大口町

愛知県丹羽郡の町

大口町(おおぐちちょう)は、愛知県の北西部に位置し、丹羽郡に属する

おおぐちちょう ウィキデータを編集
大口町
大口町旗 大口町章
大口町旗
2002年4月1日制定
大口町章
1972年8月1日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
丹羽郡
市町村コード 23361-7
法人番号 4000020233617 ウィキデータを編集
面積 13.61km2
総人口 24,073[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 1,769人/km2
隣接自治体 犬山市江南市小牧市丹羽郡扶桑町
町の木 モクセイ
町の花 サクラ
大口町役場
町長 鈴木雅博
所在地 480-0144
愛知県丹羽郡大口町下小口7-155
北緯35度19分57秒 東経136度54分28秒 / 北緯35.3325度 東経136.90781度 / 35.3325; 136.90781座標: 北緯35度19分57秒 東経136度54分28秒 / 北緯35.3325度 東経136.90781度 / 35.3325; 136.90781
外部リンク 公式ウェブサイト

大口町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
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県北西部の尾張地方に含まれる。

町名の由来

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元々の漢字表記は太田と小口から一文字ずつ取った「太口村」であったが、後に「太」の点部分が抜け落ちて相応しくないとされ現在の表記となった[1]

地理

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新木津用水

濃尾平野に位置する。木曽川の堆積物で作られた扇状地で、北から南にかけてゆるやかな傾斜となっている。

地形

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河川

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主な川
 
小牧市春日井市周辺河川の位置関係図

町内の地名

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大字
町名
  • 上小口(1978年、小口・河北の各一部より成立)
  • 中小口(1978年、小口の一部より成立)
  • 下小口(1978年、小口・外坪・大屋敷の各一部より成立)
  • 伝右(1979年、秋田の一部より成立)
  • 替地(1979年、秋田の一部より成立)
  • 高橋(1979年、秋田の一部より成立)
  • 秋田1~4丁目(1979年、秋田の一部より成立)
  • 萩島(1979年、小口の一部より成立)
  • 新宮(1979年、小口・外坪の各一部より成立)
  • 城屋敷(1979年、小口の一部より成立)
  • 外坪1~5丁目(1979年、外坪・小口の各一部より成立)
  • 仲沖(1979年、河北・小口の各一部より成立)
  • 二ツ屋(1979年、河北・小口の各一部より成立)
  • 御供所(1986年、豊田の一部より成立)
  • 堀尾跡(1986年、豊田の一部より成立)
  • 豊田1~3丁目(豊田の一部より成立)
  • 奈良子(豊田などの一部より成立)
  • 大屋敷1~3丁目(大屋敷などの一部より成立)
  • 大御堂(大屋敷などの一部より成立)
  • 丸(大屋敷などの一部より成立)
  • 竹田(小口などの一部より成立)
  • 河北1~3丁目(河北などの一部より成立)
  • 余野1~3丁目(余野などの一部より成立)
  • さつきケ丘(2009年、余野の一部より成立)
  • 垣田(2009年、余野の一部より成立)

人口

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大口町と全国の年齢別人口分布(2005年) 大口町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 大口町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
大口町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 14,898人
1975年(昭和50年) 15,894人
1980年(昭和55年) 16,195人
1985年(昭和60年) 17,247人
1990年(平成2年) 17,464人
1995年(平成7年) 19,031人
2000年(平成12年) 20,633人
2005年(平成17年) 21,602人
2010年(平成22年) 22,446人
2015年(平成27年) 23,274人
2020年(令和2年) 24,305人
総務省統計局 国勢調査より

