大治町

愛知県海部郡の町

大治町(おおはるちょう)は、愛知県の西部に位置し、海部郡に属する名古屋西部に接する場所。

おおはるちょう ウィキデータを編集
大治町
大治町旗 大治町章
大治町旗 大治町章
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
海部郡
市町村コード 23424-9
法人番号 7000020234249 ウィキデータを編集
面積 6.59km2
総人口 32,968[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 5,003人/km2
隣接自治体 名古屋市あま市
町の木 センダン[1]
町の花 サツキ[1]
大治町役場
町長 村上昌生
所在地 490-1192
愛知県海部郡大治町大字馬島字大門西1-1
北緯35度10分30秒 東経136度49分12秒 / 北緯35.17506度 東経136.82008度 / 35.17506; 136.82008座標: 北緯35度10分30秒 東経136度49分12秒 / 北緯35.17506度 東経136.82008度 / 35.17506; 136.82008
外部リンク 公式ウェブサイト

大治町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

尾張地方に含まれ、名古屋市中村区中川区あま市と隣接している。

概要

編集

名古屋市のベッドタウンの性格が強く、名古屋市への通勤・通学者も多くいる[1]

鉄道こそ町内を通っていないが名古屋市営バス名鉄バスが多く乗り入れており、名駅名古屋駅)やにも容易に行けるため、住宅地開発、大規模マンション建設、インフラ整備が2000年頃から一気に進んでいる。面積は県内で豊山町に次いで2番目に小さいが人口が3万人を超えており、人口密度東海地方で名古屋市に次いで第2位である。

地理

編集
 
西條小切戸川
 
庄内川に架かる新大正橋

地形

編集

河川

編集
 
日光川水系の概略図
主な川

地名

編集
  • 砂子
  • 鎌須賀
  • 八ツ屋
  • 東條
  • 長牧
  • 北間島
  • 西條
  • 花常
  • 中島
  • 三本木
  • 馬島
  • 堀之内

人口

編集

面積が小さいが人口は3万人を超えており、人口密度が高い。東海地方では、名古屋市に次いで第2位の人口密度であり、全国の町村の中でも、福岡県糟屋郡志免町に次いで第2位の人口密度である。

 
大治町と全国の年齢別人口分布(2005年) 大治町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 大治町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
大治町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 13,907人
1975年(昭和50年) 17,690人
1980年(昭和55年) 19,939人
1985年(昭和60年) 21,171人
1990年(平成2年) 22,598人
1995年(平成7年) 24,724人
2000年(平成12年) 27,073人
2005年(平成17年) 28,501人
2010年(平成22年) 29,891人
2015年(平成27年) 30,990人
2020年(令和2年) 32,399人
総務省統計局 国勢調査より


隣接している自治体・行政区

編集
 愛知県

歴史

編集

町名の由来

編集

「大治」は「大いに治まる」を意味する瑞祥地名であるという[2]

戦国時代

編集

沿革

編集
  • 1889年明治22年) - 市制・町村制施行時に、鎌須賀村、北間島村、三本木村、砂子村、中島村、長牧村、西條村、花常村、東條村、堀之内村、馬島村、八ツ屋村の12ヶ村(現在の大字になっている)が合併し、海東郡大治村発足
  • 1913年(大正2年)7月1日 - 海東郡と海西郡の区域が海部郡となり、海部郡大治村となる。
  • 1975年昭和50年)4月1日 - 町制施行し、大治町になる。
  • 2008年平成20年)
    • 5月1日 - 七宝町・美和町甚目寺町(いずれも当時)と大治町により「海部郡東部四町合併研究会」を設置。
    • 11月5日 - 大治町の離脱により「海部郡東部四町合併研究会」を解散[3][4]

政治

編集

行政

編集

町長

編集
歴代町長
  • 立松國慶
  • 小林隆(2002年6月11日 - 2006年6月10日、2006年6月11日 - 2010年6月10日(2期))
  • 岩本好広(2010年6月11日 - 2013年7月2日)

合併問題

編集

歴史的経緯から、旧海部郡3町(現・あま市)と名古屋市中川区が有力視)のどちらと合併するかが争点になっていた。2010年6月に町長に就任した岩本好広は名古屋市との合併を掲げ、あま市との合併を掲げた当時の現職小林隆と新人候補を破り当選した。しかし町議会ではあま市合併派が多数を占めており[5]、町長選挙でもあま市との合併を唱える候補が二人いたため票が割れ共倒れとなったとはいえ、票数から見ればあま市との合併を支持するものが多いと言って良い状態であった[6]。岩本はあくまで公約を優先し、2012年5月21日に名古屋市長の河村たかしと会談、名古屋市との合併に向けた協議会の設立を要請した[7]。しかし翌2013年6月13日に酒気帯び運転で出勤したことが問題視[8]され、町長を辞任。8月に行なわれた町長選では「海部地域との連携強化」などを掲げた元町議の村上昌生が当選している[9]

施設

編集

警察

編集

本部

編集

交番

編集
  • 大治交番(海部郡大治町大字馬島)

消防

編集

本部

編集

消防署

編集
  • 南分署(海部郡大治町大字三本木字西之川102番地1)

