堀川 惠子(ほりかわ けいこ、1969年[1][2]11月27日[3] - )は、日本のジャーナリストドキュメンタリーディレクターノンフィクション作家。 「堀川 恵子」とも表記[4][5]

堀川 惠子
生誕1969年
日本の旗 日本 広島県
教育広島大学総合科学部卒業
職業放送記者
テレビディレクター
ノンフィクション作家
代表経歴ノンフィクション作家
受賞<主な受賞歴>
・講談社ノンフィクション賞(2010)
・新潮ドキュメント賞(2011)
・城山三郎賞(2014)
・大宅壮一ノンフィクション賞(2016)
・司馬遼太郎賞(2020)

来歴編集

1992年に広島大学総合科学部外国語コースを卒業し、同年広島テレビ放送報道部に初の女性記者として入社する。記者クラブ(県警、司法、県庁、経済、広島市役所)所属、報道部デスクを経て、2004年に退社した。退社の理由について『ジャーナリズムの現場から』(講談社現代新書)で、デスクになったことに加えて入社時に約束されたニューヨーク特派員が叶わなかったためと語っている[6]。また退社日の前日に社長賞を授与されたエピソードについて、日経新聞夕刊「プロムナード」に書いている[7]

退社後は東京に移り、NHKテレビ朝日日本テレビフジテレビテレビ東京のドキュメンタリー番組を制作しながらノンフィクション作品を発表した。2013年以降は執筆に専念している。ノンフィクション三賞(講談社ノンフィクション賞新潮ドキュメント賞大宅壮一ノンフィクション賞)すべてを異なる作品で受賞した現役の作家は2020年現在、堀川だけである。ノンフィクション作家だが、著書のうち『チンチン電車と女学生』や『戦禍に生きた演劇人たち』はミュージカル化[8]、舞台化[9][10]されている。

放送批評懇談会ギャラクシー賞報道活動部門審査委員、文部科学省芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門審査員、九州大学大学院法学府非常勤講師(刑事政策)などを歴任した。

人物編集

テレビへの出演は固辞している。また著書以外をテーマにした取材も受けていない。[要出典]

ロングセラーとなった『教誨師』は、実在した人物の処刑シーンが描かれていることから大手映画会社や独立系プロダクションによる映画化を断っており、2018年に公開された同名の映画『教誨師』にも関与していない。[要出典]

審査員を務めた文部科学省芸術祭の審査では、文科省の担当者がNHKスペシャル『ある文民警察官の死~カンボジアPKO23年目の告白』について「国からの賞なのに、国を批判するような番組を賞に選ぶのはいかがなものか」と審査員に圧力をかけた経緯を東京新聞の取材に対して実名で明らかにしている[11]

家族編集

夫はNHKの元エグゼクティブ・プロデューサーの林新(1957~2017)。堀川がNHKで制作した番組はすべて林がチーフプロデューサーとして参画している[12]

2020年に司馬遼太郎賞を受賞した『狼の義 新 犬養木堂伝』は、林の未完の遺稿を堀川が完成させたもので、この作品のみノンフィクションではなく、林が意図した小説形式で執筆されている[13]

制作番組編集

〈 広島テレビ時代 〉編集

 (全てNNNドキュメント

  • 「島で死にたい ある老人ホームの破綻」(1997年 日本テレビ系列)
  • 「マツダ・再生への道 ~日米自動車野郎たち~(2002年 日本テレビ系列)
  • 「 ニッポンの筆 世界に挑む」(2003年 日本テレビ系列)
  • 「チンチン電車と女学生 ~2003・夏・ヒロシマ~」(2003年 日本テレビ系列)
  • 「千羽鶴はこうして集まった ~放火事件から一年~」(2004年 日本テレビ系列)

〈 フリー転身後 〉編集

  • ハイビジョン特集「ヒロシマ・戦禍の恋文 〜女優・森下彰子の被爆」(2005年 NHK
  • 日経スペシャル ガイアの夜明け「風雲!きのこ三国志 ~夢のキノコで覇権を握れ~」(2005年 テレビ東京)
  • NNNドキュメント‘06「おひとりさま物語 私がケッコンしない理由」(2006年 日本テレビ)
  • 日経スペシャル ガイアの夜明け「華麗なるブライダル戦争 ~ 二極化時代の“幸せの選択”~」(2006年 テレビ東京)
  • 田原総一朗スペシャル「 BC級戦犯124通の遺書」(2007年 テレビ朝日系列)
  • ハイビジョン特集「新藤兼人95歳 人生との格闘果てず」(2008年 NHK)
  • 課外授業 ようこそ先輩「君はウソをついていないか」~96歳の映画監督・新藤兼人の教え~(2008年 NHK)
  • ETV特集「死刑囚 永山則夫 ~獄中28年間の対話~」(2009年 NHK)
  • ETV特集「「死刑裁判」の現場 ~ある検事と死刑囚の44年~」(2010年 NHK)
  • ETV特集「死刑執行 法務大臣の苦悩」(2011年 NHK)
  • ETV特集「永山則夫100時間の告白 ~封印された精神鑑定の真実~」(2012年 NHK)

