大阪市交通局30000系電車

大阪市交通局の通勤電車

大阪市交通局30000系電車(おおさかしこうつうきょく30000けいでんしゃ)は、2009年(平成21年)より大阪市交通局が高速電気軌道(大阪市営地下鉄)向けに導入した通勤形電車である。2018年(平成30年)4月の大阪市交通局民営化にともない、民営化以前に製造された車両はすべて大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)に継承された。

大阪市交通局30000系電車
御堂筋線用30000系(2011年11月)
基本情報
運用者 大阪市交通局
大阪市高速電気軌道
製造所 川崎重工業[1]近畿車輛
製造年 2009年 -
運用開始 2009年3月18日
投入先 御堂筋線·谷町線·中央線
主要諸元
編成 10両編成(御堂筋線、5M5T)
6両編成(谷町線·中央線、3M3T)
軌間 1,435 mm(標準軌
電気方式 直流750V第三軌条方式
最高運転速度 70 km/h(御堂筋線·谷町線)
95 km/h(中央線)
起動加速度 3.0 km/h/s(御堂筋線·中央線)
2.5 km/h/s(谷町線·中央線)
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
車両定員 130名(先頭車)
140名(中間車)
自重 25.5t(T'・T)
27.0(Te)
33.0t (Tec1・Tec2)
36.0t(Mb1'・Ma2・Mb2)
全長 18,900 mm(先頭車)
18,700 mm(中間車)
全幅 2,890 mm(先頭車)
2,880 mm(中間車)
全高 3,745 mm(先頭車)
3,735 mm(中間車)
車体 ステンレス鋼(川重:efACE)
台車 モノリンク式インダイレクトマウント空気ばね台車
DS-300
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 140 kW / 基
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 99/16(6.19)
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
(ベクトル制御)
制御装置 32系:三菱電機
MAP-144-75V196
31系01F~03F:三菱電機製
MAP-144-75V196A
31系04F以降:日立製作所
VFI-HR1415F
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通ブレーキ
OEC-4M
保安装置 WS-ATC
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正式な形式名称は30000系であるが、御堂筋線仕様車は31系[2]、谷町線・中央線仕様車は32系とも表記される[3]

本項では、2022年令和4年)7月に中央線向けとして運行を開始したOsaka Metro30000A系電車についても記述する。

概要

谷町線の老朽化した30系を置き換えるため、2008年から導入された[4]。開発は大阪オリンピックの誘致計画の頃に持ち上がり、2006年に開発許可が降りた。全般的には新20系をベースに、80系などで採用された最新技術を取り入れ、さらに発展させたものとなっている。

谷町線への新型車両の投入は22系の投入以来19年ぶりで、2013年10月までに13編成の導入が完了し[5]、大阪市営地下鉄の営業車両はすべて電機子チョッパ制御VVVFインバータ制御回生ブレーキ装備となり、省エネ車両率100%を達成した。

2011年(平成23年)からは10系置き換えのため御堂筋線に導入された[6]。御堂筋線においての新型車の投入は21系の投入以来20年ぶりとなった[6]

2022年6月に御堂筋線用の最終編成である31622Fが投入され、御堂筋線用30000系は全22編成の導入が完了した。

大阪市営地下鉄の地下鉄車両としては、大阪市交通局時代に導入した最後の新形式車両となった(大阪市交通局全体としては、ニュートラム200系が最後の新形式である)。Osaka Metro継承後も増備が続けられている。

価格は6両1編成で約8億9千万円(1両あたり約1億4,830万円)である[7]が、その後は入札のたびに価格が下落している。

車両概説

本項では共通事項について述べ、谷町線・御堂筋線独自の仕様については異なっているため後述する。

車体

車体は軽量ステンレス構体で、レーザー溶接組み立てのビードレス外板となっている。前頭形状は従来の切り妻形から丸みを帯びた形状に改められており、灯具類は前照灯尾灯が前面上部の左右両脇に配置され、窓下にはラインカラー帯が配置される。

