トゥルナン寺(トゥルナンじ)は、中華人民共和国チベット自治区の首府ラサにあるチベット仏教寺院である[1]中国名は大昭寺。一般的には本堂に相当する部分の名称であるジョカンと呼ばれることが多い。また、本堂という意味のツクラカンをつけて、トゥルナン・ツクラカンと呼ばれることもある。

ジョカン寺
Gilt roof of the Jokhang
ジョカン寺の金箔の屋根
チベット語名
チベット文字 ཇོ་ཁང་
ワイリー Jo-khang
蔵文拼音 Qo-kang
中国語名
繁体字 大昭寺
簡体字 大昭寺
拼音 Dàzhāosì
トゥルナン寺の位置(チベット自治区内)
トゥルナン寺
トゥルナン寺
トゥルナン寺の位置(中華人民共和国内)
トゥルナン寺
トゥルナン寺
座標: 北緯29度39分11秒 東経91度07分53秒 / 北緯29.65306度 東経91.13139度 / 29.65306; 91.13139
寺院情報
所在地 ラサ
宗教 チベット仏教
宗派 ゲルク派
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正門前では、五体投地で祈る熱心なチベット仏教徒を多く見ることができる。

内部には多くのマニ車を備えた回廊があり、コルラすることが出来る。

本尊は、ソンツェン・ガンポに嫁した玄宗皇帝の娘、文成公主が中国から持参したとされる釈迦牟尼像である。

歴史 編集

チベットを統一した吐蕃第33代のソンツェン・ガンポ王に中国より嫁いできた文成公主により、7世紀に建立された。2000年世界遺産ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群に追加登録されている。中国の5A級観光地(2013年認定)でもある[2]

2018年2月17日午後6時40分頃、火災が発生し、呉英傑党委書記が対応の指揮に当たった。[3]同日深夜までに消火され、怪我人は無いと伝えられた。なお、消火作業を撮影した画像が微博に投稿されたが、すぐに削除されている。[4]

脚注・出典 編集

  1. ^ アンソニー・テイラー『世界の聖地バイブル : パワースポット&スピリチュアルスポットのガイド決定版』ガイアブックス、産調出版、217ページ、2011年、ISBN 978-4-88282-780-1
  2. ^ 拉萨市大昭寺”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。
  3. ^ 西見由章 (2018年2月18日). “ラサの世界文化遺産寺院「ジョカン寺」で火災”. 産経新聞. https://www.sankei.com/article/20180218-2DMEAWIFUVPUVJOQ2LIWK2K32M/ 2018年3月2日閲覧。 
  4. ^ “チベットのジョカン寺で火災=世界遺産、けが人なし-中国”. 時事通信. (2018年2月18日). https://web.archive.org/web/20180303050614/https://www.jiji.com/sp/article?k=2018021800242&g=int 2018年3月2日閲覧。 

関連項目 編集