大明寺川

日本の長崎県西海市の川

大明寺川(だいみょうじがわ)は、西彼杵半島東部を流れ大村湾へ注ぐ二級河川である。流域は長崎県西海市に属するが、源流部は長崎市にも属する。西彼地区では最大の川で、下流域および各支流の流域には住宅地や田畑が広がる。

大明寺川
中山川合流点
水系 二級水系 大明寺川
種別 二級河川
延長 3.88 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 19.52 km²
水源 飯盛山北東側斜面
水源の標高 500 m
河口・合流先 大村湾(大串湾下岳浦)
流域 日本の旗 日本
長崎県西海市長崎市

地図

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流域 編集

西彼杵半島中央部の山地のうち、北東部寄りの樫井岳(標高404m)・飯盛山(標高531m)・鶴山(標高447m)に囲まれた斜面を水源とする。上流部は山地に深い谷を作って北東へ流れ下る。平原郷(ひらばるごう)の手前には平成元年(1989年)に砂防堰堤が作られた。

砂防ダムを過ぎると西彼地区東部の丘陵地に出る。南から平原川が合流し、合流後は北へ流れる。右岸にはゴルフ場(長崎パークカントリークラブ)がある。

下流の亀岳は既に感潮域で、川幅も広く流れは緩やかである。両岸は護岸されているが自然も比較的多く残っており、冬には水鳥も飛来する。東から中山川が合流し、住宅地と田畑の中を流れる。大村湾支湾の大串湾にさらに切れこんだ下岳浦に注ぐ。

亀岳は西彼地区の中心部で、付近には市役所支所・学校(西彼中・西彼農高)・グラウンド・動物園(長崎バイオパーク)など施設が集中している。河口部の水田地帯「下岳新田」は幕末頃に開かれた。

支流 編集

平原川(ひらばるがわ)
平原郷の盆地を囲む山から流れ出て北へ流れ、大明寺川へ合流する。
中山川(なかやまがわ)
西彼地区東部に広がる標高50-100m程度の台地を水源とし、各地から苧積川・猿山川・塩屋川・白石川・大中川などが流れ出て中山郷の盆地に集まる。盆地から長崎バイオパーク前へ出るとすぐに感潮域に入り、西へ続いて大明寺川へ合流する。

平原川・中山川の流域は平坦地が多く、田畑に利用されている。また周辺の丘陵地には果樹園(柑橘類巨峰)も多い。

関連道路 編集

参考文献 編集