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夢幻戦士ヴァリス』(むげんせんしヴァリス、英題:The Fantasm Soldier Valis)は、1986年日本テレネットから発売されたPC-8801mkIISR以降およびX1MSX横スクロールアクションゲーム

夢幻戦士ヴァリス
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 PC-8801mkIISR以降 (PC88)
X1
MSX
開発元 ウルフチーム
発売元 日本テレネット
プロデューサー 林浩樹
ディレクター 林浩樹(グラフィック)
小川史生(音楽)
デザイナー ウルフチーム
シナリオ 林浩樹
三橋幸雄
プログラマー 秋篠雅弘
音楽 小川史生
美術 林浩樹
シリーズ ヴァリスシリーズ
人数 1人
メディア 5インチフロッピーディスク
発売日 日本 1986121986年12月
対象年齢 日本 CEROB(12才以上対象)
コンテンツ
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日本 セクシャル
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開発ウルフチームが行い、プロデューサーおよびグラフィック・ディレクターは『アルバトロス』を手掛けた林浩樹、音楽は『反生命戦機アンドロギュヌス』(1987年)を手掛けた小川史生が担当している。

1987年FM-7PC-9801ファミリーコンピュータに移植された他、1991年メガドライブ1992年PCエンジンSUPER CD-ROM2にそれぞれ移植された。また、2005年には携帯電話アプリゲームとしてVアプリにてアレンジ移植版が配信された。

プロジェクトEGGではWindows用ソフトとして2002年にMSX版、2003年にメガドライブ版、2007年にPCエンジン版、2015年にPC-8801版がそれぞれ配信された。またMSX版は2006年i-revoにおいても配信され、PCエンジン版は2010年PlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてゲームアーカイブスにて配信された。

また、全ての機種版を収録しCD-ROMにて『夢幻戦士ヴァリス COMPLETE』(2004年)および『夢幻戦士ヴァリスCOMPLETE PLUS』(2011年)が発売されている。

目次

概要編集

パソコン雑誌『LOGiN』が主催した、各ゲームメーカーが製品以外のゲームソフトを作成して技術力とアイデアを競う企画「ゲームオリンピック」に参加するため、日本テレネット社内で秋篠雅弘ら有志により極秘に開発されていた『スケ番不良伝説』が元になっている。スクロール描画速度を確保するために、RGB3プレーンのうち2枚だけを使用する4色カラーのゲームだった。これが、社の幹部の知るところとなり、正規の製品として昇格して新たに開発を続けることになった。

こうしてできた作品が第1作の『夢幻戦士ヴァリス』である。8色フルカラーグラフィックによるスクロールを滑らかに実行するために、動作するのはハードウェアグラフィック処理が搭載されているPC8801mkIISR以降用に限定されていた。

ゲームの主人公である麻生優子のファンクラブが結成されるほど人気を集めたためシリーズ化され、多くの機種に移植された。デザイン画が事故によって失われたため、1作ごとにキャラクターデザインが異なっている。

1989年には優子のイメージガール「ミス優子」コンテストが開かれ、現在は女優として活動中の宮本裕子がグランプリとなり[1]杉山容子(現杉咲佳穂)が準グランプリを受賞。その他、のちに東京パフォーマンスドールのメンバーとなる穴井夕子大野まりな(当時乙女塾松元裕美名義)がエントリーしていた[2]

ストーリー編集

極普通の女子高生だった優子は夢幻界・ヴァニティの女王ヴァリアによって「ヴァリスの戦士」に指名された[1]

優子の使命は、ヴェカンティの支配者・ログレスとその部下である4人のヴォーグを倒し、5個の「ファンタズム・ジュエリー」を取り戻して世界の均衡を守ること[1]

優子は戸惑いながらも戦いの中でヴァリスの力に目覚め、ログレスの野望を挫くために夢幻界を駆け抜ける[1]

