塚本 佳子(つかもと よしこ、1972年 - )は、茨城県出身の著作家。主にパズル・占い・格闘技に関する編集プロダクションである夢現舎(オフィスMugen)の編集長を経て、同社取締役副代表。2014年に20年間勤めた夢現舎を退社[1]。 現在は「北欧雑貨の店 Fika」を開店し、新たな活動を展開している[2]

評価 編集

小島・塚本著『大山倍達の遺言』では、同書で取上げた新極真会から「2006年11月24日に取材拒否を発表して以降、一切接触はなく、新極真会に関する記述は全て憶測に基づくものである」という声明を発表されている[3]。 2013年5月25日には、大山倍達の三女・大山喜久子からも「同書は遺族に許可なく出版されたものであり、売名の為の作り話である。勝手に父の氏名を使わないでもらいたい。[4]」と否定されている。

書評家の吉田豪は、オフィスMUGENが本書の発売後すぐに、極真会館(松井派)から機関紙の編集業務を委託され、事務所を松井派ビル内に移転したことに触れ、「中立的に執筆されていない[5]」と書評している。

著書に対する批判 編集

小島・塚本著『大山倍達正伝』の183頁(塚本執筆個所)に、金致淳の発言として「当時(1940年代)、明治大学程度までなら試験こそあれ誰でも入れました。拓大となれば入学試験さえなかったんじゃないですか? 差別的な意味で言うのではありません。現実がそうだったということです。でも早稲田は簡単じゃありませんでした。」という記述があった。拓殖大学学友会・岩武光宏はこれを問題視し、小島一志にメールを送った事を明らかにしている。岩武は当時の拓大が難関校であった根拠として、『拓殖大学80年史』の「志願者も急増し、競争率は平均17倍、語学によっては20倍をはるかに越える難関を突破しなくてはならなかった。この事実を見ても、本学の隆昌をうかがい知ることができる」という個所等を挙げた。小島からは数日後に返信があり、「拓大の件は、拓大事務局、拓大空手部OB会、学友会への取材と、さらに当時拓大に在籍していた20名近い方々の取材を経て、あくまで客観的なインタビューとして紹介したもの。岩武さんのご指摘は真摯に受け止めさせて頂く」とあったと岩武は主張している。しかしその後、拓大側は全く取材された事実はないと表明している[6]

著書 編集

塚本佳子名義
  • 『極真空手 甦る最強伝説』(1999年10月、ナツメ社
  • 『ストーカー、痴漢、通り魔、強盗…女性がキケンから身を守る24の方法』(2002年3月、大和出版小島一志との共著
  • 『大山倍達正伝』(2006年7月28日、新潮社小島一志との共著
  • 『大山倍達の遺言』(2012年4月27日、新潮社) 小島一志との共著
  • 『アラフォー女子ひとりでもできた! 小さくてかわいい家づくり』(2014年6月30日、新潮社)
  • 『好きなことだけ──北欧“雑貨買いつけ”の旅に出かけよう (ele-king books)』(2015年6月19日、Pヴァイン
  • 『Fika(フィーカ) (ele-king books)』(2016年4月15日、Pヴァイン) 見瀬理恵子との共著
さくら美月名義
  • 『深層心理テスト -新しい自分発見』(1997年8月、成美堂出版
  • 『夢占い事典 - 見えなかった自分が見える』(1998年6月、成美堂出版)
  • 『自分探しのシミュレート心理ゲーム』(2000年7月、成美堂出版)
  • 『血液型でわかる「恋愛・お金・未来…」-90のシチュエーションから読む』(2000年8月、ロングセラーズ
  • 『自己発見深層心理ゲーム』(2000年11月、成美堂出版)
  • 『自分に出会う44の心理テスト - もっと素敵になるための』(2001年7月、成美堂出版)
  • 『チャレンジ!学校心理ゲーム』(2002年2月、ほるぷ出版
  • 『自分でできる深層心理チェック - 恋も仕事も手に入れる』(2002年6月、成美堂出版)
  • 『チャレンジ!星座占い』(2002年6月、ほるぷ出版)
  • 『こわいほど「本当の自分」がわかる深層心理テスト - インスピレーション・チェック』(2002年11月、大和出版)
  • 『チャレンジ!学校心理ゲーム 〈2〉 時間割で性格チェック!』(2003年5月、ほるぷ出版)
  • 図解雑学 ココロが見えてくる!深層心理テスト』(2003年7月、ナツメ社)
  • 『メール恋愛心理テスト-“彼の本心”“自分の性格”“二人の相性”が今すぐわかる!』(2003年9月、大和出版)
  • 『「恋愛偏差値」判定book - 心理ゲームで引き出すあなたの恋愛能力』(2003年10月、大和出版)
  • 『チャレンジ!血液型占い』(2004年1月、ほるぷ出版)
  • 『本当の自分が分かる言葉の心理テスト』(2004年9月、幻冬舎コミックス
  • 『チャレンジ!学校心理ゲーム (ポケット版)』(2005年9月、ほるぷ出版)
  • 『チャレンジ!学校心理ゲーム 〈2〉 (ポケット版)』(2005年9月、ほるぷ出版)
  • 『チャレンジ!星座占い (ポケット版)』(2005年9月、ほるぷ出版)
  • 『チャレンジ!血液型占い (ポケット版)』(2005年9月、ほるぷ出版)
  • 『チャレンジ!学校心理ゲーム 〈3〉 ピンチで性格チェック!』(2007年5月、ほるぷ出版)

出典 編集

  1. ^ 40代の働く女性、消費も仕事も「自分らしく」”. 日本経済新聞電子版. 2015年2月26日閲覧。
  2. ^ 40歳で建てた7坪の”女の城” 「100%の納得感」を求めない暮らし”. ウートピ. 2016年7月13日閲覧。
  3. ^ 「「大山倍達の遺言」について”. NPO法人全世界空手道連盟 新極真会. 2013年6月1日閲覧。
  4. ^ コジマカズシさんのけん。”. kikkochanのブログ. 2013年6月12日閲覧。
  5. ^ 吉田豪 「書評の星座」『ゴング格闘技』 2012年7月号 8月号。
  6. ^ 「武道・格闘技匿名座談会 後編」月刊フルコンタクトKARATE2007年8月号 125-127頁

外部リンク 編集