行先表示器にはLED式を本格採用した。谷町線向け第1編成では前面・側面ともに3色LEDを採用したが、その後に増備された谷町線向け第2編成以降の前面の行先表示器に大阪市営地下鉄初となるフルカラーLEDを採用している[8]。なお、側面の行先表示器は全て3色LEDである。車体にはラインカラー帯のほか、号車番号が大きく表記されている[注 1]

内装・機器類

台車はインダイレクトマウント・モノリンク式台車であり、23系23613Fで試験的に用いられたものをベースとしたDS-300形台車[注 2] が採用されている。

冷房装置20系のもの[注 3]より薄型で冷房能力が強化されたもの[注 4]が1両につき2基搭載され、中央へ少し寄せられている。新20系以前の車両で客室内の天井に生じていた冷房装置下部と非搭載部の段差が解消されるとともに、天井高さが引き上げられてフラットな見付となった。座席下部に取り付けられている暖房装置も80系以前の車両より薄型になり、座席下部機器の移設もあり床面積を拡大している。谷町線向け第1編成では大阪市交通局の車両として初めて台車点検蓋を床材で隠し、フラットな床面にしている。

補助電源装置は第3軌条方式5路線では初めてとなるSIVを搭載している[9]

車内には大阪市交通局の車両としては初[注 5]液晶ディスプレイ(LCD)による車内案内表示装置を設置し、次駅案内や4カ国語(日本語英語中国語ハングル)の運行案内などを知らせる。

谷町線仕様車(32系)

前面の下部の形状は直線で、内装パネルは白系の柄入りとなっている。カーテンは準備工事のみでカーテンレールのみ設置されている。車内案内表示装置は交通電業社製の4:3の画面幅のもので、他の事業者では見られない独自のデザインになっている。

 
谷町線用30000系(2008年12月)
 
集電靴付きDS-300形台車

2009年度・2010年度投入分(32602F - 32604F)

試作車であった32601Fで得られたデータを反映し、一部仕様を変更した谷町線向けの量産車。2009年度末に32602Fが、2010年度に32603F、32604Fの計6両3編成18両が投入された。

  • 前面行先表示器のフルカラーLED化
  • 床材で隠されていた台車点検蓋の露出化
  • 扉開閉予告灯を左上部から中央上部へ移設
  • 開扉時の盲動鈴鳴動機能追加(32604Fのみ。チャイム音は新幹線700系電車(後期型)・新幹線N700系電車と同じで、新20系中後期リニューアル車にも搭載された)
谷町線向け量産車の投入に伴う32601Fの量産化改造

量産車の投入に伴い、試作車であった32601Fについても、量産車と仕様を合わせるための改造が行われた。

  • 前面行先表示器を3色LEDからフルカラーLEDに変更
  • 第1編成の登場時、台車点検蓋は床材で隠されていたが、第2編成以降および従来車と同様に露出化

2011年度投入分 (32605F - 32607F)

32605F - 32607Fの計6両3編成18両が投入された。同時期に投入された御堂筋線向けの編成は谷町線向けの編成と比べて前面デザインや側面のカラーリング、座席配置、内装パネルの柄、扉上部の車内案内表示装置のモニターなどが異なっているが[6]、それらについては谷町線向けの編成については従来の編成と仕様を合わせ、内装、盲動鈴などに改良が施された。

  • 運転席日よけを変更(透明アクリル板→FRP)・大型化し、中央寄りに移設
  • 袖仕切の横棒の着色部分を灰色から茶色に変更
  • 扉横の手すりを下方向へ拡大し、小さな子供が手すりを握ることができるようにした。
  • 準備工事で取り付けられていたカーテンレールは2010年度製造の第4編成までは従来の窪みに金具を引っ掛けて止めるタイプであったが、フリーストップ式カーテンが取り付けられるよう、フリーストップタイプに変更。
  • 内装パネルの貼り付け面積を拡大し、新たに扉上部にも貼り付けた。
  • 盲動鈴の鳴動間隔を開扉後最初の1回は3秒後に、その後は4秒間隔になるよう変更(32604Fも32605F以降の増備後に鳴動間隔を変更し、32601F - 32603Fにも盲動鈴鳴動機能を追加)。