交流施設

編集
  • 大治町公民館

運動施設

編集
  • 大治町スポーツセンター

郵便局

編集

集配局

編集

主な郵便局

編集
  • 大治郵便局
  • 大治西条郵便局

上下水施設

編集
  • 名古屋市上下水道局大治浄水場
    • 大治町の水道は名古屋市上下水道局から供給を受けているが[10]、下水道に関しては日光川下流流域下水道による処理を行なっている[11]

対外関係

編集

姉妹都市・提携都市

編集

2018年現在、姉妹都市は存在しない。

海外

編集
フレンドシップ相手国

2005年に開催された愛知万博では、「一市町村一国フレンドシップ事業」の名の下、愛知県内の市町村(名古屋市を除く)が120の万博公式参加国をそれぞれフレンドシップ相手国として迎え入れた[12]

国内

編集
提携都市[13]

経済

編集

商業

編集

主な商業施設

編集

情報通信

編集

市外局番

編集
  • 市外局番は町内全域で052(名古屋MA)が用いられている。
    • 市内局番は、あま市と同じ440番台を主に使用している。

生活基盤

編集

ライフライン

編集

電力

編集

ガス

編集

水道

編集
  • 名古屋市上下水道局大治浄水場
    • 大治町の水道は名古屋市上下水道局から供給を受けているが[17]、下水道に関しては日光川下流流域下水道による処理を行なっている[18]

電信

編集

教育

編集
 
大治中学校
 
大治小学校

中学校

編集

町立

編集

小学校

編集

町立

編集

自動車学校

編集
  • 大治自動車学校

交通

編集

鉄道

編集

町内を通る鉄道はない。最寄り駅は、名古屋市営地下鉄東山線中村公園駅名古屋鉄道津島線甚目寺駅七宝駅JR東海関西本線春田駅など。

名古屋市営地下鉄桜通線太閤通駅から大治町方面へ延伸する計画があるが、今後の安全対策や資金不足、費用対効果が薄いなどの理由により、現状では新線建設は行わないとしている[19]

バス

編集

路線バス

編集

一般の路線バスは名古屋市営バス名鉄バスにより運行がされていて、その重複区間は全く同じ路線を走っている。

  • あま市巡回バス(甚目寺須原、苅屋橋交差点北に停車)
    • 東部巡回ルート(週3日、2往復運行)

タクシー

編集
  • フジタクシー大治営業所
  • やすいタクシー

道路

編集

高速道路

編集
 
大治本線料金所
 
大治北IC
名古屋第二環状自動車道

国道

編集

県道

編集
主要地方道
一般県道

ナンバープレート

編集

観光

編集
 
明眼院

名所・旧跡

編集

主な城郭

編集

主な寺院

編集

主な神社

編集

観光スポット

編集
  • 大治町歴史民俗資料室
  • 大治町庄内川河川敷公園
  • 新大正橋

文化・名物

編集

祭事・催事

編集

特産品

編集

出身・関連著名人

編集

著名人

編集

キャラクター

編集
  • はるちゃん - 町の特産品のひとつである「赤紫蘇」をモチーフにしている。2010年(平成22年)に公募が行われて2011年から使用されている[21]

脚注

編集

注釈

編集

出典

編集
  1. ^ a b c 町の概要”. 大治町 (2014年4月25日). 2014年5月24日閲覧。
  2. ^ 溝手理太郎 1992, p. 51.
  3. ^ トピックス|東部四町合併研究会からの離脱について
  4. ^ 後に七宝町・美和町・甚目寺町は「七宝・美和・甚目寺町合併研究会」を設立し、2010年3月22日にあま市として対等合併を果たす。
  5. ^ 2010年5月31日放送の『news every.中京テレビローカルパートより。
  6. ^ 岩本は3,818票、当時の現職小林3,735票、新人候補2,061票。および中日新聞2010年5月31日14面(県内版)より。
  7. ^ 中日新聞2012年5月21日より。
  8. ^ 酒気帯び運転で大治町長検挙=元中日選手の岩本氏-愛知県警”. 時事通信 (2013年6月13日). 2013年6月14日閲覧。
  9. ^ 村上氏が初当選 大治町長選”. CHUNICHI Web (2013年8月5日). 2013年8月7日閲覧。
  10. ^ 水道”. 大治町 (2014年4月25日). 2014年5月24日閲覧。
  11. ^ 日光川下流流域下水道”. 愛知県 (2011年10月13日). 2014年5月24日閲覧。
  12. ^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
  13. ^ 友好自治体
  14. ^ 北海道美唄市と友好自治体提携を結びました
  15. ^ 愛知県東栄町と友好自治体提携締結
  16. ^ 営業所・サービスステーション 愛知県
  17. ^ 水道”. 大治町 (2014年4月25日). 2014年5月24日閲覧。
  18. ^ 日光川下流流域下水道”. 愛知県 (2011年10月13日). 2014年5月24日閲覧。
  19. ^ 名古屋市営交通事業経営計画2023(案)に対する市民意見の内容及び交通局の考え方.pdf (PDF)
  20. ^ 海部郡大治町西條城前田
  21. ^ 大治町マスコットキャラクターはるちゃんです!!”. 大治町 (2014年4月25日). 2014年5月24日閲覧。

参考文献

編集
  • 溝手理太郎 編『市町村名語源辞典』東京堂出版、07-01。ISBN 9784490103144 

関連項目

編集

外部リンク

編集