姓名 夏侯傑(または夏侯覇)
出身地 -
職官 -
所属・陣営等 曹操
家族・一族 -

夏侯 傑(かこう けつ)は、中国の通俗歴史小説『三国志演義』に登場する架空の武将。

曹操麾下の武将建安13年(208年)の長坂橋の戦い張飛を追撃するが、橋で仁王立ちをした張飛の大喝で、恐怖のあまり失神して落馬し、曹操や率いていた軍は浮き足立って逃げ出す設定となっている[1]

なお、『三国志演義』のうち現在の流布本である毛宗崗本以外では、名前が夏侯覇(夏侯淵の子でのちに蜀に寝返る)となっている版本が多い。毛宗崗本の底本と称される、いわゆる李卓吾本でも夏侯覇となっている。

これに伴って、毛宗崗本以前の版本に拠る作品、『通俗三国志』や吉川英治の小説『三国志』、横山光輝の漫画『三国志』では、夏侯覇の名が採用されている。横山『三国志』の夏侯覇は、張飛に一騎討ちを挑むが、橋上で張飛の繰り出した蛇矛をかわしたものの、勢い余って川に転落してしまう。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^   三國演義 第四十二回 張翼德大鬧長阪橋 劉豫州敗走漢津口 (中国語), 三國演義/第042回, ウィキソースより閲覧。  - 言未已,張飛睜目又喝曰:「燕人張翼德在此!誰敢來決死戰?」曹操見張飛如此氣概,頗有退心。飛望見曹操後軍陣腳移動,乃挺矛又喝曰:「戰又不戰,退又不退,卻是何故!」喊聲未絕,曹操身邊夏侯傑驚得肝膽碎裂,倒撞於馬下。操便回馬而走。於是諸軍眾將一齊望西逃奔。