登場人物編集

メインキャラクター編集

麻生 優子(あそう ゆうこ)
島本須美
主人公。ごく普通の女子高生だったが、その普通さを理由にヴァリアから「ヴァリスの戦士」に指名される。
訳も分からないままに自分を異世界への戦いに引きずり込んだヴァリアに対する反発心と戸惑いを抱えつつ、徐々に戦士の使命に目覚めていく。
ヴァリア
声:榊原良子
夢幻界・ヴァニティの女王。人間の持つ明と暗の心の内、明の力を司り全時空の安寧を支えている。明と暗の心のバランスのもっとも優れた優子にヴァリスの戦士の素質を見出し、現実界で魔物に襲われていた彼女にヴァリスの剣を授けると共に夢幻界に招聘し、ログレス討伐の使命を託した。
桐島 麗子(きりしま れいこ)
声:三田ゆう子
優子の級友。家庭環境の悪さから恵まれた暮らしを送る優子に嫉妬と憎しみを抱いており、その負の感情に付け込んだログレスの手で暗黒界の戦士として召喚され優子の前に立ちはだかる。
優子との交戦の末に致命傷を負い、自身の胸中を吐露した後、それでも尚変わらぬ友情を示してくれた優子に感謝の言葉を残して息を引き取った。
魔王ログレス
声:小林清志
暗黒界・ヴェカンティの支配者。人間の持つ暗の力の源ヴェカンタを操り、暗黒界の秩序を束ねている。
「戦士の力」を秘めた「ファンタズム・ジュエリー」を奪って4人の部下に分け与え、霧島麗子をヴェカンティの戦士として召喚した[1]

暗黒五邪神編集

魔王ログレスの部下。PCエンジン版のみ登場。
地邪ガイーダ
声:掛川裕彦
水邪ギーヴァ
声:白石文子
風邪アイザード
声:田中秀幸
炎邪ベノン
声:掛川裕彦
雷邪ヴォルデス

暗黒五邪神編集

魔王ログレスの部下
PCエンジン版のみ登場。
地邪ガイーダ
声:掛川裕彦
水邪ギーヴァ
声:白石文子
風邪アイザード
声:田中秀幸
炎邪ベノン
声:掛川裕彦
雷邪ヴォルデス

他機種版編集

一覧編集

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 夢幻戦士ヴァリス   1987031987年3月
FM-7 ウルフチーム 日本テレネット 5インチフロッピーディスク -
2 夢幻戦士ヴァリス   1987041987年4月
PC-9801 ウルフチーム 日本テレネット 3.5インチフロッピーディスク -
3 夢幻戦士ヴァリス   198708211987年8月21日
ファミリーコンピュータ 日本テレネット 徳間書店 1メガビット+64キロRAMロムカセット[3] GTS-VA
4   夢幻戦士ヴァリス
  Valis: The Fantasm Soldier
  199112271991年12月27日
  1991121991年12月
メガドライブ ライオット   日本テレネット
  レノ
8メガビットロムカセット[4]   T-49083
  49196
リメイク版
5 夢幻戦士ヴァリス
Legend of a Fantasm Soldier
  199203191992年3月19日
PCエンジンSUPER CD-ROM2 ライオット 日本テレネット CD-ROM TJCD2023 リメイク版
6 夢幻戦士ヴァリス   2002年9月1日[5]
Windows サンソフト ボーステック ダウンロード
プロジェクトEGG
- MSX版の移植
7 夢幻戦士ヴァリス   2003年10月15日[6][7]
Windows サンソフト ボーステック ダウンロード
(プロジェクトEGG)
- メガドライブ版の移植
8 夢幻戦士ヴァリス COMPLETE   200406242004年6月24日
Windows サンソフト ボーステック CD-ROM -
9 夢幻戦士ヴァリス   2005年5月18日[8][9]
256K対応機種
Vアプリ
アールフォース バンダイネットワークス ダウンロード - アレンジ移植
10 夢幻戦士ヴァリス   2006年
Windows 日本テレネット アイレボ ダウンロード
(i-revo)
- MSX版の移植
11 夢幻戦士ヴァリス
Legend of a Fantasm Soldier
  2007年6月26日[10]
Windows サンソフト D4エンタープライズ ダウンロード
(プロジェクトEGG)
- PCエンジン版の移植
12 夢幻戦士ヴァリス
Legend of a Fantasm Soldier
  201012152010年12月15日
PlayStation 3
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
サンソフト KDE ダウンロード
ゲームアーカイブス
- PCエンジン版の移植
13 夢幻戦士ヴァリスCOMPLETE PLUS   2011年11月24日[11]
Windows サンソフト D4エンタープライズ CD-ROM -
14 夢幻戦士ヴァリス   2015年2月24日[12]
Windows サンソフト D4エンタープライズ ダウンロード
(プロジェクトEGG)
- PC-8801版の移植