なお、これらの変更点は同時期に御堂筋線向けとして増備された31601Fにも反映されているが、特記を除き2011年度以前に製造された編成には反映されていない。

2012年度・2013年度投入分(32608F - 32613F)

 
32610号車の車内

2012年度に32608F - 32610Fが、2013年度に谷町線向け最終増備車として32611F - 32613Fの計6両6編成36両が投入された。御堂筋線向けの31601Fにおける仕様変更点の一部を反映したうえで、車内の安全設備面の改良が施された。

  • 扉付近の枕木方向へつり革を新設し、つり革の本数を増加。
  • 袖仕切の横棒を御堂筋線向け31601Fと同様に2段化(32607Fまでは1段)。

扉付近の枕木方向へつり革を新設した点については2013年度に御堂筋線に投入された量産車にも反映されたが、2012年度以前に製造された編成には反映されていない。

編成 竣工年月 メーカー 仕様[要検証]
第1編成 2008年11月15日 近畿車輛 先行試作車
第2編成 2010年3月23日 2次車
第3編成 2010年6月3日
第4編成 2010年7月15日
第5編成 2011年9月22日 3次車
第6編成 2011年10月31日
第7編成 2011年11月13日
第8編成 2012年10月2日 4次車
第9編成 2012年12月14日
第10編成 2013年2月12日
第11編成 2013年6月4日
第12編成 2013年8月12日
第13編成 2013年9月17日

御堂筋線仕様車(31系)

前面形状は曲線状になっており、赤色のラインが太くなり、上部のラインの下部に新しく白色のラインがデザインされた。近畿車輛と川崎重工業の2社で製造されているが、前者は扉窓ガラスの車外の周囲の段差の部分が無塗装で、後者は黒色に塗装されているという違いがある。

内装パネルは御堂筋をイメージするイチョウと銀杏の柄を内装パネルなどに採用することで、親しみやすい車内空間を演出している[6]。座席の配置を工夫することで、一部の乗降口横のスペースを拡大(1両に4か所)し、大きな荷物を持つ利用客にも利用しやすくしている[6]。座席は形状を工夫し、着席状態から立ち上がりやすくしている[6]。また、座席モケットの色は赤色となり、素材やクッションの量も変更されている(優先座席は他路線と同様に青色)。また、地上区間を長時間走行することから、フリーストップ式カーテンが取り付けられた。荷棚高さを40ミリ下げている。

車内案内表示器は三菱電機製の16:9の画面幅のものとなった。右側のディスプレイの駅名表示は、漢字→ひらがな→ローマ字→漢字…を回転させながらアニメーションのような表示をする。ホーム案内も、進行方向から向かうような感じで表示している。これは、三菱電機が開発したIPコア「セサミクロ」によって実現したものである。

 
LED照明の色が異なる女性専用車の車内
2013年度・2014年度御堂筋線投入分 (31602F・31603F)

2013年度に31602Fが、2014年度に31603Fが投入された。2012年度・2013年度に谷町線向けに投入された編成で変更された変更点を反映し、さらに改良が施された。

  • 2013年12月から営業運転を開始した新20系の更新車で運客仕切戸ガラス(運転室と客室の間の扉の窓ガラス)を下方向に拡大したが、御堂筋線向け量産車でも運客仕切戸ガラスを下方向へ拡大。
  • 第1編成では座席の配置を工夫したことで一部の乗降口横のスペースを拡大(1両に4か所)したが、拡大箇所に「少しスペースを広げております」と書かれ、立席利用や荷物やベビーカーなどを置いて利用できるようにイラストも描かれた案内ステッカーを貼り付けて明確化した。
  • 車内照明をLED化(谷町線用は未交換。女性専用車の照明の色は異なる)。
  • プラズマクラスター発生装置を一部の車両に設置(31603・31403号車)。
御堂筋線向け量産車の投入に伴う第1編成の量産化改造

