大阪文化服装学院
大阪文化服装学院(おおさかぶんかふくそうがくいん、英称:Osaka Institute of Fashion、英略称:OIF)は、大阪府大阪市淀川区にある服飾関係の専門学校。学校法人ミクニ学園が運営する。
大阪文化服装学院 | |
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北緯34度44分10.6秒 東経135度29分2.8秒 / 北緯34.736278度 東経135.484111度座標: 北緯34度44分10.6秒 東経135度29分2.8秒 / 北緯34.736278度 東経135.484111度 | |
過去の名称 |
三国洋裁女学院 ミクニ洋裁女学院 大阪服装女子専門学校 |
学校種別 | 専門学校 |
設置者 | 学校法人ミクニ学園 |
創立者 | 森長三郎 |
共学・別学 | 男女共学 |
学期 | 2期制 |
学校コード | H127310000157 |
所在地 | 〒532-0005 |
外部リンク | 大阪文化服装学院 |
Portal:教育 プロジェクト:学校/専修学校テンプレート |
学校教育法により認可を受けている高等教育機関であり、卒業すると高度専門士や専門士の称号を付与される。現理事長は、元・千趣会~ジャパネットたかたの豊田晃敏、校長は元・スタイレム瀧定大阪株式会社の岩﨑一哉。
文化服装学院連鎖校である。
沿革 編集
学科 編集
- スーパーデザイナー学科(4年制)
- ファッション・クリエイター学科(3年制)
- クリエイティブデザイナーコース
- アパレルデザイナーコース
- パタンナーコース
- 3Dモデリストコース
- ニットコース
- オートクチュール&舞台衣装コース
- メンズ&スポーツ専攻
- チルドレン専攻
- ブランドマネージメント学科(3年制)
- プロデューサーコース
- ショップ開発コース
- ファッション・ビジネス学科(2年制)
- ショップスマスターコース
- バイヤーコース
- プレス&インフルエンサーコース
- スタイリスト学科(2年制)
- プロフェッショナルコース
- ビューティ&スタイルコース
特徴 編集
「Plan-Do」教育 編集
2006年、学校創立60周年を機に教育テーマ「Plan-Do」が発表された[1]。
海外での教員研修やコンテスト等を通じ、世界と日本との差は「発想力、デザイン力」だと考えたことに起因している。元来、日本はアパレル産業において世界有数の技術力を誇り、洋裁学校からスタートした多くの日本のファッション専門学校も生産技術に関しては世界と戦える力を持っている。逆に、発想という部分に関しては洋服の歴史が長い欧米の後塵を拝しており、世界的に著名な日本人デザイナーは少ないのが現状である。その点を強化するためのプログラムが「Plan-Do」で、「Plan:発想」と「Do:実践」に主眼を置いた指導として成果をあげている。
国際戦略・海外交流 編集
早くからファッションにおけるデザインの重要性に着目し、海外を意識した服づくりをおこなう。海外との交流に積極的で、特にイタリア・ポリモーダ校との関係を構築している。
- お互いの卒業コレクションに教授や学生を招き、作品を発表。
- 交換留学制度を設け、その間の学費は免除。
- 卒業後、学士(Undergraduate)や修士(Master)課程に編入可能な独自契約を保有(学費減免あり)。
- 教員の短期研修を実施。授業を通じてヨーロッパのデザイン技法を学び、カリキュラムに反映している。
- 併せて「教員留学規程」を設け、最大1年間、学校が費用負担し現地の教育メソッドと文化を教員が学べるよう制度化。
一方、学生はイタリア・ポリモーダ校とアメリカ・F.I.T.で短期留学や海外研修を行なっている。
2021年10月(後期)からロンドン芸術大学の常任講師であるオレグ・ミトロファノフ(Oleg Mitrofanov)氏を招聘し、単発の講義ではなく、カリキュラムに織り込んだ定例授業として展開している。発想スキルの向上、海外コンテストでの登竜門となるポートフォリオ強化、プレゼンテーションスキルの向上などをテーマに英語で授業を展開している。
これら独自の取組の成果を毎年海外のコンテストやファッションショーに出品し、複数の受賞経験がある。
産官学協同 編集
産学協同の取り組みに積極的な学校であるが、代表的なものとしては、現・ブランド・マネージメント学科 ショップ開発コースのオリジナルショップ運営が挙げられる。当初「CIAOPANIC」などの専門店を運営するパルグループのバックアップの元、実施されていたが、現在は学校主体で運営している。
