変弦自在

2010年に発売した平沢進のアルバム

変弦自在』(へんげんじざい)は、平沢進の4枚目となるリメイクアルバムである。2010年11月10日に平沢進の自主レーベルであるテスラカイトより発売された。

変弦自在
平沢進セルフカバー・アルバム
リリース
ジャンル テクノポップ
レーベル ケイオスユニオン/TESLAKITE
平沢進 年表
突弦変異
(2010年)
変弦自在
(2010年)
HALDYN DOME
2012年
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同年6月23日に発売された平沢進のリメイク・アルバムである『突弦変異』では平沢進がかつてリーダーを務めていたテクノポップバンドP-MODEL楽曲がリアレンジされ、収録されていたのに対し、『変弦自在』では平沢進がソロ活動していた時の楽曲がリアレンジされ、収録されている。

元々は「賢者のプロペラ」以降の作品もリメイクされる予定だったが、制作の遅延及びTwitterのフォロワーが3万人を超えたことでライブ「東京異次弦空洞」の開催が決定したことから7曲入りとして発売された。イベントと並行してリアレンジされ、PHONON2553で演奏された「星を知る者」「ルクトゥン OR DIE」も収録されず、この2曲は2012年に「HALDYN DOME」に収録された。

平沢は本作で使用されたアコースティック・ギターには特殊なチューニングが施してあり、通常のチューニングでは「夢みる機械」「トビラ島」の演奏は困難であると話している[1]

収録曲 編集

  1. 夢みる機械 - Dreaming Machine
    サイエンスの幽霊に収録されていた曲のセルフカバー
    2008年以降のアレンジと同様、テスラコイルがフィーチャーされている。
  2. サイレン *Siren* - Sairen *Siren*
    SIRENに収録されていた曲のセルフカバー。
    この曲をリメイクする直前に死去した今敏への追悼歌として、「パプリカ」のパレードのイメージを基にアレンジされた。[2]
  3. MOTHER
    救済の技法に収録されていた曲のセルフカバー。
  4. 金星 - Venus
    時空の水収録されていた曲のセルフカバー。
  5. バンディリア旅行団 - Bandiria Travellers
    Virtual Rabbitに収録されていた曲のセルフカバー。
    無料配信曲。
  6. トビラ島(パラネシアン・サークル) - Island Door (Paranesian Circle)
    AURORAに収録されていた曲のセルフカバー。
    9分半に短縮され、テンポも原曲より遅い。中盤のメロディが若干異なる。
    他の曲が1週間前後でアレンジされたのに対し、この曲には3週間以上を要した。
    ライブ「東京異次弦空洞」では、最後の大サビでスタンドマイクが使用された。
  7. 環太平洋擬装網 - Pacific Rim Imitation Network
    Sim Cityに収録されていた曲のセルフカバー。
    後半の構成が若干異なる。

参加ミュージシャン 編集

脚注 編集

  1. ^ Hirasawa, Susumu (2011年1月20日). “もう一つ。私が弾いていたアコースティック・ギターは6弦がEではなく、Fにしてあったのだ。普通のチューニングでは「夢見る機械」と「トビラ島」の演奏は困難である。”. @hirasawa. 2019年1月27日閲覧。
  2. ^ http://8760.susumuhirasawa.com/modules/prepro/index.php?fct=photo&p=84 凝縮する過去 還弦主義8760時間 SIREN 「「サイレン」スケッチ1」 2013年2月11日閲覧。

外部リンク 編集