大分きゃんバス
中心市街地循環バス「大分きゃんバス」(ちゅうしんしがいちじゅんかんバス おおいたきゃんバス)は、大分市が運行する中心市街地を循環するコミュニティバスである。大分バスと大分交通が運行を担当している[1]。
概要
編集中心市街地を循環し、大分市美術館と大分県立美術館とを結ぶ路線である[2]。大分きゃんバスを使ってこれら2つの美術館をめぐり、学芸員から説明を受けるまちなかアートツアーも開催されている[3]。
歴史
編集2015年(平成27年)6月13日に中心市街地循環バス「大分きゃんばす」の実証運行を開始。2年間の実証運行を経て、2017年(平成29年)10月から経路及びダイヤを変更して本格運行を開始した[4]。なお、大分きゃんばすの実証運行開始に伴い、路線が重複する大分バスの駅南循環線は同年6月12日をもって運行を休止した[5]。
2018年(平成30年)3月30日には車両を水戸岡鋭治デザインにリニューアルし、これを機に愛称を「大分きゃんバス」に変更した[6][7]。
沿革
編集- 2015年(平成27年)6月13日 - 実証運行開始[2][1][8]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)10月1日 - 本格運行を開始。オアシスひろば前(県立美術館入口)停留所名称をガレリア竹町西に変更。
- 2018年(平成30年)3月30日 - 全車両(3台)を水戸岡鋭治デザインにリニューアルして運行開始。愛称を「大分きゃんばす」から「大分きゃんバス」に変更[6][7]。
- 2019年(平成31年)4月1日 - トキハ・フォーラス前停留所名称を中央通り6に変更。
- 2022年(令和4年)4月1日 - 大友氏館跡西側入口停留所新設に伴いルート変更、大分県立聾学校前停留所名称を東大道2丁目に変更。金池、ガレリア竹町西停留所を廃止
- 2024年(令和6年)12月31日・2025年(令和7年)1月1日 - この年以降の年末年始は運休となる。
運賃・乗車券類
編集- 運賃:大人100円、小学生以下及び身障者50円[11]
- 大分きゃんバス専用1日乗車券:大人200円、小学生以下及び身障者100円[11]
- 大分バス総合案内所(トキハ本店1階)、大分交通大分駅前バスセンター(大交セントラルビル1階)、大分県立美術館(館内ミュージアムショップ)、大分市美術館(館内ミュージアムショップ)、大分市観光案内所(大分駅構内)で発売[11]
- 2017年10月1日に、大人300円から200円に(子供および身障者は150円から100円に)値下げした[12]。
- 2018年1月2日から1日乗車券を提示すると美術館や協賛店舗で特典が受けられるサービスを実施[13]。なお、2016年11月21日から2017年3月31日までの間も、協賛店舗や美術館等の施設で特典が受けられる「1日乗車券とくとくマップ」サービスを実施し[10]、その後も美術館での観覧料割引を継続していた[14]。
- 運賃支払いには、上記の現金ならびに1日乗車券のほか、全国交通系10社ICカード、SUNQパス(北部九州版・全九州版)も利用可能[11][15]。
現行路線
編集2022年4月1日 -
編集- 要町 - 大分駅前7番 - 中央通り6(セントポルタ前) - 竹町赤レンガ通り - 昭和通り - オアシス広場前(県立美術館南) - 大道校区公民館前 - 大分駅上野の森口 - ホルトホール大分 - 東大道1丁目 - 東大道2丁目 - 上野丘公園 - 大分市美術館 - 上野丘公園 - 東大道2丁目 - 東大道1丁目 - ホルトホール大分 - 大分駅上野の森口 - 大友氏館西側入口 - コンパルホール入口 - 県庁正門前 - 大分市役所合同新聞社前 - 竹町 - 中央通り④ - 大分駅前(降車のみ) - 要町(降車のみ)
所要時間は46分、最終便のみ52分[16]。
過去の路線
編集2019年4月1日 - 2022年3月31日
編集- 要町 - 大分駅前7番 - 中央通り⑥(セントポルタ前) - 竹町赤レンガ通り - 昭和通り - オアシス広場前(県立美術館南) - 大道校区公民館前 - 大分駅上野の森口 - ホルトホール大分 - 東大道1丁目 - 大分県立聾学校前 - 上野丘公園 - 大分市美術館 - 上野丘公園 - 大分県立聾学校前 - 東大道1丁目 - ホルトホール大分 - 大分駅上野の森口 - 大道校区公民館前 - ガレリア竹町西 - オアシスひろば前(県立美術館南) - 昭和通り - 大分市役所大分合同新聞社前 - 県庁正門前 - コンパルホール入口 - 金池 - 大分駅前 - 要町[11]
2017年10月1日 - 2019年3月31日
編集- 要町 - 大分駅前7番 - トキハ・フォーラス前 - 竹町赤レンガ通り - 昭和通り - オアシス広場前(県立美術館南) - 大道校区公民館前 - 大分駅上野の森口 - ホルトホール大分 - 東大道1丁目 - 大分県立聾学校前 - 上野丘公園 - 大分市美術館 - 上野丘公園 - 大分県立聾学校前 - 東大道1丁目 - ホルトホール大分 - 大分駅上野の森口 - 大道校区公民館前 - ガレリア竹町西 - オアシスひろば前(県立美術館南) - 昭和通り - 大分市役所大分合同新聞社前 - 県庁正門前 - コンパルホール入口 - 金池 - 大分駅前 - 要町[11]
