堤聖也

日本のプロボクサー (1995-)

堤 聖也(つつみ せいや、1995年12月24日 - )は、日本プロボクサー熊本県熊本市出身[1]。第75代日本バンタム級王者。角海老宝石ボクシングジム所属。かつてはワタナベボクシングジムに所属していた[2]

堤 聖也
堤 聖也 角海老宝石ジム・2020年9月撮影
基本情報
本名 堤 聖也
階級 バンタム級
身長 166cm
リーチ 164cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1995-12-24) 1995年12月24日(28歳)
出身地 熊本県熊本市
スタイル 左変則ファイター(スイッチヒッター
プロボクシング戦績
総試合数 12
勝ち 10
KO勝ち 7
敗け 0
引き分け 2
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来歴 編集

九州学院高校高校選抜で優勝。卒業後、平成国際大学に入学[3]

2018年2月、B級プロテストに合格[4]

2018年3月27日、プロデビュー戦は1回KO勝ち[5]

その後2019年9月、角海老宝石ボクシングジムに移籍[6]。その後、GOD'S LEFTバンタム級トーナメントへ1回戦はシードで準決勝から出場、同年11月9日に後楽園ホール山下賢哉とトーナメント準決勝を行う予定だったが[7]、山下の棄権のため試合中止となり、不戦勝で決勝進出を果たした[8]

2020年1月28日、後楽園ホールでトーナメント決勝として、日本バンタム級6位の中嶋一輝と対戦し、8回0-1(75-77、76-76、76-76)で引き分けとなり、優勢点で優勝を逃した[9]

2020年10月26日、後楽園ホールで元WBC世界フライ級王者で、WBC世界バンタム級8位・WBA世界同級9位の比嘉大吾と対戦し、10回0-1(94-96、95-95×2)で引き分けとなった[10]

2022年6月23日、後楽園ホールで日本バンタム級王者の澤田京介と対戦し、8回47秒TKO勝ちを収めて王座獲得に成功した [11]

2022年10月20日、後楽園ホールで日本バンタム級6位の大嶋剣心と日本バンタム級タイトルマッチを行い、9回2分42秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。その後、同会場で行われた日本バンタム級次期挑戦者決定戦で勝利し、堤との挑戦権を獲得した南出仁がリング上で「オレは強いですよ。ベルトを磨いて待っとけ」と挑発し、堤も「寝言は寝て言えといいたい感じですけど、今日の試合で偉そうなことは言えない。南出選手に勝って少しでも自信を付けたい」と応じた[12]

2023年3月20日、後楽園ホールで日本バンタム級1位の南出と日本バンタム級タイトルマッチを行い、7回1分41秒TKO勝ちを収めて2度目の王座防衛に成功した。また、対戦相手の南出はこの試合を最後に現役を引退した。

2023年3月31日、大橋ボクシングジム興行「モンスタートーナメント」へ1回戦はシードで準決勝から出場することが発表された[13]

2023年8月30日、後楽園ホールで日本バンタム級4位にしてアマチュア時代に対戦した経験を持つ増田陸とモンスタートーナメント準決勝兼日本バンタム級タイトルマッチを行い、4回中に増田のアッパーで眉間をカットし、大量出血を起こすアクシデントに見舞われながらもその後のラウンドを耐え凌ぎ、10回3-0(96-94×2、97-93)判定勝ちを収め、3度目の防衛成功と同時に2023年12月26日に有明アリーナで行われる井上尚弥 対 マーロン・タパレス戦の前座カードとなるトーナメント決勝戦に進出し、同じく決勝戦に進出した穴口一輝とトーナメント優勝並びに4度目の王座防衛を賭けて対戦することとなった。

2023年12月26日、有明アリーナで穴口一輝とモンスタートーナメント決勝戦兼日本バンタム級タイトルマッチを行い、10回3-0の判定勝ちを収めトーナメント優勝と4度目の王座防衛に成功。しかしJBCが穴口が試合直後控室で意識を失い病院に搬送され、右硬膜下血腫の緊急手術を行ったと発表し、一時の危機的状況は脱したものの予断を許さない状況[14][15]だったが、2024年2月2日午後5時38分に死亡した[16]

世界挑戦を見据えるために2024年1月6日付で日本王座を返上した[17]

