大谷 亮介(おおたに りょうすけ、1954年3月18日 - )は、日本男性俳優演出家声優であり、劇団壱組印主宰である。本名、同じ。

おおたに りょうすけ
大谷 亮介
本名 大谷 亮介
別名義 タニー・オータニ
生年月日 (1954-03-18) 1954年3月18日(70歳)
出生地 日本の旗 日本兵庫県西宮市[1]
身長 175 cm
職業 俳優演出家
ジャンル 舞台テレビドラマ映画
活動期間 1977年 -
配偶者 あり
著名な家族 高畑裕太(非嫡出子)
所属劇団 壱組印
事務所 ファザーズコーポレーション
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
相棒』シリーズ
 
受賞
紀伊國屋演劇賞
第26回(1991年) 個人賞
東京壱組『分からない国』『箱の中身』『お金』
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兵庫県西宮市[1]出身、ファザーズコーポレーション所属。

略歴 編集

兵庫県西宮市内の小学校を経て、六甲学院中学校・高等学校へ進学。高校時代はサッカー部のレギュラーになり、兵庫県代表としてインターハイにも出場した。高校卒業後は生物学者を志して東京水産大学(現 東京海洋大学)へ進学したものの、勉強する気にならずに遊んでばかりいたところ、見かねた友人から「お前、向いてるんじゃないか」と勧めを受けて劇団を受験し合格[2]。大学在学中の1977年オンシアター自由劇場に入団し、同年10月の『風吹がらす疾送記・異説のすかい・おらん』にて初舞台[3]。後に大学を中退し芝居の道へと進んだ[2]

1986年役者集団東京壱組を旗揚げ。役者兼演出家として、余貴美子らと共に、長年座長として活躍した。1991年には東京壱組公演『分からない国』『箱の中身』『お金』の企画・演出により第26回'紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した。

同劇団解散後、2001年からは草野徹らと劇団壱組印を立ち上げて活動する。

2003年には篠井英介深沢敦とともにプロデュースユニット3軒茶屋婦人会を結成、「3人芝居」と「女形」にこだわって上演を続けている[4]

一方でテレビドラマ映画などの映像作品にも多く出演、『相棒』シリーズの三浦信輔刑事役で世間に広く認知されていたが、season12 第1話をもって卒業した。

2008年より、ハワイオアフ島生まれの日系三世「タニー・オータニ」に扮し、女優のキムラ緑子扮する「ドリー・キムラ」とともに音楽ユニット「ドリー&タニー」を結成して年に1回ほどのペースで芝居仕立ての音楽ライブをライブハウスにて開催している[5][6]

人物 編集

  • 趣味はサッカー、特技は殺陣サックスウクレレ日本舞踊(藤間掬之介、紫派藤間流師範藤間掬穂に師事)[3]
  • 父親は元サッカー選手の大谷四郎。同じく元サッカー選手の大谷一二は伯父。
  • 女優の高畑淳子とはかつて結婚を前提に交際し、5年半にわたり事実婚状態だったが、諸事情により別れ結婚には至らなかった。俳優の高畑裕太は高畑との間にもうけた息子で、大谷自身も認知している[7][8]。大谷が別の女性と結婚した後は親子としての交流はない[7]
  • 30歳になったばかりの頃、芝居のどこがいいのかという質問に対し、「消えてなくなっちゃうから、いいんだよな」と答えている[9]

出演 編集

舞台 編集

オンシアター自由劇場
  • 上海バンスキング
  • もっと泣いてよフラッパー
  • 黄昏のボートビル
役者集団東京壱組
  • 愛は頭にくる(1986年6月)
  • 幸せの黄色くもない石(1987年9月)
  • 石鹸王国のはなし(1988年4月)
  • タカハシ、ドイツへ行く(1988年7月)
  • 大漫才(1989年2月)
  • 箱の中身(1989年10月、1991年5月)
  • 青春はエレキだなんて言っちゃって…(1990年7月)
  • 分からない国(1991年1月、1992年3・4・5月、1995年1月)
  • お金(1991年10月)
  • ブラジルのいとこ(1992年10月)
  • 火男の火(1993年4・5・11月)
  • チャフラフスカの犬(1994年1月)
  • もう大丈夫(1994年9月)
  • 違うチャフラフスカの犬(1995年2月)
  • 果てるまで行く(1996年9月) - 東京壱組最終公演。
劇団壱組印
  • 小林秀雄先生来る
  • やや黄色い熱をおびた旅人
  • ピースの煙
他 全作品
3軒茶屋婦人会
  • ヴァニティーズ
  • 女中たち
  • ウドンゲ
  • 紅姉妹(2011年)
  • ブライダル(2013年)
  • ス・ワ・ン(2015年)
その他の公演
  • 壱組印プリゼンツ
  • ハンブルボーイ
  • かやくごはん(1993年)作
  • ABCミュージカル ザ・近松(1994年)演出
  • 人間風車(2000年)
  • ア・ラ・カルト 役者と音楽家のいるレストラン(2001年)
  • 歌わせたい男たち(2005年、2008年)
  • 三文才オペラ(2007年)
  • フール・フォア・ラブ(2007年)
  • ジャズ・レッスンズ(2009年)
  • 蜘蛛の巣(2009年)演出のみ
  • 王将(2009年)
  • パンク侍、斬られて候(2009年)
  • 海をゆく者(2009年、2014年、2023-24年)
  • 烏賊ホテル(2010年)
  • 博覧会 世界は二人のために~(2010年)
  • さすらいアジア~人類の創世~(2011年)作・演出
  • 劇団道学先生「デンキ島〜白い家篇〜」(2011年)演出
  • アル☆カンパニー第9回公演「ゆすり」(2011年)
  • 第68回文化庁芸術祭主催公演『エドワード二世』(2013年)
  • デスペラーズ十周年記念公演『新・藪の中~女でアルこと~』(2013年)
  • 世田谷パブリックシアター企画制作『TRIBES』(2014年)
  • 「桜の園」The Cherry Orchard(2015年)
  • 三越劇場「おばこ」(2016年)演出
  • 劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎《黒》black『乱鶯』(2016年)
  • 八百屋のお告げ(2016年)
  • 砂岡事務所プロデュース リーディング公演『独立記念日』(2017年)[10]
  • 第二十四楽章『インテリぶる世界』(2017年)
  • こまつ座公演『イヌの仇討』(2017年、2020年)
  • 岸 リトラル(2018年)
  • セールスマンの死(2018年、2021年)
  • HAMLET―ハムレット―(2019年)
  • Dolly&Tanny Xmas Concert ~ドリタニ知らんと意味ないで2019~」(2019年)
  • グッドディスタンス ~風吹く街の短篇集~ 劇的人生劇場「彼女の人生の場合」(2020年)演出
  • 『女々しき力』プロジェクト序章「片づけたい女たち」(2020年)
  • All My Sons(2020年)
  • オフィスコットーネプロデュース『母 MATKA』(2021年)
  • 音楽劇「GREAT PRETENDER」(2021年)
  • PARCO PRODUCE 2021 音楽劇 海王星(2021年)
  • シス・カンパニー公演「奇蹟 miracle one-way ticket」(2022年)
  • serial number07「Secret War~ひみつせん~」(2022年)[11]
  • ポート・オーソリティ-港湾局-(2024年)[12]
  • 消えていくなら朝(2025年)[13]

