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大歩危駅

日本の徳島県三好市にある四国旅客鉄道の駅

大歩危駅(おおぼけえき)は、徳島県三好市西祖谷山村徳善西に所在する、四国旅客鉄道(JR四国)土讃線である。駅番号D27

大歩危駅*
Oboke Station 20110906.jpg
駅舎(2011年9月6日)
おおぼけ
Ōboke
D26 小歩危 (5.7km)
(7.2km) 土佐岩原 D28
所在地 徳島県三好市西祖谷山村徳善西6
駅番号 D27
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 土讃線
キロ程 65.5km(多度津起点)
岡山から118.2km
高松から98.2km
電報略号 オケ
アカ(阿波赤野駅時代)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
73人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1935年昭和10年)11月28日
備考 無人駅(自動券売機 有)
* 1950年に阿波赤野駅から改称[1]
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駅構内(2006年10月8日)
すぐ近くに景勝地である大歩危渓谷がある(2006年10月8日)

概要編集

土讃線における徳島県内最後の駅となっている。下り方の次駅・土佐岩原との間で徳島・高知県境を越えると共に、全長4,179mの大歩危トンネルが存在する。同トンネルは、1986年3月の予讃線短絡ルート開通に伴い犬寄トンネル(6,012m)が使用開始となるまで、四国島内のJR線における最長のトンネルとなっていた[2]

構内には大歩危の渓谷を眺めることの出来る遊歩道がある。その名称から上り方の次駅・小歩危と共に「オオボケ・コボケ」と呼び親しまれており、メディアでも時折ネタとして紹介されることがある。また、作家の阿川弘之も「大ぼけ小ぼけ」というタイトルの書籍を刊行している。

特急列車が停車する。また阿波池田駅方面から当駅で折り返す列車も、夕方以降を中心に設定されている。

駅無人化を機に地元住民により結成された「JR大歩危駅活性化協議会」が活動しており、清掃、植樹、駅事務室の改装、観光列車の出迎えなどを行っている[3]。三好市や民間宿泊業者のPR効果もあり、近年は外国人観光客の利用が増加している[4]

歴史編集

  • 1935年昭和10年)11月28日阿波赤野駅(あわあかのえき)として開業。
  • 1950年(昭和25年)10月1日大歩危駅に改称[1]。(西宇 → 小歩危と同日)
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道の駅となる。
  • 2008年平成20年)3月15日:ダイヤ改正によって、すべての特急列車が停車するようになる。
  • 2010年(平成22年)10月1日:無人化[5]
  • 2011年(平成23年)4月:こなきじじいが駅長に就任[6]
  • 2011年(平成23年)7月9日:柴犬の虎太郎が助役に就任[6]
  • 2013年(平成25年)11月:無人化で使用されなくなった旧事務室(約35平方メートル)を改装して観光案内所を設置。株式会社大歩危妖怪村が運営[4]
  • 2014年(平成26年)12月:観光案内所をJR大歩危駅活性化協議会が運営[4]
  • 2015年(平成27年)4月:観光案内所を三好市観光協会が運営[4]
  • 2018年(平成30年)12月:JR大歩危駅活性化協議会が国土交通省の手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門グランプリを受賞[3]

駅構造編集

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅。駅舎とホームは構内踏切で連絡している。島式ホームが1・2番線で、その奥の単式ホームが3番線である。さらに単式ホームの奥は遊歩道に繋がっている。トイレは改札外にあり、駅舎の横に設置されている。

かつては平日午前中のみ駅員が配置されていたが、2010年10月1日に完全な無人駅となった。ただし土休日や長期休暇中などの多客期には、駅員が派遣されることもある。駅舎内には観光案内所と自動券売機が設置されており、券売機では近距離および岡山駅までの乗車券と自由席特急券を発売している。なお、駅の管理は阿波池田駅が行っている。

