多界経[1](たかいきょう、: Bahudhātuka-sutta, バフダートゥカ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第115経。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第181経「多界経」や、『四品法門経』(大正蔵776)がある。

釈迦が、比丘たちに賢者としての様々な要件を説いていく。

構成 編集

登場人物 編集

場面設定 編集

ある時、釈迦サーヴァッティー舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。

釈迦は比丘たちに、愚者にならず賢者になることを諭す。

アーナンダが釈迦に、賢者とはいかなる者か問うと、釈迦は各種の理に通じている者だと答え、十八界、六元素、三界、二為、六処十二因縁、二十法などを挙げていく。

比丘たちは歓喜する。

日本語訳 編集

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典4』(第11巻下) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)後分五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典4』(第7巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典 編集

  1. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山

関連項目 編集

外部リンク 編集