塚原隆明

春日野部屋所属の現役大相撲力士

塚原 隆明(つかはら たかあき 、1999年10月12日 - )は、埼玉県越谷市出身で、春日野部屋所属の現役大相撲力士。本名同じ。身長192.0cm、体重154.4kg。最高位は東幕下筆頭(2023年3月場所、9月場所)。弟は同じ春日野部屋に所属した元五等床山の床栃[1]

塚原隆明
基礎情報
四股名 塚原隆明
本名 塚原隆明
愛称 ツカ
生年月日 (1999-10-12) 1999年10月12日(24歳)
出身 日本の旗 日本埼玉県越谷市
身長 192.0cm
体重 154.4kg
BMI 41.9
所属部屋 春日野部屋
得意技 突き、押し
成績
現在の番付 西幕下4枚目
最高位 東幕下筆頭
生涯戦歴 150勝110敗(38場所)
優勝 序二段優勝1回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2017年11月場所
備考
2024年3月24日現在

来歴 編集

越谷市立東越谷小学校3年次から埼玉県入間市の入間少年相撲クラブに通って本格的に相撲を習い始めた[2][3]。小学校までは相撲以外に水泳や野球にも取り組んだ[2]。小学校卒業後は越谷市立東中学校に進学したが、相撲部は無く陸上部に入部[2][3]。中学校2年次からは入間市立黒須中学校に転校し、同中学校に新設された相撲部に入部[3]。3年次(2014年度)に全国中学校相撲選手権大会個人戦で優勝し、中学生横綱の称号を得る。同大会の団体戦でも優勝した。高校は埼玉栄高校に進学。高校の同期には琴勝峰王鵬らがいた[4]。高校在学中は1年次から団体戦のレギュラーとなり[3]高校総体国体少年の部などで団体優勝を経験した[2]

高校卒業後は大相撲の道を選んで春日野部屋に入学。高校卒業を待たずに在学したまま2017年11月場所で初土俵を踏んだ[3]。序ノ口についた2018年1月場所は6勝1敗の成績で序ノ口優勝決定戦に進出したが、高校の同級生である(当時は高校卒業前)琴手計(後の琴勝峰)との対戦になり[5]、勝って序ノ口優勝を果たした。なお、琴手計とは本割の4番目で対戦し敗れていた。翌3月場所は序二段に番付を上げ、1番目で琴手計に勝利し7勝全勝とし、序二段優勝を果たした。5月場所で三段目に昇進。続く7月場所で入門以来初の負け越しを経験したが、同年11月場所で幕下に昇進。2019年7月場所で初の幕下15枚目以内となる西幕下7枚目、2場所後の同年11月場所で初の5枚目となる東幕下4枚目まで番付を上げた。11月場所では前半戦は3勝1敗としたが、10日目(5番目)の相撲で初の十両戦が組まれて若元春に敗れたところから3連敗して負け越した。その後は幕下15枚目前後の地位に定着したが、2022年9月場所では16場所ぶりに幕下5枚目以内の地位となる西幕下4枚目まで番付を戻し、千秋楽(7番目)に組まれた自身2度目の十両戦(豪ノ山戦)に勝利し、4勝3敗と幕下5枚目以内で初めて勝ち越した。番付運と十両から落ちる力士の数次第では関取昇進も有り得たが、場所後の関取昇進はならなかった。自己最高位となる東幕下2枚目で迎えた11月場所では5番相撲で負け越し、3勝4敗に終わった。2023年1月場所は東幕下5枚目の地位で5勝2敗の勝ち越しとなり、関取の枠が3、4枠空くと見られた関係上場所後の十両昇進が有力視された[6]。しかし場所後の番付編成会議で昇進は認められず、東幕下筆頭で迎えた続く3月場所では、前場所幕下優勝し十両昇進した落合(後の伯桜鵬)と初日に対戦し敗れるとそのまま3連敗、その後2連勝したものの6番7番相撲を連敗、千秋楽に組まれた8番相撲で德勝龍に勝利したものの3勝5敗に終わり、十両昇進を逃した。同年9月場所も東幕下筆頭で迎えたが初日から4連敗を喫し、またも十両昇進を逃した。2024年3月場所は西幕下4枚目で3勝2敗から10日目に琴恵光、千秋楽に天空海といずれも十両力士との取組に連勝、5勝2敗の成績を残し、7番相撲終了時点で十両昇進が決定的と報じられた。初土俵から6年余りでの関取昇進については「長い間、皆さんを待たせていたので良かった」と語った[7]。3月27日に開催された番付編成会議にて、5月場所での新十両昇進が正式決定され、併せて四股名を栃大海に変更することが発表された[8]