観光案内所は駅事務室だったスペースを改装して設けられており、休憩室も兼ねている。駅舎に入ってすぐに観光案内所の出入口がある。

改札口の横には、『ど根性もみじ』と書かれたカエデが生えている。また、2011年4月に地元生まれの妖怪こなきじじいが駅長に就任し、観光案内所入口横に木彫りのこなきじじい像が置かれている[7]ほか、コインロッカーにはこなきじじいをはじめ、地域の妖怪のイラストがあしらわれている。同年7月には柴犬の虎太朗が助役に就任し、2013年11月の退任まで毎週日曜日に乗客の出迎えを行っていた[8][9]

のりば編集

のりば 路線 方向 行先
1・2・3 土讃線 下り 土佐山田高知中村方面
上り 阿波池田高松岡山方面

3番のりばに特急列車が入らないことを除いて、発着番線は一定していない。観光列車「四国まんなか千年ものがたり」は2番のりばから発着する。

利用状況編集

1日平均乗車人員は下記の通り。

  • 172人(1995年度)
  • 175人(1996年度)
  • 171人(1997年度)
  • 178人(1998年度)
  • 156人(1999年度)
  • 145人(2000年度)
  • 152人(2001年度)
  • 150人(2002年度)
  • 133人(2003年度)
  • 115人(2004年度)
  • 110人(2005年度)
  • 100人(2006年度)
  • 103人(2007年度)
  • 98人(2008年度)
  • 89人(2009年度)
  • 83人(2010年度)
  • 77人(2011年度)
  • 71人(2012年度)
  • 73人(2013年度)
  • 73人(2014年度)

なお、2014年の利用者は約3万人で、そのうち約1割が外国人であった[4]

駅周辺編集

吉野川の渓谷が美しい大歩危・小歩危の南端にあり、平家落人の里やかずら橋のある(秘境)祖谷渓への入口でもある。駅前からかずら橋行きのバスが一日に数本でている。

バス路線編集

※ 四国交通バスは阿波池田バスターミナル始発のものも経由するほか、当駅からの接続を前提にした大歩危峡 - かずら橋間の区間便も運行されており、この系統は一部祖谷温泉を経由する。

隣の駅編集

※当駅に停車する土讃線の特急「南風」「しまんと」の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。

四国旅客鉄道
土讃線
小歩危駅 (D26) - 大歩危駅 (D27) - 土佐岩原駅 (D28)

脚注編集

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  1. ^ a b 「日本国有鉄道公示第194号」『官報』1950年8月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ デアゴスティーニ編集部 (2013年8月13日). “【第8回】土讃線(後編)阿波池田〜土佐山田”. ホビコム『鉄道名情景紀行』. デアゴスティーニ(DeAGOSTINI). 2014年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月9日閲覧。
  3. ^ a b 徳島)大歩危駅活性化協議会にグランプリ朝日新聞2018年12月22日
  4. ^ a b c d e 大歩危駅に観光案内所設置 三好市、職員も雇用し観光客に対応”. 徳島新聞 (2015年3月11日). 2015年3月25日閲覧。(徳島新聞2015年3月11日付21面「地域 ワイドとくしま」にも同記事が掲載されている)
  5. ^ JR四国 駅業務体制の見直しについて”. 四国旅客鉄道 (2010年6月21日). 2012年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月22日閲覧。
  6. ^ a b 犬の助役さん就任、児啼爺駅長とコンビに 徳島”. 朝日新聞 (2011年7月10日). 2017年7月16日閲覧。
  7. ^ 第35回サントリー地域文化賞を受賞した徳島県三好市「四国の秘境 山城・大歩危妖怪村」サントリーチャンネル、2013年09月26日
  8. ^ 妖怪駅長と犬助役が歓迎 大歩危駅(徳島県、JR土讃線)”. 朝日新聞 (2011年9月20日). 2017年7月16日閲覧。
  9. ^ JR大歩危駅助役「虎太朗」退任式”. 池田ケーブルネットワーク (2013年11月13日). 2017年7月16日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集