機種別の相違点編集

現在、PC-8801版・MSX版及びメガドライブ版はプロジェクトEGGのダウンロード販売でプレイ可能となっている。

MSX版
容量の制約上、同時発売のPC-8801・X1版に収録されているビジュアルシーンがすべて省略されている。そのため唯一、ストーリーが全く判らない。面数も全5面に半減している。キャラクターは主人公以外は単色スプライトで非常に静止画の見栄えは悪い。ただし、各種パソコン版とは違いそのスプライトによる滑らかな動きのおかげでアクションゲームとしての出来は一番よい。
ファミリーコンピュータ版
ひたすら先へ進む単純明快な横スクロールアクションのオリジナルから一転してアクションRPG的な要素が強くなっている。マルチエンディング方式の採用など意欲的な趣向も多いが、マップの構造が複雑なうえヒントも少ないとあって発売時の評価は非常に厳しいものだった。ソフトと同じ徳間書店から発売された攻略本は、ストーリー背景の説明が充実しており、評価が高い。またストーリー展開や一部のキャラクターはオリジナル版と設定が異なる。
メガドライブ版
メガドライブでの発売は『ヴァリスIII』(1991年3月22日発売)の後だった。アクションの難易度は全機種中最も高いとされる。
PCエンジン版
発売順序は『ヴァリスII』(1989年6月23日発売)→『ヴァリスIII』(1990年9月7日発売)→『ヴァリスIV』(1991年8月23日発売)がCD-ROM2で発売された後、唯一、SUPER CD-ROM2で発売された。『II』・『III』・『IV』で好評だったアニメーション形式のビジュアルシーンを導入した「決定版」的な内容に仕上がっている。ちなみに『ヴァリスII』ではPC-8801版、X680x0版と違い、ストーリーの大筋はほぼそのままながら、BGM、キャラクターの設定、ストーリー展開が一新されているが、PC版と同時開発された作品であるため、厳密には移植ではない。2010年12月15日よりゲームアーカイブスPSPPS3)で配信された。
S!アプリ版
「コスチューム」が追加されており、セーラー服・ヴァリススーツ・巫女服・体操服チャイナ服[要曖昧さ回避]が手に入る。衣装によって攻撃方法が変化し、追加ダウンロードメイド服・ナース服が手に入る。ちなみに『ヴァリスII』ではジャンプ・攻撃アクションに「ダッシュアタック」と「チャージアタック」の2つの必殺技を追加された。

開発編集

プロモーションアニメ編集

1987年にファミコン版が発売される際にテレビCMとプロモーションのために短編アニメが制作された。アニメ本編は当時のVHDビデオマガジン『アニメビジョン』に収録されている。

スタッフ
キャスト
  • 優子:富口祥子
  • 麗子:秋山嘉子

音楽編集

主題歌編集

エンディングテーマ「Miss Blueに微笑みを」
  • 作詞:三浦智子/作曲:小川史生/唄:島本須美
    PCエンジン版で追加されたエンディングBGMのボーカルアレンジ版。EGGでの配信版サウンドトラックでは未収録となっている。

