変形性関節症
変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)とは、関節が変形することによって起こる。加齢や膝の使いすぎで関節が痛むと理解されている。発症する代表的な関節は、膝関節(変形性膝関節症)、股関節、足関節などで、体重負荷のかかる関節に多く発生する。肩関節、肘関節、手関節、手指関節、脊椎椎間関節にも発症し、痛みが生じる[1][2]。
鑑別診断編集
鑑別診断が必要な疾患として、関節リウマチがある。初見の違いとしては関節リウマチではPIP関節が高頻度で侵され、DIP関節が侵されることは稀であるが[3]、変形性関節症はDIP関節が高頻度で侵される[3]。また関節リウマチは全身炎症のためCRP(+)となるが、変形性関節症は局所の炎症のためCRPは上昇しない。
栄養補助食品編集
サプリメントのメタアナリシスでは、証拠の質は低いが、コラーゲン加水分解物、パッションフルーツ果皮抽出物、クルクマロンガ抽出物、ボスウェリアセラタ抽出物、クルクミン、ピクノジェノール、L-カルニチンが疼痛の緩和のために効果量0.8以上と大きな有効性を示していた[4]。以下は統計的に有意な差を示してはいるものの、臨床的に意味のない治療効果であった、コンドロイチン(効果量0.3)、グルコサミン、未変性II 型コラーゲン、アボカド大豆不けん化物、メチルスルホニルメタン、ジアセレイン[4]。
脚注編集
- ^ http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec05/ch066/ch066a.html
- ^ 変形性関節症(標準医療情報センター)
- ^ a b 『病気がみえるVol.6』メディックメディア社 ISBN 978-4-89632-309-2
- ^ a b Liu X, Machado GC, Eyles JP, Ravi V, Hunter DJ (February 2018). “Dietary supplements for treating osteoarthritis: a systematic review and meta-analysis”. Br J Sports Med 52 (3): 167–175. doi:10.1136/bjsports-2016-097333. PMID 29018060.