著書編集

〈 単著 〉編集

  • 『死刑の基準 『永山裁判』が遺したもの』(2009年 日本評論社、講談社文庫)
  • 『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』(2011年 講談社、講談社文庫)
  • 『永山則夫 封印された鑑定記録』(2013年 岩波書店、講談社文庫)
  • 『教誨師』(2014年 講談社、講談社文庫)
  • 『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』(2015年 文藝春秋、文春文庫)
  • 『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(2017年 講談社、講談社文庫) ISBN 9784062207027
  • 『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』(2021年 講談社)

〈 共著 〉編集

  • 『チンチン電車と女学生 1945年8月6日・ヒロシマ』(2005年 日本評論社、講談社文庫)  小笠原信之との共著
  • 『日本の戦争 BC級戦犯 60年目の遺書』(2007年 アスコム) 田原総一朗らとの編著
  • 『ジャーナリズムの現場から』(2014年 講談社現代新書)大鹿靖明編著
  • 『宗教教誨の現在と未来』(2017年 本願寺出版社)赤池一将、石塚伸一編著   「第1章 科学の時代における宗教の役割」で、2015年7月17日に龍谷大学公開シンポジウムで行われた浄土真宗本願寺派・大谷光真前門主と堀川の対談がまとめられている
  • 『狼の義 新 犬養木堂伝』(2019年 KADOKAWA) 林新との共著

受賞編集

《 テレビ 》編集

〈 広島テレビ時代 〉編集

  • 「マツダ・再生への道 ~ 日米自動車野郎たち ~」2003年NNN年間賞(日本テレビ系ニュースネットワーク)
  • 「ニッポンの筆 世界に挑む」平成15年度日本民間放送連盟賞・テレビ教養番組部門優秀賞、第40回ギャラクシー賞・テレビ部門選奨
  • 「チンチン電車と女学生 ~ 2003・夏・ヒロシマ ~」平成16年度日本民間放送連盟・テレビ教養番組部門最優秀賞、第30回放送文化基金賞・ドキュメンタリー番組賞
  • 「千羽鶴はこうして集まった ~ 放火事件から一年 ~」厚生労働省福祉文化財推薦

〈 フリー転身後 〉編集

  • 「ヒロシマ戦禍の恋文~女優 森下彰子の被爆」(NHK) 第23回ATPテレビグランプリ・ドキュメンタリー部門優秀賞
  • 「死刑囚 永山則夫 ~獄中28年間の対話」(NHK) 第47回ギャラクシー賞テレビ部門大賞、アメリカ国際ビデオフィルム祭・テレビドキュメンタリー部門銀賞
  • 「永山則夫100時間の告白 封印された精神鑑定の真実」(NHK) 第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞・文化貢献部門大賞、ギャラクシー賞テレビ部門選奨

この他、過去の制作実績に対して、第38回放送ウーマン賞(日本女性放送者懇談会)、第9回放送人グランプリ(放送人の会)など

《 出版 》編集

  • 『死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの』第35回講談社ノンフィクション賞
  • 『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』第10回新潮ドキュメント賞
  • 『永山則夫 封印された鑑定記録』  第4回いける本大賞
  • 『教誨師』    第1回城山三郎賞(角川文化振興財団)
  • 『原爆供養塔  忘れられた遺骨の70年』第15回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞・草の根民主主義部門大賞、第47回大宅壮一ノンフィクション賞
  • 『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』第23回AICT演劇評論賞(国際演劇評論家協会日本センター)
  • 『狼の義 新 犬養木堂伝』 第23回司馬遼太郎賞

この他、過去の実績に対して、第1回守屋賞(刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センター)、2016年日本記者クラブ賞特別賞(日本記者クラブ)など

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 外部リンク『日本評論社サイト内著者紹介』を参照。
  2. ^ 外部リンク『放送ウーマン賞2011』を参照。
  3. ^ 日本記者クラブ
  4. ^ 書評:永山則夫―封印された鑑定記録 [著]堀川恵子 - BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト(評者:出久根達郎=作家、掲載:2013年04月28日)
  5. ^ 堀川恵子のプロフィール - 『エルパカBOOKS』より
  6. ^ 319~320頁
  7. ^ 2020年4月7日掲載
  8. ^ 劇団往来 https://natalie.mu/stage/news/251371
  9. ^ 関西芸術座 http://kangei.main.jp/history/p235/
  10. ^ 劇団東演 t-toen.com/play/157.htm
  11. ^ 東京新聞2017年9月9日付
  12. ^ 単行本『狼の義』ハードカバー表紙の裏面に掲載
  13. ^ 司馬遼太郎財団の第23回司馬賞選評に同様の説明あり https://www.shibazaidan.or.jp/shibasho/

関連項目編集

外部リンク編集