隣接している自治体

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 愛知県

歴史

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沿革

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  • 1878年(明治11年) - 郡制施行により、丹羽郡に入る
  • 1889年(明治22年) - 町村制の施行により、丹羽郡に4つの村が成立。
    • 柏森村が柏森村になる
    • 河北村、外坪村が富成村になる
    • 余野村、小口村が小口村になる
    • 豊田村、秋田村、大屋敷村が太田村になる
  • 1889年(明治22年) - 太田村に巡査駐在所設置
  • 1889年(明治22年) - 尋常小学校できる(小口村、太田村)
  • 1895年(明治28年) - 小口村大字余野地区、柏森村に編入
  • 1906年(明治39年) - 柏森村の一部(余野), および太田村, 小口村, 富成村が合併して大口村発足。村役場設置。
    • 柏森村の残部(柏森)は他村と合併して扶桑村(現扶桑町)を新設。
  • 1962年(昭和37年) - 町制施行、大口町成立。
  • 1965年(昭和40年) - 大口町土地改良区設立
  • 1972年(昭和47年) - 町章制定、新庁舎完成、尾張北部水道企業団発足
  • 1975年(昭和50年) - 丹羽消防組合発足
  • 1976年(昭和51年) - 大口西小学校開校
  • 1979年(昭和54年) - 総合福祉会館完成
  • 1982年(昭和57年) - 町民憲章制定、町の木「もくせい」、町の花「さくら」制定、温水プール完成、町史発行
  • 1983年(昭和58年) - 野外活動施設「白山ふれあいの森」竣工、保健センター開設
  • 1985年(昭和60年) - 非核平和宣言、大口余野特定土地区画整理事業開始( - 1999年)
  • 1989年(平成元年) - 総合運動場・総合テニスコート設置
  • 1990年(平成2年) - 電子計算機自己導入による処理開始、町民会館完成
  • 1992年(平成4年) - イメージソング「ほほえみを花束にして」発表、防災行政無線の運用を開始
  • 1993年(平成5年) - 健康のまち宣言、桜の町広告塔を設置
  • 1995年(平成7年) - わかしゃち国体記念運動場設置
  • 1996年(平成8年) - 堀尾跡公園完成
  • 1998年(平成10年)- 大口町健康文化センター「ほほえみプラザ」完成、公式ホームページ開設
  • 1999年(平成11年)- 慰楽休養施設「ふれあい池」竣工
  • 2003年(平成15年)- 2市2町(江南市岩倉市・大口町・扶桑町)合併検討協議会発足(翌年解散)
  • 2005年(平成17年)- 大口町コミュニティー・ワークセンター竣工
  • 2007年(平成19年)- 大之瀬橋、資源リサイクルセンター竣工
  • 2008年(平成20年)- 大口町健康文化センター(ほほえみプラザ)を、指定管理者「マーメイド・技研ほほえみプラザ共同体」へ委任する。
  • 2008年(平成20年)-大口町立大口中学校統合により改めて開校
  • 2010年(平成22年)-大口町温水プールを、指定管理者「特定非営利活動法人ウィル大口スポーツクラブ」へ委任する。
  • 2010年(平成22年)-大口町立大口北小学校移設開校(旧大口北部中学校増改築を伴う跡地利用)
  • 2012年(平成24年)-大口町立大口南小学校改築開校

政治

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行政

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町長

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歴代町長
  • 初代:社本鋭郎
  • 酒井鍈(1999年4月26日~2009年11月1日)
  • 森進(2009年11月1日~2013年11月1日)
  • 鈴木雅博(2013年11月1日~)

上下水施設

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上水道は丹羽広域事務組合水道部によって運営されている。町内の簡易水道組合が1970年(昭和45年)に統合して町営水道になったが、1972年(昭和47年)4月1日に扶桑町営水道や簡易水道を統合して、尾張北部水道企業団として発足。1975年(昭和50年)5月には自己水源に加えて愛知県営水道より受水。2002年(平成14年)4月1日に丹羽消防組合と統合して丹羽広域事務組合が発足した。

下水道は名古屋港海域等流域別下水道整備総合計画に基づき、五条川右岸流域下水道による処理が行なわれている[3]。2006年(平成18年)4月1日から一部区域での供用を開始[4]。下水は五条川右岸浄化センター(岩倉市)で処理されたのち、五条川に放流される[5]

処理施設

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可燃ごみについては町内にある江南丹羽環境管理組合の環境美化センターで焼却処理されている。また、可燃ごみ減量を目的として町内の一般家庭から出る剪定枝・草・竹については分別収集した上で、チップに加工して土壌改良材として利用している[6]

施設

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さくら総合病院
 
大口町健康文化センター
 
江南丹羽環境管理組合ゴミ焼却施設

警察

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本部
交番
  • 大口交番(丹羽郡大口町下小口7丁目)

消防

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本部
消防署
  • 丹羽消防署(丹羽郡大口町上小口一丁目624番地)
出張所
  • 大口出張所(丹羽郡大口町秋田一丁目18番地の1)

医療

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主な病院
  • 今井医院
  • さくら総合病院
  • すずいクリニック
  • やまだクリニック
  • みずの整形外科
  • 医療法人山田外科内科
  • みどりクリニック
  • さのクリニック
  • つくしファミリークリニック

交流施設

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  • 大口町中央公民館
  • 大口町民会館
  • 町民活動センター(まちねっと大口 「#大口町大好き」) 大口町健康文化センター2階
  • 野外活動施設「白山ふれあいの森」