御堂筋線向け第1編成についても、量産車の投入に伴い、車内設備を量産車と合わせるための改良が行われた。

  • 運客仕切戸ガラスを下方向へ拡大されたものに交換。
  • 一部の乗降口横のスペースの拡大箇所に何もステッカーが貼り付けられていなかったが、「少しスペースを広げております」と書かれ、立席利用や荷物やベビーカーなどを置いて利用できるようにイラストも描かれた案内ステッカーを貼り付けて明確化。
  • 車内照明をLED化(女性専用車の照明の色は異なる)。
2016年度・2017年度御堂筋線投入分 (31604F - 31609F)

2016年度に31604F、2017年度に31605F - 31609Fが投入された。これまでは、細かい改良にとどまっていたが、今回の投入分より「都会のイメージの中に未来に向けて新たな風を盛り込んだデザイン」に車内を一新しており、既存編成と大幅な変更が見られる[10][11]。2016年10月20日より営業運転を開始した[12]

  • 車内の化粧板の色やデザインを都会をイメージしたものに変更(ガラス仕切りやチェック柄のドアなど)。
  • 床敷物に御堂筋のイチョウ並木を表現したイチョウのデザインを取り入れ。
  • 女性専用車両を一般車と区別がつきやすいように車内の配色を変更。
  • 吊り手の配置や高さの見直し、握り棒の増設、袖仕切の大型化。
  • サーカディアンリズムにならった車内照明の制御機能を追加。
  • 動画広告やニュース、天気予報[注 6]などを表示できるように車内案内表示器(愛称・御堂筋ビジョン)を大型化[13][注 7]
  • プラズマクラスター発生装置をすべての車両に設置。
  • 新幹線グリーン車の座席構造を応用した、快適な座り心地を追求したロングシートの採用[14]
  • 足元照明の設置。
  • 制御装置の仕様変更
  • 前照灯のLED化。
  • 妻面貫通扉の窓が角ばった形状に変更
  • 31607F以降は大阪市交通局の民営化直前である2017年10月から2018年2月にかけて投入されたため、数ヵ月後に迫る大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)移行を考慮し、車体への「大阪市高速鉄道」事業を表すマーク( )の貼付が省略されている。2018年(平成30年)4月の民営化後、貼付が省略されていた位置にOsaka Metroロゴの貼付が順次行われた。

後に2014年度以前に投入されていた31601F〜31603Fにおいても車内案内表示器の大型化と前照灯のLED化が実施された。

2018年度投入分以降 (31610F - 31622F)

大阪市高速電気軌道への民営化後、初の地下鉄車両としての新造車となるグループ[15][16][17]。2018年度に31610Fと31611F、2019年度に31612F[18]〜31614F、2020年度に31615F以降が投入された。2022年6月に導入された31622Fをもって、すべての10系と10A系の置き換え数に達したため、御堂筋線向け車両の製造は終了した。 民営化以前の車両と比較し、以下の変更点が見られる。

