大西卓哉
大西 卓哉(おおにし たくや、1975年(昭和50年) - )は、東京都出身のJAXA宇宙飛行士。前職は旅客機パイロット(全日本空輸ボーイング767型機副操縦士)。
大西 卓哉 | |
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宇宙飛行士 | |
国籍 | 日本 |
生誕 |
1975年12月22日(45歳)[要出典]![]() |
他の職業 | 旅客機パイロット |
階級 | 副操縦士 |
選抜試験 | 2009 JAXA Group |
ミッション |
ソユーズMS-01 第48次/49次ISS長期滞在 |
記章 |
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来歴編集
JAXA以前編集
聖光学院高等学校(神奈川県)を経て1998年(平成10年)3月、東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業後、全日本空輸に入社。全日空ではボーイング767型機の副操縦士として、国内線、国際線両方で運航に従事した。
宇宙飛行士として編集
2009年(平成21年)2月、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 第31期宇宙飛行士訓練生に選抜された[1]。日本の宇宙飛行士はこれまで科学者・技術者で占められていたが、31期では船長になる人材を採用する意図を持って選抜が行われたため、最終選考には油井亀美也(自衛隊)、エアーニッポン機長、海上保安官と4人の現役パイロットが残っていた(ドキュメント宇宙飛行士選抜試験)。結果として大西と油井に加え、 第1補欠となった医師の金井宣茂が訓練生入りを果たした。
2011年7月、基礎訓練が終了しJAXA宇宙飛行士として認定された[2]。同年10月、フロリダ州海底でのNASA極限環境ミッション運用訓練 (NEEMO15) に参加[3]。2013年11月、国際宇宙ステーション (ISS) 第48/49次長期滞在員に任命された[4]。
2016年7月7日10時36分 (JST)、大西とロシアのアナトリー・イヴァニシン、アメリカのキャスリーン・ルビンズの3名を乗せたソユーズMS-01宇宙船はカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられ、所定の軌道に到達した[5]。9日13時06分 (JST) にISSにドッキング[6]。約4か月滞在した後10月30日に帰還した[7][8]。この際出身校の聖光学院中学校・高等学校では生徒と校内のラ・ムネホールで祝福通信や大西からのメッセージ配信が行われた。またその後大西は同校を訪問した。本人によると、同校の校旗を宇宙に持っていったようである。
脚注編集
- ^ “国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者の決定について” (プレスリリース), JAXA, (2009年2月25日) 2016年6月26日閲覧。
- ^ “国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士の認定について” (プレスリリース), JAXA, (2011年7月26日) 2016年6月26日閲覧。
- ^ “大西宇宙飛行士のNASA極限環境ミッション運用(NEEMO)訓練への参加について” (プレスリリース), JAXA, (2011年10月27日) 2016年6月26日閲覧。
- ^ “大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在の決定について” (プレスリリース), JAXA, (2013年11月29日) 2016年6月26日閲覧。
- ^ “国際宇宙ステーション第48/49次長期滞在クルー 大西卓哉宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(47S/MS-01)の打上げについて” (プレスリリース), JAXA, (2016年7月7日) 2016年7月7日閲覧。
- ^ “大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在開始について” (プレスリリース), JAXA, (2016年10月30日) 2016年7月9日閲覧。
- ^ “国際宇宙ステーション第48/49次長期滞在クルー大西卓哉宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(47S/MS-01)の打上げ日時の決定について” (プレスリリース), JAXA, (2016年6月24日) 2016年6月26日閲覧。
- ^ “ソユーズ宇宙船(47S)着陸!(2016年10月30日)”. JAXA. (2016年10月30日) 2016年10月30日閲覧。
関連項目編集
- 宇宙航空研究開発機構
- 宇宙飛行士
- 聖光学院中学校・高等学校
- 油井亀美也 - 同期の宇宙飛行士訓練生
- 山崎直子 - 宇宙飛行士(大学の先輩)
- 若田光一 - 日本航空出身。
- 津田雄一 - 大学の同期(東京大学工学部航空宇宙工学科)
外部リンク編集
- 大西卓哉:JAXAの宇宙飛行士 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA(国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者)