テレビドラマ 編集

映画 編集

配信ドラマ 編集

オリジナルビデオ 編集

テレビアニメ 編集

OVA 編集

劇場アニメ 編集

ゲーム 編集

吹き替え 編集

ラジオドラマ 編集

  • 青春アドベンチャー
    • 「平成トムソーヤ」(教師、ショップ店員、ヤクザ)
    • BANANA FISH」 - ジェームズ・カーレンリース
    • 「菩薩花 羽州ぼろ鳶組」 - 進藤内記
  • FMシアター『ラブストーリーを読む老人』

CD 編集

CM 編集

その他 編集

脚注 編集

  1. ^ a b Dolly&Tanny Xmas Concert ~ドリタニ知らんと意味ないで2019~ 12月14日(土)、15日(日)開催決定!”. アットプレス (2019年10月11日). 2022年2月13日閲覧。
  2. ^ a b 泉田友紀 (2015年10月5日). “別の何かになりたかった…大谷亮介さん”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). https://web.archive.org/web/20160121052952/http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/ichiran/20151110-OYT8T50168.html 2016年8月31日閲覧。 
  3. ^ a b 大谷亮介プロフィール”. 壱組印-いちくみじるし-. 2016年8月31日閲覧。
  4. ^ “篠井英介、深沢敦、大谷亮介の女形ユニット「3軒茶屋婦人会」、新作は『ス・ワ・ン』”. CINRA.NET (CINRA). (2015年6月9日). https://www.cinra.net/news/20150609-swan 2016年8月31日閲覧。 
  5. ^ ドリー&タニー(Dolly & Tanny) of hoy-hoy Records”. catalog. hoy-hoy Records. 2016年8月31日閲覧。
  6. ^ 関雄輔 (2016年3月2日). “フェイス:4日にRollyさんとタッグ組み舞台、キムラ緑子さん / 大阪”. 毎日新聞. http://mainichi.jp/articles/20160302/ddl/k27/070/424000c 2016年8月31日閲覧。 
  7. ^ a b “高畑裕太容疑者の父は俳優の大谷亮介 所属事務所が発表”. ORICON STYLE. (2016年9月1日). https://www.oricon.co.jp/news/2077710/full/ 2016年9月1日閲覧。 
  8. ^ 高畑裕太、高畑淳子と『相棒』俳優との子だった 双方が認める」『デイリー新潮新潮社、2016年8月30日。2016年8月31日閲覧。
  9. ^ 原田宗典『鉄本27号』角川書店、1994年、[要ページ番号]頁。ISBN 4-04-883353-7 
  10. ^ 砂岡事務所プロデュース『独立記念日』”. 砂岡事務所 (2017年5月25日). 2017年7月7日閲覧。
  11. ^ serial number「Secret War」開幕に三浦透子「自分にとって特別な大切なものに」”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年6月9日). 2022年6月9日閲覧。
  12. ^ リーディング公演「ポート・オーソリティ」荒井遼の演出で日本初演、崎山つばさら出演”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年2月20日). 2024年2月20日閲覧。
  13. ^ 新国立劇場オーディション企画「消えていくなら朝」大谷亮介ら全キャスト決定”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年4月8日). 2024年4月8日閲覧。
  14. ^ 熟レンジャー|ストーリー|キャスト|スタッフ”. www.jyuku-ranger.jp. 2019年10月13日閲覧。
  15. ^ あいときぼうのまち : 作品情報”. 映画.com. 2019年9月10日閲覧。
  16. ^ こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2 UFO襲来! トルネード大作戦!!”. メディア芸術データベース. 2016年8月6日閲覧。

関連項目 編集

  • 原田宗典 - 東京壱組の座付作家として活動。

外部リンク 編集