や県の調査の結果として、県所管の18の施設のうち問題の施設を含む5施設で性的虐待や体罰を新たに確認したと発表した。2004年8月から交際し2005年6月に退職したが、2005年12月に別れたその後も関係を続けようとしていて被害者が相談した女性保育士もいた。1996年から2年間女児2人の下腹部を触ったり全身をなでるなどの行為を行った男性指導員もいた。問題となった施設には改善勧告や指導通知を行った。

関連項目編集

外部リンク編集