  • 31610Fの1号車の車内4ヶ所に防犯カメラを試行的に設置(設置費用1両あたり150万円、他編成についても設置予定)。
  • 側面のLED表示機の行先表示に駅番号が入る(これにより号車の表示が削除された。谷町線用編成も含めたすべての編成で順次実施)。
  • 車両間の貫通扉のガラス面積を大型化し、ガラス下部にOsaka Metroロゴを貼付。
  • マスコンのワンハンドル化。
  • 啓発広告枠の撤去。
  • プラズマクラスターのデザイン変更。
  • 袖仕切りのデザイン変更。31610Fと31611Fは31604F~31609Fと同じ色分けだったが、31612F以降の編成ではさらに色合いが変更された。
  • 31612Fでは、そのほかにも貫通扉の化粧板の色をベージュから白に変更したほか、製造年表記を和暦から西暦表記に変更している。
編成 竣工年月 メーカー 仕様[要検証]
第1編成 2011年6月24日 近畿車輛 先行試作車
第2編成 2013年12月16日 川崎重工 2次車
第3編成 2014年4月9日
第4編成 2016年9月7日 近畿車輛 3次車
第5編成 2017年4月14日
第6編成 2017年5月31日 川崎重工
第7編成 2017年10月6日
第8編成 2017年12月1日
第9編成 2018年2月21日
第10編成 2018年7月27日 4次車
第11編成 2019年2月15日
第12編成 2019年6月28日
第13編成 2019年11月7日
第14編成 2020年2月7日
第15編成 2020年6月30日
第16編成 2020年8月26日
第17編成 2020年10月24日
第18編成 2021年5月27日 5次車
第19編成 2021年9月2日
第20編成 2021年12月3日
第21編成 2022年5月13日
第22編成 2022年6月10日

中央線仕様車(30000A系)

 
中央線仕様の30000A系
 
30000A系の車内

2022年(令和4年)7月22日より、中央線けいはんな線にて、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)が発注した「30000A系」が運行を開始した[19]。この編成は、2025年(令和7年)開催予定の大阪・関西万博の開催期間中における輸送力増強用車両として位置づけられており、万博開催終了後は谷町線へ転用することを前提としている[20]。また、2023年(令和5年)6月より導入の新型車両400系とともに、既存車両の20系・24系を順次置き換える予定である。車両形式は転属を考慮して谷町線30000系に合わせており、車両番号の千の位は2、十の位は重複を防ぐために5から始まっている。

基本構造は御堂筋線30000系に準じているが、これまでの号線帯から改め、路線カラーのスパークルドットを散りばめたデザインを採用している[21]。内装についてもスパークルドットを多用している[21]ほか、床面の主電動機点検蓋(トラップドア)が廃止された[21]。座席は谷町線及び御堂筋線初期仕様となり、新幹線のグリーン車を応用した構造になっていない。

主要機器も御堂筋線30000系に準ずるが、台車がボルスタレス式に変更され、電動台車がSS-190M、付随台車がSS-190T(メトロ形式WS-300)となっている[21]

 
車番が既存のものと違い、表面にシールで張り付けられている
編成 竣工年月 メーカー 仕様
第1編成 2022年3月19日 近畿車輛 5次車
第2編成 2022年7月21日
第3編成 2022年8月12日
第4編成 2022年8月25日
第5編成 2022年9月12日
第6編成 2022年9月30日
第7編成 2022年11月29日
第8編成 2022年12月10日
第9編成 2022年12月22日
第10編成 2023年1月13日

編成

大阪市交通局30000系・30000A系電車 谷町線・中央線編成表
 

形式 32600形 32100形 32800形 32300形 32200形 32900形
区分 Tec1 Ma1' T' Mb2 Ma2 Tec2
自重 33.0t 36.0t 25.5t 36.0t 36.0t 33.0t
定員
130 140 140 140 140 130
大阪市交通局30000系電車 御堂筋線編成表
 
形式 31600形 31000形 31100形 31700形 31400形 31800形 31500形 31300形 31200形 31900形
区分 Tec1 Ma1 Mb1 Te Ma1' T' T Mb2 Ma2 Tec2
自重 33.0t 36.0t 36.0t 27.0t 36.0t 25.5t 25.5t 36.0t 36.0t 33.0t
定員
130 140 140 140 140 140 140 140 140 130

監督官庁への届出上の車両形式は、千の位が「0」となっている。

運用

30000系

谷町線仕様は2008年10月に導入が発表され、2008年11月からの約5か月間、試運転が行われた。試運転は谷町線のほか、中央線でも行われた[22]。2009年3月15日に開催された試乗会では同線の森ノ宮駅からコスモスクエア駅までを走行し[23]、その後3月18日から谷町線で営業運転を開始した。