図書館

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  • 大口町立図書館
    • 大口町中央公民館3階の一部を図書館として使用している。
      • 2022年時点で、図書館部分の延床面積は677.47m2。2022年度の図書館費は58,008,000円。2022年度末の蔵書点数は93,578点、2022年度の貸出点数は135,434点である。2022年度末時点の人口は24,210人であるため、1人あたり貸出点数は約5.6点である。[7][8]
    • 1978年12月の総合福祉会館仮オープンと共に図書館も仮オープン。1979年4月に大口町立図書館として正式に開館。2004年1月には尾張北部広域行政圏5市2町(春日井市犬山市江南市小牧市岩倉市扶桑町・大口町)の在住者への広域貸出を開始した。2008年4月には週6日開館を実施。2013年には教育委員の名前で「新しい大口町立図書館の建設に対する要望書」を町長に提出した。[9]

文化施設

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公園・緑地

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  • 外坪公園
  • 二ツ屋公園
  • 小口城址公園
  • 堀尾跡公園
  • 余野1号公園
  • 余野2号公園
  • 余野3号公園
  • 余野4号公園
  • 余野5号公園
  • 余野6号公園
  • 余野中央公園
  • 余野1号緑地
  • 竹田公園
  • 平和記念公園
  • 替地夢キャン広場
  • 多世代が集う憩い広場

運動施設

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  • オークマ温水プール
  • オークマグラウンド
  • 野球グラウンド
  • 総合グランド
  • 総合テニスコート
  • 町テニスコート
  • 秋田グラウンド
  • 河北グラウンド
  • わかしゃち国体記念運動公園
  • 多目的広場
  • 白山ふれあいの森
  • トレーニングセンター(大口町健康文化センター5階)

対外関係

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姉妹都市・提携都市

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海外

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フレンドシップ相手国

2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた[10]

国内

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姉妹都市

経済

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大口町の昼夜間人口比率は143.7(昼間は夜間の1.437倍)であり、飛島村に次いで愛知県で2番目に高い自治体である。

商業

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アピタ大口店(現:MEGAドン・キホーテUNY大口店
町内の主な商業施設

本社を置く主な企業

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拠点を置く主な企業・店舗等

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※本社・本店を含む。

飲食

  • 株式会社いずみ
  • 株式会社フジデリカ名古屋工場
  • ひつまぶし 備長本店
  • 末錦
  • すし処 初音
  • 美乃寿司
  • 三八屋 大口店
  • 川喜 大口店
  • ABCカフェガーデンズ
  • ラ・シェスタ
  • すき家 41号大口店
  • かつや 愛知大口町店
  • 昭和食堂 大口店
  • いきなりステーキ 愛知大口店
  • しな喜 大口店

和菓子・スイーツ・お土産

  • 大口屋 大口店
  • ドンバル洋菓子店
  • 株式会社大和屋守口漬総本家 鈴波工場直売所

サービス

  • 愛北さとう合同登記事務所
  • 大和エンタープライズ株式会社
  • 株式会社尾北福祉センター

卸売・小売・商業施設

  • 鈴与興業株式会社
  • 株式会社東海木材相互市場大口市場

建設・設備・土木

  • 株式会社斉木建築事務所
  • 株式会社酒井建築
  • 中日保安設備株式会社
  • 佐伯綜合建設株式会社 尾張支店
  • 株式会社社本綜合建設
  • 熊沢建設 株式会社
  • 松岡建設株式会社
  • 丸周建設株式会社
  • 山幸建設株式会社
  • 株式会社村瀬組

製造

  • 株式会社パロマ大口工場
  • リンナイ株式会社大口工場
  • タイム技研株式会社
  • 岩田工機株式会社大口工場
  • 株式会社岡谷特殊鋼センター
  • 株式会社岩間織機製作所
  • 新日本ファスナー株式会社
  • 株式会社東海鋳造所
  • 協栄産業株式会社
  • 倉田精機株式会社
  • 株式会社三陽製作所
  • 株式会社カマタ製作所
  • 有限会社宝製作所
  • 野田プラスチック精工株式会社
  • 株式会社日章
  • 三佳テック株式会社
  • トーシンテック株式会社
  • 株式会社松浦紙器製作所
  • 株式会社木島工作所
  • 株式会社ケー・エイチ・ケー
  • トヨタ紡織株式会社大口工場