スタッフ編集

PC-8801版
  • 制作スタッフ
    • 企画:ウルフチーム
    • 原作:林浩樹
    • シナリオ:林浩樹、三橋幸雄
    • シナリオ協力:秋篠雅弘
  • プログラマー
    • メイン:秋篠雅弘
    • サブ:塙克
    • 協力:山本雅康、穴沢友樹、佐藤修、飯塚伸哉
  • 音楽
    • ディレクター:小川史生
    • 作曲・編曲:小川史生
    • システム設計:佐藤修
    • 制作:秋篠雅弘、山本雅康、穴沢友樹
    • エフェクト:秋篠雅弘、山本雅康
  • グラフィック
    • ディレクター:林浩樹
    • デザイン:林浩樹、田中剛、鳥海弘、磯田耕治
    • 特殊効果:塙克
    • タイトル:林浩樹
  • 協力スタッフ
    • デザインワークス:高橋充、高橋誠、喜安大祐、椎野真一、田中剛、鳥海弘
    • ワークス:吉嶺豊彦、菊池栄二、南屋武広、保坂亨、磯田耕治
    • 制作協力:福島次郎、福島和行、福島勇二、伊藤次郎、伊達直彦、福島孝、沓沢朋子、越後玉穂、渡辺直美
  • プロデューサー:林浩樹
  • 制作:ウルフチーム
  • 著作・配給:日本テレネット
ファミリーコンピュータ版
  • プロデューサー:栃窪宏男、福島和行、福島勇二
  • コーディネーター:たかはししげとし
  • ディレクター:福島忠一
  • テクニカル・ディレクター:たなかさとし
  • プログラマー:羽成正己
  • ゲーム・デザイナー:DENKI NEKO
  • グラフィック・デザイナー:横田幸次、よしいともも、高橋充
  • グラフィック・アシスト:菊池栄二、あおいあきら、ICHIRO GAMIIKE
  • 音楽:小川史生
  • 効果音:恋瀬信人
  • プロモーター:おおつかつとむ、坪池義雄、T.C.C.
  • マニュアル:みずぬまひろし、中村宏
  • テストプレイ:くらのひろゆき
  • サンクス:サンライズ、MUSH ISLAND、AHITANO、KINSAN、MOO、赤堀浩、KIRITARO
  • スペシャル・サンクス:ファミリーコンピュータMagazine
メガドライブ版
  • 企画:菊池栄二、三浦猫(三浦智子)
  • キャラクター・デザイン、ビジュアル原画:鍋島修
  • プログラム:小宮厚、田中靖久
  • デザイン:甲斐浩昭、墳崎一也、澤村宏志、佐々木俊也
  • 音楽:湯浅稔、甲斐浩昭
  • 宣伝企画:吉岡孝夫、大野勝久、三浦遊馬
  • プロデュース:湯浅稔
  • エグゼクティブ・プロデューサー:福島次郎、福島和行、福島雄二
  • スペシャル・サンクス:
    • 福島孝、山本雅康、小川史生、五島賢二、松本孝明、小松一、松沢惣吉、五十嵐章、大石裕一、勘解佳子
    • ADファクター
      • 太田正、清水信宏、溝上明子
    • 創通エージェンシー
      • 下坂圭
    • ビジネスサポート、ホロン・インダストリ
PCエンジン版
  • 原案、シナリオ:三浦智子
  • 企画:太田浩二、折原綱義
  • ゲームプログラム:堀康彦
  • ビジュアルプログラム:佐々木勝徳
  • ゲームグラフィック:加藤清文、清水芳久
  • ビジュアルグラフィック:牧由尚、河野敏美
  • ビジュアル監修:大友美智男
  • ビジュアル原画、絵コンテ:鍋島修
  • 音楽:小川史生、湯浅稔(ビジネスサポート)、甲斐浩昭(ビジネスサポート)
  • タイトル・エンディングテーマアレンジ:三好敏彦(はるコーポレーション)
  • 音響効果:梅津貴陽、森賢一(ヴァンクル)
  • MA:A&K、甲斐浩昭、墳崎一也、沢村宏志
  • 宣伝企画:吉岡たかを、三浦遊馬、鈴木正芳、室井ルミ
  • マニュアル:大野勝久、メディアプラス
  • 協力:古市利雄(青二プロダクション)、エーワンアド、チャンプ、オカリナシステム、屋宜実、榎戸明、竹岡聖師
  • スペシャルサンクス:高垣信宏、山本雅康、阿彦裕徳、岩附宏和、ADファクター、下坂圭(創通エージェンシー)
  • エグゼクティブプロデュース:福島次郎、福島和行、福島雄二、阿部好延、福島孝
  • プロデュース:小川史生

評価編集

雑誌媒体における評価編集

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通22/40点 (MD)[13]
23/40点 (PCE)[14]
ファミリーコンピュータMagazine18.17/30点 (FC)[3]
メガドライブFAN19.22/30点 (MD)[4]
月刊PCエンジン81/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン26/40点 (PCE)
PC Engine FAN22.82/30点 (PCE)[15]
(総合119位)
Aktueller Software Markt5/12点 (MD)[16]
メガドライブ大全否定的 (MD)[17]
ファミリーコンピュータ版
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.17点(満30点)となっている[3]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「おたく向け美少女アクション」と本作を位置付けており、「マップの構造が複雑で、常人には理解し難い」とゲームシステムに関して否定的なコメントで紹介されている[3]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.33 3.23 2.93 2.98 2.82 2.98 18.17
メガドライブ版
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.22点(満30点)となっている[4]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「主人公の優子の多彩なアクションが魅力だ」とゲーム性とキャラクター造形に関して肯定的なコメントで紹介されている[4]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.76 3.40 3.00 2.94 3.08 3.04 19.22
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、本作を「元々が女子高生ヒロインが魅力の『キャラ萌え』ゲーム」と位置付けており、画質の粗さやスクロールの遅さ、剣の射程の短さなどを指摘した上で「『セーラー服戦士』の元祖と言える原作とは別もの」とグラフィックやゲーム性に関して否定的な指摘をしており、さらにCGがカットされていることに関して「退屈な本編に耐えても、『CGのごほうび』がなくては辛い」とほぼ全面的に否定的な評価を下した。ただし音楽に関しては「聴きごたえのある音楽が、辛うじて頑張っている」と肯定的に評価した[17]
PCエンジン版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・6・7・4の合計23点(満40点)[14]、『月刊PCエンジン』では85・90・75・75・80の平均81点、『マル勝PCエンジン』では7・7・8・4の合計26点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.82点(満30点)となっている[15]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で119位(485本中、1993年時点)となっている[15]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「シリーズの集大成として、攻撃方法がかなり練り込まれている」とゲーム性に関して肯定的に評価、さらに「ビジュアルシーンも豊富で必見だ」とグラフィックに関しても肯定的なコメントで紹介されている[15]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.21 3.98 3.84 3.43 3.67 3.43 22.82

