大西順子 (ミュージシャン)
日本のジャズ・ピアニスト (1967-)
大西 順子(おおにし じゅんこ、1967年4月16日 - )は、日本のジャズ・ピアニスト。京都府城陽市出身。
大西 順子 | |
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出生名 | 大西 順子 |
生誕 | 1967年4月16日(55歳) |
出身地 |
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学歴 | バークリー音楽院卒業 |
ジャンル | ジャズ |
職業 | ピアニスト |
担当楽器 | ピアノ |
活動期間 | 1989年 - 現在 |
レーベル |
1992年 - 2009年 Somethin' Else (EMIミュージック・ジャパン) 2010年 - 2013年 Verve (ユニバーサル クラシックス アンド ジャズ) 2015年 - 2016年 Taboo (ヴィレッジ・レコード) 2017年 - 現在 Somethin'cool |
公式サイト | 大西順子 公式サイト |
来歴編集
- 1967年京都府久世郡城陽町(現・城陽市)生まれ。4歳からピアノを始める。東京都立国立高等学校に在籍中、兄が持っていたセロニアス・モンクのレコードを聴いて衝撃を受け、ジャズに開眼。卒業後渡米し、ボストンのバークリー音楽院に学ぶ[1]。
- 1989年 バークリーを首席で卒業後、ニューヨークに移る。アップタウンのジェシー・デイヴィス・クインテットのレギュラー・ピアニストとして活躍。
- 1991年 ジョー・ヘンダーソン・カルテットのピアニストとして米国、日本をツアー。
- 1992年 日本へ帰国。バークリー時代の仲間とトリオを結成し、都内ジャズ・スポットなどで活動を始める。同年9月デビューアルバム『WOW/ワウ 』をレコーディング。
- 1993年 『WOW/ワウ』発売。大反響を巻き起こし、ジャズ・レコードとしては異例の5万枚のセールスを記録。
- 1994年 ニューヨークの名門ジャズ・クラブヴィレッジ・ヴァンガードに、日本人として初めて自分のグループを率いて出演する(1週間公演)。この演奏はライブ・レコーディングもされた。10月からは、初の欧州ツアーも成功させる。
- 1995年 出光音楽賞受賞。
- 1996年 ジャッキー・マクリーンとの共演盤『HAT TRICK/ハット・トリック』発売。自己の日本人トリオを率いてモントルー・ジャズ・フェスティバルに参加。
- 1999年 フィル・ウッズとの共演盤 『cool woods/クール・ウッズ』発売。同年10月、ブルーノート・クラブ・ツアーを実施。
- 2000年 3月の大阪公演を最後に、活動休止。
- 2005年 4月5日 大野俊三帰国ツアーに参加し、演奏活動再開。
- 2007年 ソロ・コンサートなども開催し、復帰後の活動が活発化。
- 2009年 7月22日 11年ぶりのリーダー作となる「Musical Moments/楽興の時」発売。
- 2012年 8月20日 10月22日からの国内ツアー終了を以て、プロ演奏家からの引退を表明。
- 2013年 8月-9月 サイトウ・キネン・フェスティバル松本において「サイトウ・キネン ジャズ勉強会」の講師を務め、9月6日には小澤征爾の指揮するサイトウ・キネン・オーケストラとガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」を共演した[2]。
- 2015年 9月6日 日野皓正&ラリー・カールトン スーパーバンドのメンバーとして 東京JAZZ 公演で活動再開。
- 2016年 5月 菊地成孔をプロデューサーに迎えた新作を製作中と 菊地がウェブサイトなどで発表。
ディスコグラフィ編集
アルバム(リーダー作)編集
- 1993年01月20日 『WOW/ワウ 』
- 1993年07月21日 『CRUISIN'/クルージン 』
- 1994年09月21日 『JUNKO ONISHI LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD/ビレッジ・バンガードの大西順子 』
- 1995年02月22日 『VILLAGE VANGUARD II/ビレッジ・バンガードII 』
- 1995年09月20日 『PIANO QUINTET SUITE/ピアノ・クインテット・スイート 』
- 1996年11月07日 『PLAY,PIANO,PLAY/プレイ・ピアノ・プレイ〜大西順子トリオ・イン・ヨーロッパ 』
- 1998年09月23日 『fragile/フラジャイル 』
- 2009年07月22日 『Musical Moments/楽興の時 』
- 2010年07月28日 『BAROQUE/バロック』
- 2016年06月22日 『Tea Times』
- 2017年11月15日 『Very Special』
- 2017年11月15日 『Glamorous Life』
- 2018年12月17日 『XII』
- 2019年01月12日 『XII-Acoustic Side-』
- 2019年01月12日 『XII-Electric Side-』
- 2019年07月24日 『JUNKO ONISHI presents JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO』
- 2020年03月25日 『Live XI』
- 2020年07月1日 『Unity All: Live At Pit Inn』
アルバム(ベスト)編集
- 1998年04月29日 『SELF PORTRAIT/セルフ・ポートレイト』(ザ・ベスト・オブ・大西順子)
アルバム(共作・ゲスト参加)編集
- 1994年02月23日 『J5』 向井滋春Jクインテット・フィーチャリング・大西順子
- 1995年06月21日 『SHADES OF BLUE/シェイズ・オブ・ブルー』 オムニバス
- 1996年05月22日 『HAT TRICK/ハット・トリック』 ジャッキーマクリーン・フィーチャリング・大西順子
- 1997年02月19日 『TENOR TIME/テナー・タイム』 ジョー・ロヴァーノ
- 1997年04月28日 『THE SEXTET』 大西順子、岡崎好朗、多田誠司、川嶋哲郎、荒巻茂生、原大力
大西順子がプロデュース。
- 1997年06月18日 『THE GIG』 多田誠司カルテット
大西順子はプロデュースのみ。
- 1998年02月17日 『SHADES OF RED/シェイズ・オブ・レッド』 オムニバス
- 1998年02月17日 『Hidden Kingdom』 ロドニー・ウィテカー
- 1998年03月25日 『PANDORA/パンドラ ~ ジャズ・ワークショップ・プレゼンツ』 大西順子、岡淳、日野元彦、五十嵐一生、川嶋哲郎、池田篤、本田珠也、吉田桂一、緑川英徳
大西順子がプロデュース。
- 1999年04月28日 『cool woods/クール・ウッズ』フィル・ウッズ
- 2008年12月26日 『SOMETHING BLUE/サムシング・ブルー』 オムニバス
- 2016年06月15日 『「機動戦士ガンダム サンダーボルト」オリジナル・サウンドトラック』 菊地成孔
- 2017年01月18日 『GOOD TIME AGAIN』 井上陽介
- 2017年09月20日 『映画『禅と骨』オリジナルサウンドトラック』 オムニバス
映像作品編集
- 1997年04月16日『JUNKO ONISHI TRIO at the Montreux Jazz Festival』TOSHIBA EMI LD TOLW-3253, VHS
テレビ出演編集
参考文献編集
- 「トップランナー VOL.4」著者 NHK「トップランナー」制作班 出版社 KTC中央出版 (1998年) ISBN 978-4877580841
- 『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』著者 村上春樹 出版社 朝日新聞社 (1997年5月) ISBN 978-4101001470
- 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』著者 村上春樹 出版社 新潮文庫 (2014年7月1日) ISBN 978-4101001661 『厚木からの長い道のり』
脚注編集
外部リンク編集
- 大西順子 公式サイト
- 大西順子&スタッフ (@junkoonishi) - Twitter
- 大西順子 (大西順子-Junko-Onishi-481154035408093) - Facebook
- 大西順子 (@gin0829) - Instagram