大村 晴雄(おおむら はるお、1910年明治43年)5月2日 - 2016年平成28年)4月[1])は、日本の哲学研究者、東京都立大学名誉教授。近世哲学史専攻、ヘーゲル研究者。1970年以来、季刊誌「途上」を刊行。広く思想とキリスト教の諸問題の研究解明にたずさわった。

来歴 編集

北海道札幌市生まれ、神奈川県出身[2]山形高等学校(旧制)卒、1935年東京帝国大学文学部哲学科卒。39年文部省教学局嘱託。41年府立学校教授、召集令状がきて、中国北部に送られたが、語学の才があり、暗号解読など情報の仕事を行った。1946年復員[3]。1949年東京都立大学助教授、1968年教授、1973年定年退官、名誉教授、東洋大学教授、1981年退職。2016年4月、105歳で没するまで、聖書研究会、哲学研究会を主催[1]

国語教育研究家の大村はまは実姉。

著書 編集

編著 編集

翻訳 編集

参考文献 編集

  • 大村晴雄教授略歴・主要著書および論文 (大村晴雄先生退職記念号) 白山哲学 1981-03
  • 苅谷夏子『評伝 大村はま ことばを育て 人を育て』2010 小学館 ISBN 978-4-09-840119-2

脚注 編集

  1. ^ a b ここ数年の図書館報告” (PDF). 東京基督教大学. 東京基督教大学図書館 (2019年4月25日). 2021年12月24日閲覧。
  2. ^ 『近世転換期の思想』著者略歴
  3. ^ 苅谷[2010:276-288]