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1010系(2007年3月26日、丸山車両基地)
1050系第53編成(2014年10月4日、羽貫駅)

埼玉新都市交通1000系電車(さいたましんとしこうつう1000けいでんしゃ)は、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)開業時に導入した新交通システム用の電車である。後にリニューアル工事が行われ、1010系となった。

モデルチェンジした増備車の1050系についても記載する。

目次

1000系(1010系)編集

概要編集

川崎重工業新潟鐵工所で製作され、1983年昭和58年)の開業より運用された。開業当初は4両編成を組んでいたが、増強されて6両編成9本(当時01 - 09編成、リニューアル後11 - 19編成 )となった。

編成(1010系):Mc1110 - M'1210 - M1310 - M'1410 - M1510 - Mc1610

車体編集

車体は、日本のAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)の標準とされた、1両あたり長さ8メートル・2軸4輪で、制御方式はサイリスタ位相制御を採用しており、ブレーキ装置は回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキを装備している。側面中央両側に両開きのドアを一組備える。車内はロングシート、冷房機器は床置きで車端に配置された。 前面の行先表示は方向板を使用した。

車輪は当初、パンクの心配がないウレタン充填ゴムタイヤ(空気ではなく、発泡性ウレタンを入れたタイヤ。ノーパンクタイヤ)を採用したが、乗り心地が悪かったため、1990年平成2年)までに全て、窒素封入の空気タイヤに交換した。この空気タイヤは内部に金属製の中子があり、パンクしても中子で車体を支えて走行できるようにした。

増備編集

1986年(昭和61年)から1992年(平成4年)にかけて、中間車ユニットを組み込み、順次6両編成に増強されたが、1992年に7 - 9編成に組み込まれた3・4号車は、1990年(平成2年)より導入された1050系と同型として新製されたため、当該車両の形式はM1350 - M'1450となっている。1050系の規格に合わせたため、車両の内装や貫通路の幅が異なっていることが車内から確認できた。

リニューアル編集

1998年(平成10年)から2001年(平成13年)にかけてリニューアル工事が行われた。車体の補修、室内の化粧版の一部を木目調に変更、座席の改善による定員の増加、貫通路の幅の拡大、冷房装置を小型化して床置き式から天井式に変更、走行関係装置の更新が行われ、車番は1010系となった。開業以来、白い車体に赤い帯の塗装だったが、黄色の車体に黄緑色の帯に変更された。なお、1050系タイプの中間車はリニューアルの対象外とされた。

引退編集

開業から25年以上を経過して老朽化が進み、バリアフリー化も行われていないため、2010年(平成22年)より2000系および2020系によって順次更新されて廃車が進み、2016年(平成28年)6月26日のラストラン団体専用列車を最後に営業運転を終了した[1][2]

丸山車両基地に最後まで配置されていた17編成は、2017年度中に廃車されることが決まり、2017年11月の「丸山車両基地まつり」で最後の展示後[3]2018年(平成30年)2月26から28日の間に陸送された。

1050系編集

 
1050系第52編成(2019年4月18日・加茂宮駅)
 
1050系第51編成(2014年10月4日、羽貫駅)
 
東北上越新幹線の脇を走る1050系(2009年撮影)

概要編集

川崎重工業製で、6両編成が4本所属する(50 - 53編成)。50編成は1990年平成2年)の羽貫 - 内宿間の全線開通用に新製された。増発のため、1994年(平成6年)に51編成、1998年(平成10年)に52編成、1999年(平成11年)に53編成が投入された。

編成:Mc1150 - M'1250 - M1350 - M'1450 - M1550 - Mc1650

車体編集

増備に伴い、1000系のモデルチェンジを行った。車両性能は同じであるが、運転席にパノラミックウィンドウを採用して、前面形状が大きく変更された。内装も木目調となり、冷房機器は小型化されて天井に設置した事で、車端に置いていた1000系より定員が増加し、貫通路も拡大した。ただし、50編成は先頭車のMc1150とMc1650に冷房装置が1台しか搭載されていないため、弱冷房車となっている。51編成以降は、冷房装置が他の車両と同様に2台搭載となったため、先頭車の形式はMc1151とMc1651にそれぞれ変更されている。

前面に字幕式の行先表示器を設置しているが、2013年(平成15年)4月頃より使用を停止し、1000系と同様に方向板を装備している。行先表示器には「ニューシャトル」と表示されている。また53編成は現行塗装が施された際に、行先表示窓が埋められた。

52・53編成は冬季に除雪装置を取り付ける事ができる(それ以外の時季は取り外して丸山車両基地で保管されている)。本系列のスカートは、除雪装置の取り付けの関係上、除雪装置使用時期は鋭角型スカート(車体マウント)、その他の時期では半円型スカート(台車マウント)を装着している。

塗装編集

導入当初は1000系と異なり、白い車体に赤い細帯と窓周りはダークレッドの塗装で登場し[4]、後に黄色い車体と黄緑帯に更新されたものの、現在はすべての編成が異なる塗装となっている。

  • 50編成は、鉄道博物館が開業した2007年(平成19年)10月から青地と白帯に変更された。
  • 51編成は、鉄道博物館の開館1周年を記念して、2008年(平成20年)9月19日から赤地と白帯に変更された。
  • 52編成は、2013年(平成25年)7月8日から新幹線200系の登場時カラーであるクリーム色の車体に緑帯のツートンカラーとなった。
  • 53編成は、2013年11月より開業30周年を記念して、開業当時の1000系が纏った白い車体に赤い帯のツートンカラーに変更された。先頭車の行先表示機は撤去された。

2019年(平成31年)3月から4月にかけて、52編成と53編成の塗装は、2020系の意匠に準じたものに変更された。車体の大半を白地とし、車体上部と先頭車の運転席まわりは黒、中央には52編成が青の細帯、53編成は緑の細帯をあしらった。また52編成の先頭車も、行先表示機が撤去された[5]

脚注編集

  1. ^ ありがとう、さようなら1000系イベントを実施します! - 埼玉新都市交通、2016年5月18日
  2. ^ ニューシャトルで1000系の「さようなら運転」 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2016年6月19日
  3. ^ 埼玉新都市交通で『丸山車両基地まつり』開催 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2017年11月14日
  4. ^ 埼玉新都市交通1050系新交通車両 - 川崎重工 車両カンパニー
  5. ^ 1050系52・53編成の塗装を変更いたしました 埼玉新都市交通 2019年04月02日