主な成績 編集

通算成績 編集

2024年3月場所終了現在

  • 通算成績:150勝110敗(38場所)

各段優勝 編集

2024年3月場所終了現在

  • 序二段優勝:1回(2018年3月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2018年1月場所)

場所別成績 編集

塚原隆明
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2017年
(平成29年)
x x x x x (前相撲)
2018年
(平成30年)
西序ノ口20枚目
優勝
6–1[注釈 1]
東序二段42枚目
優勝
7–0
西三段目42枚目
4–3 
西三段目27枚目
3–4 
東三段目46枚目
6–1 
東幕下57枚目
5–2 
2019年
(平成31年
/令和元年)
東幕下39枚目
4–3 
東幕下30枚目
4–3 
西幕下24枚目
6–1 
西幕下7枚目
2–5 
東幕下15枚目
5–2 
東幕下4枚目
3–4 
2020年
(令和2年)
東幕下7枚目
2–5 
西幕下15枚目
4–3 
感染症拡大
により中止
東幕下12枚目
4–3 
西幕下7枚目
3–4 
西幕下14枚目
4–3 
2021年
(令和3年)
西幕下9枚目
3–4 
西幕下14枚目
2–5 
西幕下24枚目
5–2 
東幕下13枚目
4–3 
西幕下8枚目
3–4 
東幕下17枚目
5–2 
2022年
(令和4年)
東幕下10枚目
2–5 
東幕下22枚目
5–2 
西幕下11枚目
5–2 
西幕下6枚目
4–3 
西幕下4枚目
4–3 
東幕下2枚目
3–4 
2023年
(令和5年)
東幕下5枚目
5–2 
東幕下筆頭
3–5 
西幕下10枚目
4–3 
西幕下7枚目
6–1 
東幕下筆頭
1–6 
東幕下15枚目
4–3 
2024年
(令和6年)
東幕下11枚目
5–2 
西幕下4枚目
5–2 
十両
 
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴 編集

  • 塚原 隆明(つかはら たかあき)2017年11月場所 -

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 序ノ口優勝決定戦で琴手計に勝利

出典 編集

  1. ^ 新十両昇進目指す塚原 力士として床山として兄弟奮闘中」『日刊スポーツ』、2021年11月20日。2021年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d 「平成29年九州場所 全新弟子名鑑」『相撲』2017年12月号、ベースボール・マガジン社、109頁。 
  3. ^ a b c d e 「大銀杏が待っている」『相撲』2019年112月号、ベースボール・マガジン社、83頁。 
  4. ^ “埼玉栄高相撲部から一気に3人入門!元中学横綱・塚原は恵まれた体格で視線集める”. サンケイスポーツ. (2018年11月1日). オリジナルの2018年9月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180909185431/https://www.sanspo.com/smp/sports/news/20171101/sum17110118160005-s.html 2018年9月9日閲覧。 
  5. ^ 序ノ口優勝争いは塚原、琴手計の埼玉栄高対決」『日刊スポーツ』、2018年1月26日。2019年9月20日閲覧。
  6. ^ 【解説】大相撲史上初の所要1場所で十両へ 落合の昇進が25日午前の番付編成会議で決まる 日刊スポーツ 2023年1月24日13時14分 (2023年1月24日閲覧)
  7. ^ 元中学横綱が新十両へ 塚原、西幕下4枚目で5勝」『北國新聞』、2024年3月24日。2024年3月27日閲覧。
  8. ^ 新十両に阿武剋、塚原改め栃大海、風賢央の3人 再十両は千代丸…大相撲夏場所番付編成会議」『スポーツ報知』、2024年3月27日。2024年3月27日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集