増田 正造(ますだ しょうぞう、1930年1月3日[1] - 2022年3月19日)は、日本能楽研究者、武蔵野大学名誉教授

略歴 編集

東京出身。府立一中早稲田大学文学部国文科卒。在学中から桜間弓川に能を学ぶ。戦後、観世華雪の能に感銘を受け、雑誌「能」の編集と批評活動を行う。武蔵野女子大学教授[2]、同大に能楽資料センターを開設。2000年定年、武蔵野大学名誉教授。

『能の表現』は分かりやすい入門書としてロングセラーとなった。『能と近代文学』で観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。[3]

著書 編集

  • 『能の表現 その逆説の美学』中公新書 1971
  • 『能楽案内』若者のための能楽鑑賞会 1974
  • 『能のデザイン』平凡社カラー新書 1976
  • 『能百番』平凡社カラー新書 1979
  • 『なぜか嵯峨野』桐原書店, 1981
  • 『ワープロ発想法』平凡社 1984
  • 『増田教授のシステム文具術 工夫と失敗が楽しさの秘訣』ネスコ 1989
  • 『能と近代文学』平凡社 1990
  • 『能百十番 能鑑賞ハンドブック』平凡社(コロナ・ブックス)1996
  • 『世阿弥の世界』集英社新書、2015 

編著・共著・監修 編集

論文 編集

脚注 編集

  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ 「日本人名大辞典」に昭和63年教授とあるが、『全国大学職員録』では1980年に教授なので、誤記と思われる。
  3. ^ 日本人名大辞典