戦績 編集

  • アマチュアボクシング - 101戦84勝17敗(40KO)
  • プロボクシング - 12戦10勝(7KO)無敗2分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2018年3月27日 1R 1:31 KO アロンコーン・ガイシー   タイ プロデビュー戦
2 2018年6月17日 1R 1:14 KO ガムライヨック・オーワンダヴィー   タイ
3 2018年9月24日 3R 1:35 TKO 稲元純平(熊谷コサカ)   日本 B級トーナメント2018バンタム級決勝
4 2018年10月14日 6R 判定3-0 ユー・ジアチ   中国
5 2019年4月14日 1R 1:52 TKO ライアン・ポンテラス   フィリピン
6 2020年1月28日 8R 判定0-1 中嶋一輝大橋   日本 GOD’S LEFTバンタム級トーナメント決勝
7 2020年10月26日 10R 判定0-1 比嘉大吾Ambition   日本
8 2022年6月23日 8R 0:47 TKO 澤田京介JB SPORTS   日本 日本バンタム級タイトルマッチ
9 2022年10月20日 9R 2:42 TKO 大嶋剣心(帝拳   日本 日本王座防衛1
10 2023年3月20日 7R 1:41 TKO 南出仁(セレス   日本 日本王座防衛2
11 2023年8月30日 10R 判定3-0 増田陸(帝拳)   日本 バンタム級モンスタートーナメント準決勝
日本王座防衛3
12 2023年12月26日 10R 判定3-0 穴口一輝真正   日本 バンタム級モンスタートーナメント決勝
日本王座防衛4
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獲得タイトル 編集

脚注 編集

  1. ^ DANGAN B級トーナメント2018vol.1 決勝 Dangan
  2. ^ 堤聖也「デビュー戦のつもりで」バンタム級T制す 日刊スポーツ 2018年9月4日
  3. ^ 堤聖也選手(S66回) プロボクサーテスト合格! 九州学院 2018年2月22日
  4. ^ 宇津木&堤がB級プロテスト合格 元王者内山を尊敬 日刊スポーツ 2018年2月20日
  5. ^ 2018年3月試合結果 日本ボクシングコミッション
  6. ^ 選手移籍情報など ボクシングモバイル 2019年10月28日
  7. ^ 山中慎介バンタム級トーナメント白熱 準決勝は中嶋一輝vs南出仁、山下賢哉vs堤聖也 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月10日
  8. ^ 井上尚弥の同級生 中嶋一輝が初回TKO勝ち 山中慎介バンタム級トーナメント決勝進出 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年11月9日
  9. ^ 中嶋一輝が山中慎介バンタム級T初代王者に 強打不発で堤聖也とドローも優勢点で優勝 Boxing News(ボクシングニュース)2020年1月28日
  10. ^ 比嘉大吾の強打は不発 キャリア初判定でドロー 堤聖也は健闘及ばず金星逃す Boxing News(ボクシングニュース)2020年10月26日
  11. ^ 堤聖也が8回TKO勝ちで日本バンタム級王座奪取 王者の澤田京介は初防衛ならず Boxing News(ボクシングニュース) 2022年6月23日
  12. ^ 日本バンタム級王者の堤聖也 大嶋剣心に9回TKO勝ちでV1 挑戦者決定戦は南出仁に軍配 ボクシングニュース 2022年10月20日
  13. ^ 日本バンタム級王者の堤聖也、モンスタートーナメントに参戦…破格賞金1000万円の使いみちは「ビンテージの古着を」”. スポーツ報知 (2023年3月31日). 2023年4月9日閲覧。
  14. ^ ボクシング日本王座戦で挑戦者が開頭手術 予断を許さない状況 井上尚弥のセミで激闘4度のダウン ライブドアニュース 2023年12月30日
  15. ^ 硬膜下血腫のボクサー穴口一輝「手術は成功」1000万円トーナメントで4度ダウン 東スポWeb 2023年12月30日
  16. ^ “【ボクシング】穴口一輝さんが死去 23歳 昨年12月の試合後、右硬膜下血腫のため開頭手術”. サンケイスポーツ. (2024年2月2日). https://www.sanspo.com/article/20240202-NUKXOZV4A5JG3FZQCCT6ED4ANY/?outputType=theme_fight 2024年2月3日閲覧。 
  17. ^ 【ボクシング】堤聖也、世界挑戦準備のため日本バンタム級王座返上”. サンスポ (2024年1月9日). 2024年1月9日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

前王者
澤田京介
第75代日本バンタム級王者

2022年6月23日 - 2024年1月6日 (返上)

空位
次タイトル獲得者
富施郁哉