後のゲームへの影響編集

本作の発表時、ファンタジー系の洋書イラストや漫画やアニメ等に登場する女戦士はビキニアーマーを着けていることが多かった。本作のヒットとシリーズ化は、そのイメージをゲーム業界にも定着させた(以後の詳細はビキニアーマーを参照)[1]

その一方で一見軟派なイメージとは異なり、ステージ間のビジュアルシーンにおいて語られる作品テーマは、非常に重いもので、この二面性の絶妙な混在でプレイヤーに強い印象を与えることに成功しており、同時に本作が他社の亜流作品と一線を画す、要因にもなっている[1]

特に、PCエンジン版はCD-ROM採用のメリットを活用し、ビジュアルシーンでのアニメーションや声優の起用は、後のゲーム開発における手法を先取りしたものと言え、その点からも本作が後にギャルゲーの始祖」と呼ばれるようになった[1]

また、本作ではPC-8801版から、当時のゲームでは珍しいサウンドテストモードが採用されている。サウンドはFM音源であった。

関連作品編集

ゲーム
  • アルバトロス - 日本テレネットのゴルフゲーム。PCエンジン版『スーパーアルバトロス』に優子がキャディで登場する。
  • なりトレ ~ザ・スゴロク'92~ - 機種はPCエンジン。日本テレネットのボードゲーム。優子がプレイヤー(すごろくのコマ)の1人で登場する。
  • あーくしゅ - ウルフチームのアドベンチャーゲーム。優子と麗子をパロディ化したU子と0子というキャラクターが登場する。
『ヴァリスX』を巡る議論
コミカライズ

ZOLによる漫画版が、『コミックヴァルキリー』(キルタイムコミュニケーション刊)創刊号よりVol.36 2012年3月号まで連載された。単行本は全4巻(ヴァルキリーコミックス)。

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f g h 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p96-97
  2. ^ 佐々木潤『レジェンドパソコンゲーム80年代記』エマ・パブリッシング編、総合化学出版、2015年1月、145-146頁。ISBN 978-4-88181-841-1
  3. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、 92頁。
  4. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、 32頁。
  5. ^ 北村孝和 (2002年8月28日). “Project EGG、MSX「ヴァリス」など第9回ラインナップを公開。9月初旬にメガドライブ移植版「ワンダラーズ・フロム・イース」をリリース” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年7月13日閲覧。
  6. ^ EGGに日本テレネットのメガドラタイトル登場!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2003年10月15日). 2019年7月13日閲覧。
  7. ^ 北村孝和 (2003年10月16日). “Project EGG、メガドラ作品を販売開始。「アークスオデッセイ」、「夢幻戦士ヴァリス」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年7月13日閲覧。
  8. ^ 滝沢修 (2005年5月18日). “バンダイネットワークス、美少女アクションの元祖、Vフォン「夢幻戦士ヴァリス」を配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年7月13日閲覧。
  9. ^ ボーダフォン向け美少女アクション「夢幻戦士ヴァリス」” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年5月18日). 2019年7月13日閲覧。
  10. ^ 【リリース】プロジェクトEGG,「夢幻戦士ヴァリス」を配信開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2007年6月26日). 2019年7月13日閲覧。
  11. ^ プロジェクトEGG,「夢幻戦士ヴァリスCOMPLETE PLUS」を500本限定で発売” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2011年11月24日). 2019年7月13日閲覧。
  12. ^ 『ファイナルブレイカー』、『夢幻戦士ヴァリス』がレトロゲーム配信サービス“プロジェクトEGG”にて配信開始” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2015年2月24日). 2019年7月13日閲覧。
  13. ^ a b 夢幻戦士ヴァリス まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月5日閲覧。
  14. ^ a b 夢幻戦士ヴァリス まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月5日閲覧。
  15. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、 32頁。
  16. ^ Valis for Genesis (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年5月5日閲覧。
  17. ^ a b 「Chapter 05 1992年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、106頁。ISBN 9784872338805

関連項目編集

外部リンク編集