大分三好ヴァイセアドラー
大分三好ヴァイセアドラー(おおいたみよしヴァイセアドラー、Ohita Miyoshi Weisse Adler)は、大分県大分市を本拠地とする男子バレーボールチーム。2020-21シーズンはV.LEAGUE DIVISION1(V1リーグ)に所属。
大分三好ヴァイセアドラー | |
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原語表記 | 大分三好ヴァイセアドラー |
ホームタウン | 大分県大分市、別府市 |
クラブカラー | 黒、白 |
創設年 | 1996年 |
所属リーグ | V.LEAGUE DIVISION1 |
チーム所在地 | 大分県大分市 |
体育館所在地 | 大分県大分市 |
代表者 | 三好博 |
監督 | 小川貴史 |
ホームページ | 公式サイト |
概要編集
母体は三好内科・循環器科医院であり、1996年開業と同時に創部[1]。2004年V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)昇格。2006年V・プレミアリーグ初昇格。
チーム名は、地域から愛されるチームを目指し、大分がつけられている。また、「ヴァイセアドラー(Weisse Adler)」とはドイツ語で「白いワシ」の複数形であり、「鷲」は威厳と力強さの象徴。日本の医学発展においてドイツから学んだことが多く、チーム名にドイツ語を入れることは医療チームならではである[1][2]。
練習場は大分市内のTOTO体育館。一部練習見学可能になっている。
サポーターズクラブ(ファンクラブ)が設立されている[3]。また、地元企業を中心に多くの企業もオフィシャルサポーターとなっている[4]。
沿革編集
発足からプレミアリーグ昇格まで編集
1996年、現在は部長兼チームドクターも務める三好博が大分市に三好内科・循環器科医院を開業した際に、バレーボール部「三好循環器科EKG」を発足。「EKG」は「エーカーゲー」と読み、心電図を意味する。のちに「三好循環器科EKG大分」に変更。発足当初は9人制であり、准看護師を目指していた津曲勝利が在籍していた時期もあった(1999年サントリーサンバーズに移籍)[5]。のちに6人制となった。
看護師や病院受付事務等の選手がほとんどを占め、練習時間が限られる中、2004年に地域リーグに初参戦し、いきなり初優勝を果たす。V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)出場決定入替戦でも連勝し、同年にV1リーグ昇格。2004/05シーズンの第7回V1リーグでは7勝7敗の5位。しかし、2005/06シーズンの第8回V1リーグで初優勝。入れ替え戦に敗れ自力でのVリーグ(現・Vプレミアリーグ)への昇格はならなかったが、入れ替え戦の相手だった旭化成スパーキッズの休部を受け、2006年7月24日に繰り上げ昇格。九州からのトップリーグ男子参戦は1997年に廃部となった住友金属ギラソール以来9年ぶり。プレミアリーグ(Vリーグから名称変更)昇格に伴い、チーム名を現チーム名に変更。プレミアリーグ参戦にあたり、休部した旭化成スパーキッズから、選手兼任監督の増成一志、南克幸ら3選手を迎え強化を図った。
プレミアリーグ参戦(2006/07シーズン〜)編集
初参戦した2006/07プレミアリーグでは、開幕以来連敗を喫していたが、2月11日にパナソニック・パンサーズから念願の初勝利を挙げ、連敗を12で止めた。結果的に2勝26敗の最下位で終わったが、入れ替え戦でチャレンジリーグ1位のFC東京に連勝し、プレミア残留を決めた。2007/08プレミアリーグも2勝止まりの最下位で終わったが、またしても入れ替え戦でFC東京に連勝しプレミア残留を決めた。
2008/09プレミアリーグでもなかなか勝てず、3勝25敗と最下位を抜け出せなかった。2009年4月、チャレンジマッチ(入れ替え戦)でFC東京と対戦。第1戦にストレートで敗れ、第2戦で第1セットを落としたため、この時点でセット率でチャレンジリーグ降格が決まった(第2戦は3-1で勝利)。しかし、NECブルーロケッツの休部を受け2009年7月8日に繰り上げ再昇格した。
2009/10プレミアリーグは4勝24敗で自己最高の7位となったものの、チャレンジマッチ出場となったが、富士通を破り残留。2010/11シーズンは3勝止まりの最下位だったが、東日本大震災の影響でチャレンジマッチが中止となり、そのままプレミア残留となった。
2011/12シーズンも最下位となり、チャレンジマッチでつくばユナイテッドSun GAIAと対戦。第1戦をセットカウント1-3で落として追い込まれる。しかし、第2戦をストレートで勝利し、セット率でチャレンジリーグ降格を逃れた。
チャレンジリーグ降格(2012/13シーズン〜)編集
2012/13シーズンは自己最高の5勝を挙げるものの最下位で終わり、チャレンジマッチ出場でジェイテクトSTINGSと対戦。第1戦をストレートで勝利し優位に立つも、第2戦でストレート負けを喫し、得点率でかわされてチャレンジリーグ降格となった[6][7]。
2013/14シーズンはチャレンジリーグ準優勝[8]。2014/15シーズンはチャレンジリーグで優勝し[9]、FC東京とのチャレンジマッチに臨んだが、2敗に終わりプレミアリーグ昇格はならなかった[10]。また、2016/17シーズンもV・チャレンジリーグIで優勝し、再びFC東京とのチャレンジマッチに臨んだが、またしても2敗に終わり昇格はならなかった[11]。