2016年2月8日 - 2017年9月30日
編集- 要町 - 大分駅前3番 - 金池 - コンパルホール入口 - 県庁正門前 - 大分市役所合同新聞社前 - 昭和通り - オアシス広場前(県立美術館入口) - 大道校区公民館前 - 大分駅上野の森口 - ホルトホール大分 - 東大道1丁目 - 大分県立聾学校前 - 上野丘公園 - 大分市美術館 - 上野丘公園 - 大分県立聾学校前 - 東大道1丁目 - ホルトホール大分- 大分駅上野の森口 - 大道校区公民館前 - オアシス広場前(県立美術館入口) - 昭和通り - 大分市役所合同新聞社前 - 県庁正門前 - コンパルホール入口 - 金池 - 大分駅前(降車のみ) - 要町(降車のみ)[1]
2015年6月13日 - 2016年2月7日
編集車両
編集2018年3月30日以降、リニューアルされた以下の3台が専用車として使用される[17]。
- 大分バス12769 - 日野・レインボーRJ+西工96MC。スロープ付き。
- 大分バス12903 - 日野・リエッセ。リフト付き。
- 大分交通657 - いすゞ・エルガミオノンステップ。スロープ付き。
なお、点検などにより専用車が運用できない場合、一般路線車が代走することがある。
過去の車両
編集2018年3月29日以前は、リニューアルされる前の以下の3台が専用車として使用されていた。
- 大分バス12648 - 日野・レインボーRJ。現在は大野竹田バス本社に譲渡し、三重発着系統で運用中。
- 大分バス12887 - 日野・リエッセ。現在は大分南営業所に転属し、由布市コミュニテイバス狭間地域で運用中。
- 大分交通64 (OH726) - 日野・レインボーRJ。現在は玖珠観光バスに譲渡された。
脚注
編集- ^ a b c d “中心市街地循環バス「大分きゃんばす」を運行しています”. 大分市. 2016年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
- ^ a b c “大分きゃんばす 実証運行スタート”. 大分市子育て支援サイトnaana (2015年6月2日). 2018年4月30日閲覧。
- ^ “まちなかアートツアー イベント&プログラム”. 大分県立美術館 (OPAM). 2018年4月30日閲覧。
- ^ “にぎわい創出へ本格運行 大分市中心市街地循環バス”. 大分合同新聞. (2017年7月28日) 2018年4月30日閲覧。
- ^ “駅南循環休止のお知らせ” (PDF). 大分バス. 2015年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
- ^ a b “中心市街地循環バスをリニューアルします”. 大分市 (2018年2月27日). 2018年4月5日閲覧。
- ^ a b 『中心市街地循環バス「大分きゃんバス」を水戸岡鋭治氏のデザインでリニューアル』(プレスリリース)大分バス株式会社・大分交通株式会社、2018年2月26日 。2018年4月5日閲覧。
- ^ a b 市報おおいた 平成27年6月1日号(No.1654) (PDF) 大分市
- ^ “大分、熊本「ファイトである!」宮下漫画がバスに”. 大分合同新聞. (2016年6月1日). オリジナルの2016年6月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “中心市街地循環バス「大分きゃんばす」の1日乗車券による特典が拡大します”. 大分市 (2016年11月17日). 2017年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月11日閲覧。
- ^ a b c d e f “中心市街地循環バス「大分きゃんバス」をリニューアルして運行しています”. 大分市 (2018年4月19日). 2018年4月30日閲覧。
- ^ “10月1日より「大分きゃんばす」のルートが一部変わります!”. 一般社団法人 大分市観光協会 (2017年9月26日). 2018年4月30日閲覧。
- ^ “中心市街地循環バス「大分きゃんばす」に乗って、まちなかをお得に楽しもう”. 大分市 (2018年1月23日). 2018年4月30日閲覧。
- ^ “中心市街地循環バス「大分きゃんばす」に乗って、まちなかをお得に楽しもう”. 大分市. 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
- ^ “大分市中心部対象エリアでの乗降で大人運賃が100円に!!” (PDF). 大分バス. 2018年4月30日閲覧。
- ^ 大分市中心市街地循環バス「大分きゃんばす」運行時刻表 (PDF) 大分市
- ^ 中心市街地循環バス「大分きゃんバス」を水戸岡鋭治氏のデザインでリニューアル (PDF) - 大分バス・大分交通、2018年2月26日