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大阪三大夏祭り(おおさかさんだいなつまつり)は、大阪府大阪市で開催される愛染まつり天神祭住吉祭の3つの夏祭りを合わせた呼び方のこと。

概要編集

大阪市天王寺区四天王寺支院の愛染まつり、大阪市北区大阪天満宮天神祭、大阪市住吉区住吉大社住吉祭が大阪三大夏祭りとされる。また、浪花三大夏祭と呼ばれることがある。

どれも、愛染さん、天神さん、住吉さんと愛称で呼ばれることが多いことから、「大阪の夏祭りは愛染さんで始まって住吉さんで終る」といわれ、「あい(=愛)すみ(=住)ません」という言葉の語源となったという説や、「あい(=愛)すみ(=住)ません(=天)」と、大阪三大夏祭りの3つの覚え方として知られる。

世界の気候区分で主要都市部が温帯地域に属す日本では、高温多湿の夏季に人口の密集する都市部で度たび大規模な疫病が発生した。現代と比較し、公衆衛生と疫病の関連性が確立していなかった文明開化以前は祇園祭に見られるように御霊(ごりょう)信仰との関連性が強いが、役病そのもの流行は『日本書紀』の垂仁天皇の時代にも見える[1]

現在、大阪市内では毎年6月30日からはじまる愛染まつりをさきがけとして数々の夏祭りが斉行され、天神祭で最盛期を迎え住吉祭で締めくくられる。各神社とも祭礼の中心はご祭神が神輿や鳳輦で氏子地域を神幸する渡御祭で、和宗総本山四天王寺の愛染まつりでは江戸時代に芸者が愛染明王に参拝するまでの様子を現代に再現した宝恵駕籠パレードがあり、大川を船で巡幸する船渡御の天神祭、大和川を渡り堺市の頓宮まで巡幸する住吉祭も有名で、その中でも天神祭は日本三大祭に数えられる。

また愛染まつりのみ寺院による夏祭りであるのは、明治政府による神仏分離令によって神社と仏閣が明確に色分けされる以前(神仏習合時代)の流れを汲むものとされ、特に神社の夏祭りと内容は相違なく同格、もしくは歴史的財産としては貴重な伝統行事として扱われている。

なお、夏祭りと大祓式の関連については、祭礼と神事という区分の違いだけではなく、斉行時期の変遷も内在する。本来は夏祭りを先に斉行し、大祓式を6月の晦日に執り行っていたが、1873年に日本の暦法が旧暦(太陽太陰暦、天保暦)から新暦(太陽暦、グレゴリオ暦)へ切り替えられたことにより、6月の晦日、すなわち上半期最終日という一年を二分する日付が重要な大祓式が先行するようになる。ただし、6月晦日に執り行う大祓式とは別に、旧習に則り夏祭り斉行後の7月の晦日に祓えの神事を執り行う神社も全国的に散見される。

6月30日 7月01日 7月02日 7月24日 7月25日 7月30日 7月31日 8月01日
愛染まつり  
  天神祭  
  住吉祭

脚注編集

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  1. ^ 日本では一年を通じ神社仏閣で様々な祭礼がおこなわれるが、主に農漁村部の祭礼と都市部の祭礼に大別される。農村部での五穀豊穣を祈念する春祭りと収穫感謝の秋祭りが農耕儀礼として執り行われるのに対し、古くより人口集積地である京都・大坂・江戸などの都市部では疫病退散を願い執り行われる夏越の大祓が盛んである。

関連項目編集