V.LEAGUE編集
2018年、新生V.LEAGUEにて、一部相当のDIVISION1に所属することとなった。
成績編集
主な成績編集
- 優勝 なし
- 準優勝 なし
- チャレンジリーグ、チャレンジリーグI(実業団リーグ/V1リーグ)
- 優勝 なし
- 準優勝 なし
- 国民体育大会成年男子(6人制)
- 優勝 1回(2008年)
年度別成績編集
Vリーグ / 実業団リーグ・V1リーグ編集
所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
試合 | 勝 | 敗 | 勝率 |
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V1リーグ | 第7回 (2004/05) | 5位 | 8チーム | 14 | 7 | 7 | 0.500 |
第8回 (2005/06) | 優勝 | 8チーム | 14 | 11 | 3 | 0.786 |
V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ編集
所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
レギュラーラウンド | ポストシーズン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 試合 | 勝 | 敗 | 試合 | 勝 | 敗 | ||||
プレミア | 2006/07 | 8位 | 8チーム | 8位 | 28 | 2 | 26 | - | ||
2007/08 | 8位 | 8チーム | 8位 | 28 | 2 | 26 | - | |||
2008/09 | 8位 | 8チーム | 8位 | 28 | 3 | 25 | - | |||
2009/10 | 7位 | 8チーム | 7位 | 28 | 4 | 24 | - | |||
2010/11 | 8位 | 8チーム | 8位 | 24 | 3 | 21 | 中止 | |||
2011/12 | 8位 | 8チーム | 8位 | 21 | 3 | 18 | - | |||
2012/13 | 8位 | 8チーム | 8位 | 28 | 5 | 23 | - | |||
チャレンジ | 2013/14 | 準優勝 | 11チーム | 2位 | 20 | 17 | 3 | - | ||
2014/15 | 優勝 | 12チーム | 1位 | 22 | 19 | 3 | - | |||
チャレンジⅠ | 2015/16 | 準優勝 | 8チーム | 2位 | 21 | 18 | 3 | - | ||
2016/17 | 優勝 | 8チーム | 1位 | 21 | 18 | 3 | - | |||
2017/18 | 準優勝 | 8チーム | 2位 | 21 | 15 | 6 | - |
V.LEAGUE編集
所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
レギュラーラウンド | ポストシーズン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 試合 | 勝 | 敗 | 試合 | 勝 | 敗 | ||||
DIVISION1 | 2018-19 | 9位 | 10チーム | 9位 | 27 | 4 | 23 | - | ||
2019-20 | 9位 | 10チーム | 9位 | 27 | 3 | 24 | - | |||
2020-21 | 10チーム |
選手・スタッフ(2020-21)編集
選手編集
背番号 | 名前 | シャツネーム | 国籍 | P | 備考 |
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1 | ブライアン・バグナス | BAGUNAS | フィリピン | OH | |
2 | 田尻信太郎 | TAJIRI | 日本 | S | |
3 | 阿部領太 | ABE | 日本 | OH | |
4 | 勝将哉 | KATSU | 日本 | OH | |
5 | 大西基之 | ONISHI | 日本 | MB | |
6 | 木本吉紀 | KIMOTO | 日本 | MB | |
7 | 松尾敬介 | MATSUO | 日本 | L | |
8 | 川口喬 | KAWAGUCHI | 日本 | MB | |
9 | 林一壽 | HAYASHI | 日本 | MB | |
10 | 山田滉太 | YAMADA | 日本 | OH | 新人[12] |
11 | カーティス・ストックトン | STOCKTON | オーストラリア | OP | 新加入[13] |
12 | 石橋克哉 | ISHIBASHI | 日本 | OH | |
13 | 久保田雅人 | KUBOTA | 日本 | L | 副主将 |
14 | 藤原奨太 | FUJIWARA | 日本 | OH | 内定選手(2021年1月15日V.LEAGUE登録有効、日本体育大学在学中)[14][15] |
15 | 高松卓矢 | TAKAMATSU | 日本 | OH | ウルフドッグス名古屋より期限付き移籍[16] |
