大曲仮乗降場 (北海道網走市)

大曲仮乗降場(おおまがりかりじょうこうじょう)は、北海道網走支庁網走市大曲にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)湧網線仮乗降場廃駅)である。湧網線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)3月20日に廃止された[1]

大曲仮乗降場
おおまがり
Ōmagari
二見ヶ岡 (5.8 km)
(1.9 km) 網走
所在地 北海道網走市大曲1丁目
北緯44度0分46.0秒 東経144度13分58.8秒 / 北緯44.012778度 東経144.233000度 / 44.012778; 144.233000
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 湧網線
キロ程 87.9 km(中湧別起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1955年昭和30年)12月25日[1]
廃止年月日 1987年昭和62年)3月20日[1]
備考 湧網線廃線に伴い廃駅
距離は実キロ
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1977年の大曲仮乗降場と周囲約500m範囲。右が網走方面。下へ分岐して行くのは石北本線の北見方面。上に網走川を挟んで網走刑務所と入口の鏡橋が見える。ホームの周囲に待合室は見えない。大曲という地名は、網走川がこの一帯で180°曲がるところから来ている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

大部分の普通列車は通過し(1986年(昭和61年)3月3日改正時点で、下り4本上り4本[2])、朝夕1本ずつのみの停車であった。

歴史 編集

駅構造 編集

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の北側(網走方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[3]

廃止時まで仮乗降場であり、無人駅となっていた。ホームは中湧別方にスロープを有し[3]、駅施設外に連絡していた。

石北本線と並行していたが、乗降場は道路側である湧網線にのみ置かれた。

駅名の由来 編集

当仮乗降場が所在した地名より。地名は、網走川が大きく西に曲流していることに由来する[4]

駅周辺 編集

駅跡 編集

 
湧網線跡の記念碑

1999年(平成11年)時点では、施設は全て撤去され、空き地になっている[6]2010年(平成22年)時点でも同様であった[7]

また、1999年(平成11年)時点で常呂町内から当仮乗降場跡の中湧別寄り、網走川を渡った地点までの線路跡が北海道道1087号網走常呂自転車道線として自転車歩行者専用道路に再利用されており、網走川に架橋されていたガーダー橋がそのまま転用されていた[6]。橋梁名は「網走川橋梁」で[8]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[8]

隣の駅 編集

日本国有鉄道
湧網線
二見ヶ岡駅 - 大曲仮乗降場 - 網走駅

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、916頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、216頁。ISBN 978-4893915498 
  3. ^ a b 工藤裕之『北海道廃止ローカル線写真集 追憶の鉄路』北海道新聞社、2011年12月、165頁。ISBN 978-4894536197 
  4. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、170頁。ISBN 978-4893915498 
  5. ^ a b c d e f g h 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、46頁。 
  6. ^ a b 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVI』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、1999年3月、30頁。ISBN 978-4533031502 
  7. ^ 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、51頁。ISBN 978-4533078583 
  8. ^ a b 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、107頁。ISBN 978-4894536128 

関連項目 編集