大蔵村
日本の山形県最上郡にある村
大蔵村(おおくらむら)は、山形県の北部、最上地方の南部にある人口約3千人の村。「日本で最も美しい村連合」に加盟する。
おおくらむら ![]() 大蔵村 | |||||
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肘折温泉街 | |||||
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国 |
![]() | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 山形県 | ||||
郡 | 最上郡 | ||||
市町村コード | 06365-7 | ||||
法人番号 |
6000020063657 ![]() | ||||
面積 |
211.63km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
2,894人 [編集] (推計人口、2022年6月1日) | ||||
人口密度 | 13.7人/km2 | ||||
隣接自治体 | 新庄市、村山市、寒河江市、最上郡舟形町、戸沢村、東田川郡庄内町、西村山郡西川町 | ||||
村の木 | ブナ | ||||
村の花 | リンドウ | ||||
村の鳥 | ヤマドリ | ||||
大蔵村役場 | |||||
村長 | 加藤正美 | ||||
所在地 |
〒996-0212 山形県最上郡大蔵村大字清水2528 北緯38度42分14.8秒 東経140度13分49.3秒 / 北緯38.704111度 東経140.230361度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理編集
村の南側の大部分は月山、葉山と、それに連なる山々に覆われている。村内を南北に縦断する銅山川に沿った国道458号は、肘折以南が悪路の国道として知られている(十部一峠参照)。村の役場などの機能は新庄市にも近い村の北端、最上川付近に集中する。
気候編集
特別豪雪地帯に指定されており、大蔵村肘折地区に設置してあるアメダスの平年値は年間総降雪量1635cm、年最深積雪は321cmと本州屈指の豪雪地帯である。
- 最高気温極値(1976/11 - )35.3℃(1994年8月13日)
- 最低気温極値(1976/11 - )-22.9℃(1984年3月4日)[1]
人口編集
大蔵村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 大蔵村の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 大蔵村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
大蔵村(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
歴史編集
大蔵村清水地区は、最上川の舟運の積出港として大きな規模を誇り、中世には、最上氏の一門により清水港の対岸に平山城である「清水城」が築かれ、最上地方南部の領国経営の中心地でもあった。江戸時代に最上地方の領国経営の中心が新庄藩に移ると衰退を始めるが、舟運が廃れるまでは清水河港は繁栄を続けた。出羽三山への参詣路でもあった舟形街道が通っており、本陣が置かれ、当地において酒造業も営まれた。清水河港で陸揚げされた物資は、舟形街道で羽州街道舟形宿まで運ばれ、そこから最上地方全体に運ばれた。一方、南部の肘折温泉は、湯治場として人気が高く、霊峰月山の登山口にもなっているため、現在にも続く大蔵村の最大の産業である。さらに、寒河江市との村境付近には、かつて日本有数の銅山「幸生銅山(永松鉱山)」があった。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 清水町村、合海村、南山村、赤松村が合併し発足。
- 1918年(大正7年)3月頃 - 村役場が移転[2]。
- 1952年(昭和27年) - 山形県による地すべり防止工事が始まる。
- 1974年(昭和49年)4月26日 - 赤松地内で大規模な地すべりが発生。住戸20戸が全壊17人が死亡。1977年に住民らが亜炭鉱の放置が原因として山形県を相手に訴訟を起こした[3]。
- 1992年(平成4年) - 林野庁大蔵治山事業所が設置。国の直轄による地すべり防止事業が始まる[4]。
- 2020年(令和2年)7月 - 28日から山形県一帯を襲った集中豪雨により銅山川が氾濫。肘折温泉で温泉施設が浸水、金山橋の橋脚が損壊[5]。
行政編集
経済編集
郵便局編集
- 清水郵便局(集配局)
- 肘折郵便局(集配局)
- 赤松簡易郵便局
姉妹都市・提携都市編集
教育編集
- 中学校
- 大蔵村立大蔵中学校
- 小学校
- 大蔵村立大蔵小学校
交通編集
周辺の空港編集
鉄道編集
村内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本の山形新幹線、および奥羽本線、陸羽東線、陸羽西線の新庄駅。
路線バス編集
- 村営バス(前述の新庄駅に乗り入れ)
道路編集
観光ほか編集
その他編集
脚注編集
- ^ 気象庁(肘折の観測史上1~10位の値)
- ^ “『町村役場位置変更』官報. 1918年03月19日 - 国立国会図書館デジタルコレクション” (日本語). dl.ndl.go.jp. 2022年2月17日閲覧。
- ^ 山崩れは人災と賠償請求へ 山形・大蔵村の被災者『朝日新聞』1977年(昭和51年)1月20日夕刊、3版、10面
- ^ “銅山川地区地すべり防止事業”. 東北森林管理局最上支所. 2021年3月15日閲覧。
- ^ “施設浸水 橋脚壊れる 山形・大蔵村 肘折温泉の被害深刻”. しんぶん赤旗 (2020年7月30日). 2021年3月15日閲覧。
外部リンク編集
- 国道458号 - ウェイバックマシン(2004年9月6日アーカイブ分)
- 日本で最も美しい村連合
- 全日本ラングラウフ月山大蔵大会
- 地図 - Google マップ