御堂筋線仕様は2011年4月25日に導入が発表され、6月からの約半年間に及ぶ御堂筋線・四つ橋線での試運転[24][25]のほか、乗り入れ先の北大阪急行に貸し出されての試運転[26]も行われた。なお、北大阪急行への貸し出しの際、普段は大阪市交車が入線しない桃山台車庫にも入線している[27]。営業運転開始日と初日の運用については12月6日に事前の告知がなされ、12月10日より御堂筋線・北大阪急行線で営業運転を開始した[28]

30000A系

中央線仕様として第1編成の32651Fが2022年3月に竣工し、中央線と乗り入れ先の近鉄けいはんな線にて約1ヶ月間の試運転を行なった後、2022年7月22日に営業運転を開始した。その後同車の増備は急速に進んでおり、2023年1月に第10編成の32660Fまで製造され、導入予定の車両[29]がすべて導入された。

脚注

注釈

  1. ^ 後に、新20系・66系・70系の更新車でも同様の処理が施されている。
  2. ^ メーカー形式FS578M(電動車用)・FS578T(付随車用)。
  3. ^ 三菱電機CU-74Cおよび東芝RPU-4410。冷房能力はいずれも1基あたり20,000kcal/h(23.2kW)。
  4. ^ 冷房能力はいずれも1基あたり22,000kcal/h(25.6kW)。
  5. ^ 地下鉄に乗り入れる車両としては、阪急7300系電車のリニューアル編成や1300系電車北大阪急行電鉄9000形電車にも搭載されている。
  6. ^ ニュースと天気予報の配信は2017年(平成29年)5月20日から開始
  7. ^ 21系リニューアル車では2017年9月施工の21611Fより採用されている。

出典

  1. ^ “大阪市交通局30000系が川崎重工から出場”. 鉄道ファン. (2013年11月20日). オリジナルの2021年12月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211213144715/https://railf.jp/news/2013/11/20/100000.html 2021年12月13日閲覧。 
  2. ^ 「車両撮影会ー中百舌鳥検車場ー」を開催します アーカイブ 2024年4月8日 - ウェイバックマシン
  3. ^ OsakaMetro|地下鉄車両ガイド アーカイブ 2021年5月17日 - ウェイバックマシン - 一般社団法人日本地下鉄協会、2021年6月6日閲覧。
  4. ^ 平成21年春 30000系車両デビュー 地下鉄 谷町線に新型車両を導入します(大阪市交通局報道発表資料・インターネットアーカイブ)。
  5. ^ 【大阪市】谷町線用30000系第13編成が中央線で試運転 - (2013年10月5日閲覧・インターネットアーカイブ)。
  6. ^ a b c d e f 新型車両30000系を市営地下鉄御堂筋線に導入します(大阪市交通局報道発表資料・インターネットアーカイブ)。
  7. ^ 新型車両「30000系」導入へ 大阪市営地下鉄谷町線 - 大阪日日新聞(2008年10月25日時点のアーカイブ
  8. ^ 新型車両(30000系)が2列車になりました』(プレスリリース)大阪市交通局、2010年4月2日。オリジナルの2010年4月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20100412144456/http://www.kotsu.city.osaka.jp/news/news/h22/100402_30000kei.html2021年12月15日閲覧 
  9. ^ 東洋電機製造『東洋電機技報』第124号(2011年9月)大阪市交通局30000系車両用低圧電源装置 (PDF) (インターネットアーカイブ)。
  10. ^ 御堂筋線に更なる快適性向上をめざした30000系車両を導入します』(プレスリリース)大阪市交通局、2015年12月14日。オリジナルの2016年2月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160209133030/http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h27_all/20151214_R1_30000kei.html2021年12月15日閲覧 
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参考文献

外部リンク