運輸・情報発信・倉庫

  • 福玉精穀倉庫株式会社
  • 福玉ロジスティックス株式会社
  • ヤマザキ運輸株式会社
  • トヨタ自動車株式会社大口部品センター
  • 株式会社陽光大口第一物流センター
  • ダイセー倉庫運輸株式会社第一物流センター
  • ダイセー倉庫運輸株式会社第2物流センター
  • 名鉄運輸株式会社大口流通支店
  • アソートロジテック株式会社
  • 鈴与ワークス株式会社
  • 株式会社 東海通信資材サービス 東海物流センター
  • ヤマト運輸愛知大口センター

金融・保険・不動産

農林水産

  • 大口園芸
  • 服部農園有限会社/ハットリライスマーケット

その他団体・公的機関(社団法人、NPO団体等)

  • 公益社団法人大口町コミュニティー・ワークセンター
  • 特定非営利活動法人ウィル大口スポーツクラブ
  • 特定非営利活動法人まちねっと大口 「#大口町大好き」

郵便・電話

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郵便番号
市外局番

教育・保育

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丹羽高校

専門学校

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高等学校

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県立

中学校

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町立

大口中学校は、建築家の黒川紀章が最後に設計した中学校でもある。

小学校

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町立

保育園

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町立
  • 大口町立西保育園
  • 大口町立南保育園
  • 大口町立北保育園
民営
  • 大口町中保育園

幼稚園

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民営
  • 大口幼稚園
  • ラモーナ幼稚園

交通

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大口町コミュニティバス

鉄道

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バス

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路線バス

道路

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一般国道
国道41号名濃バイパス
国道155号小牧一宮バイパス
一般県道

観光

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堀尾屋敷跡の裁断橋
 
徳林寺本堂
 
桜塚古墳
 
平和橋から見た五条川の桜並木

名所・旧跡

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城郭・屋敷
  • 小口城(小口城址公園)
  • 堀尾屋敷跡(堀尾城)
寺院[14]
神社
古墳

観光スポット

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文化

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祭事・催事

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  • れんげまつり
  • やろ舞大祭
  • ふれあいまつり
  • ビッグマウスコンテスト(終了)
    2010年から2013年には、「ZIP-FM モーニングチャージ ビッグマウス コンテスト ~大口町の中心で大口を叩く~」が全4回に亘って開催された。第1回、第3回はやろ舞大祭内、第2回、第4回はふれあいまつり内にて開催。第一回優勝者は不動産会社でOLとして勤務していた田中志保(キンタロー。)。このコンテストに優勝した事が契機となり、プロの芸人となった[15]

出身著名人

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武将
学界
政治家
  • 野田正昇 - 大口村長(30年在任)・衆議院議員・愛知県会議長

名誉町民

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名誉町民

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大口町名誉町民の称号を贈られた人物は以下の通り。

顕彰年月日 氏名 職業・経歴など 業績
1977年(昭和52年)4月1日 社本鋭郎 政治家(初代大口町長、愛知県議会議員、大口村長、大口村議会議員、福玉精麦創業者) 五条川の桜の植樹、工場誘致。
2002年(平成14年)4月1日 大竹喜久雄 政治家(大口町長、愛知県議会議員) 大口町立小中学校の整備。

脚注

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  1. ^ 『大口町史』
  2. ^ 1895年までは小口村に属していた。
  3. ^ 一宮建設事務所 五条川右岸流域下水道の計画概要”. 愛知県 (2010年3月17日). 2016年4月4日閲覧。
  4. ^ 一宮建設事務所 下水道管理”. 愛知県 (2013年12月5日). 2016年4月4日閲覧。
  5. ^ 五条川右岸浄化センター”. 愛知県水と緑の公社 (2014年9月5日). 2016年4月4日閲覧。
  6. ^ ごみ処理”. 大口町. 2016年4月4日閲覧。
  7. ^ 令和4年年報”. 大口町. 2023年11月15日閲覧。
  8. ^ 人口統計”. 大口町. 2023年11月15日閲覧。
  9. ^ 『平成28年度版 図書館年報 平成27年度利用実績』大口町立図書館、2016年
  10. ^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
  11. ^ [1](姉妹都市/大口町)
  12. ^ 丹羽郡大口町の郵便番号一覧”. 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。
  13. ^ 市外局番が0567(津島MA)の旧平和町を除く。
  14. ^ 「大口町の寺社」
  15. ^ ブレイクスルーFile7 コンプレックスを武器に お笑い芸人・キンタロー。(NHK ハートネットTV 2014.6)

外部リンク

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