16 | 濱本豊 | HAMAMOTO | 日本 | OH | |
17 | 島崎征士郎 | SHIMASAKI | 日本 | OH | |
18 | 古賀健太 | KOGA | 日本 | OH | 新人[12] |
19 | 辻口泰地 | TAICHI | 日本 | OH | |
21 | 井口直紀 | INOKUCHI | 日本 | S | 新人[12] |
22 | 藤岡諒馬 | FUJIOKA | 日本 | S | |
24 | 米田亘希 | KOMEDA | 日本 | OH | 主将 |
25 | 小川峻宗 | OGAWA | 日本 | L | 内定選手(2021年1月15日V.LEAGUE登録有効、日本体育大学在学中)[14][15] |
出典:チーム新体制リリース[17] チーム公式サイト[18] Vリーグ公式サイト[19] 更新:2021年1月5日 |
スタッフ編集
役職 | 名前 | 国籍 | 備考 |
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部長 | 三好博 | 日本 | |
副部長 | 坂口嘉彦 | 日本 | |
監督 | 小川貴史 | 日本 | |
コーチ | 小林尚登 | 日本 | |
コーチ | ポール・ムレイ | ジンバブエ | |
アナリスト | 中釜智哉 | 日本 | 新任 |
トレーナー兼通訳 | 森岡大地 | 日本 | 新任 |
広報兼マネージャー | 井上幸子 | 日本 | |
マーケティング担当 | 工藤真一郎 | 日本 | 新任 |
医師 | 森山敦夫 | 日本 | |
出典:チーム新体制リリース[17] Vリーグ公式サイト[19] 更新:2020年7月29日 |
在籍していた主な選手編集
マスコットキャラクター編集
2018年4月、大分県立芸術文化短期大学学生によるデザインが採用され[20]、愛称は公募により「アド郎」に決定した[21]。
関連項目編集
脚注編集
- ^ a b “沿革”. 大分三好ヴァイセアドラー. 2013年10月19日閲覧。
- ^ “チーム概要”. Vリーグ機構. 2013年10月19日閲覧。
- ^ “ファンクラブ入会のご案内”. 大分三好ヴァイセアドラー. 2013年10月19日閲覧。
- ^ “オフィシャルサポーター”. 大分三好ヴァイセアドラー. 2013年10月19日閲覧。
- ^ “2004アテネオリンピック・バレーボール世界最終予選 インタビュー”. フジテレビ (2004年4月19日). 2013年10月19日閲覧。
- ^ “2012/13V・チャレンジマッチ(入替戦) 試合結果のお知らせ”. Vリーグ機構 (2013年4月7日). 2013年4月7日閲覧。
- ^ “男子・ジェイテクトSTINGS、女子・日立リヴァーレ V・プレミアリーグ昇格決定”. Vリーグ機構 (2013年4月25日). 2013年4月25日閲覧。
- ^ 2013/14V・チャレンジリーグ男子 最終結果 Vリーグ機構、2014年3月30日
- ^ 2014/15V・チャレンジリーグ男子大会 最終結果のお知らせ Vリーグ機構、2015年3月15日
- ^ 連敗昇格逃す 果敢な攻撃、無念 大分合同新聞、2015年3月30日
- ^ 連敗、昇格逃す ヴァイセアドラー 大分合同新聞、2017年3月13日
- ^ a b c “新入団(内定)選手加入のお知らせ”. 大分三好ヴァイセアドラー (2019年11月5日). 2019年11月21日閲覧。
- ^ “新外国人選手加入のお知らせ” (プレスリリース), 大分三好ヴァイセアドラー, (2020年8月27日) 2020年8月28日閲覧。
- ^ a b “大分三好ヴァイセアドラー新人選手加入のお知らせ” (プレスリリース), 大分三好ヴァイセアドラー, (2020年12月25日) 2021年1月5日閲覧。
- ^ a b “追加登録選手・スタッフ(男子)リスト (PDF)”. Vリーグ機構. 2021年1月5日閲覧。
- ^ “高松卓矢選手移籍加入(期限付き移籍)のお知らせ” (プレスリリース), 大分三好ヴァイセアドラー, (2020年7月1日) 2020年7月5日閲覧。
- ^ a b “2020-21シーズン チーム体制のお知らせ” (プレスリリース), 大分三好ヴァイセアドラー, (2020年6月3日) 2020年6月3日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 大分三好ヴァイセアドラー. 2019年11月16日閲覧。
- ^ a b “大分三好ヴァイセアドラー”. Vリーグ機構. 2021年1月5日閲覧。
- ^ “マスコットキャラクター決定のお知らせ”. 大分三好ヴァイセアドラー (2018年4月14日). 2018年9月2日閲覧。
- ^ “マスコットキャラクター愛称決定のお知らせ”. 大分三好ヴァイセアドラー (2018年5月31日). 2018年9月2日閲覧。
外部リンク編集
- 大分三好ヴァイセアドラー|男子バレーボール - チーム公式サイト
- 大分三好ヴァイセアドラー - Vリーグ公式サイトのチーム紹介
- (公式)Oita Miyoshi Weisse Adler (@WeisseAdler) - Twitter
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