4月から半年間、リサーチ、コンセプト設定、バイイングなどショップ運営のノウハウを学び、半年後に実際にオリジナルショップをオープンさせる。オープン後の半年間は、学生たちが店頭に立ちながら、販売、仕入れ、ディスプレイ、取材対応、収支決算などショップ運営に関するすべての業務を行う。
国内でも珍しい、本格的「ショップ運営実習」を中心とした当カリキュラムは、業界からも大いに注目され、卒業生は就職後数年で店長・バイヤー・マーチャンダイザー・プレスを任されるなど、活躍を見せている。
また、この「ショップ運営実習」は、その功績が認められ、2003年文部科学省から「専修学校先進的教育研究開発事業」の委託校に認定された[2]。その後も同省の委託研究事業として「進化型デュアルシステム」研究開発事業に参加[3]。店舗内での、卒業生の商品の紹介・販売が若手クリエイターの自立・挑戦につながると評価されている。この取り組みが10年目を迎えた2009年には、大阪発「産学接続コース」のモデルコースにも選ばれている[4]。
ブランドマネージメント学科では多数のアパレル企業での長期インターンシップと並行して、3年間で様々な場所にショップをオープン、継続的に店舗運営に取り組む。集大成としてファッションビルのテナントを賃借し、上記のオリジナルショップ運営を3ヶ月間実施している。
年 | ショップ名 | 場所 | ショップ名 | 場所 |
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2011 | NEU! | 梅田・BREEZE BREEZE | ||
2010 | torico | 梅田・CHELSEA MARKET | ||
2009 | GEEK LAB. | 梅田・CHELSEA MARKET | ||
2008 | fulu-lu | なんばCITY | ||
2007 | Иё0 | なんばCITY | ||
2006 | bit. | なんばCITY | ||
2005 | Room no.606 | なんばCITY | ||
2004 | inloop | 梅田・HEP FIVE | ||
2003 | harmonia | 梅田・HEP FIVE | ||
2002 | fil fil | 梅田・HEP FIVE | raffine | 梅田・CHELSEA MARKET |
2001 | Chatnoir | 梅田・HEP FIVE | ||
2000 | ARMOIRE | 梅田・HEP FIVE | ||
2006年度「bit.」は卒業後半年で、大阪・南船場にショップ「gg spoon」をオープンさせ、2010年にはなんばパークスに2号店を出店[5]。 2007年度「Иё0」は卒業後半年で、パルグループの独立店舗としてなんばCITYにリニューアルオープン。
また、パルグループとの協同以外に、「神戸コレクション」「東京ランウェイ」への参加(神コレモデルオーディション 衣装スタイリング担当:2008年 - 2010年、ステージ発表:2011年 - )[6][7][8][9]や、ジャヴァグループ「ロートレ・アモン」、「シティーヒル」とのオリジナル商品開発、オンワード樫山「NAVE」・「大丸」とのジョイントショー、大阪市・豊中市・姫路市との商店街活性化事業など、積極的に取り組みを行なっている。
イベント 編集
卒業作品発表会 編集
例年2月初旬に行なわれる卒業作品発表会は学生生活の集大成として、ファッションショーやオリジナルショップなどで構成されている。ショーの会場となっている京橋・OBP円形ホール(旧MIDシアター)は、最大定員600名を収容し、大阪コレクション等国際的なショーも開催される本格的なホール。大阪文化のショーは「新しいデザインを提案する」ということにこだわっており、服だけでなく、空間や演出すべてでデザイナーのメッセージを伝えている。また、ホールは、ステージから観客までの距離が近く、服を間近で見ることができるという点でも、高く評価されている。オリジナルショップは企画、仕入れ、ディスプレイ、販売、決算に至るまですべてを学生が担当。各ショップの学生がメーカーやデザイナーと交渉し、多岐に渡る商品を取り揃えている。
ファッション・ビジネス学科スタイリストコースは上記卒業作品発表会に加え、「神戸コレクション」「東京ランウェイ」が集大成の発表の場となっている。
デザイナー講演 編集
例年12月頃に行なわれるデザイナー講演は、ファッション業界で活躍中のデザイナーなどを招いて行なわれる講演会。会場はメルパルク大阪ホール(新大阪)。
年 | 名前 | 肩書き | 名前 | 肩書き |
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2008 | リンダ・ロッパ[10] | イタリア・ポリモーダ 学部長
元アントワープ王立アカデミー 学科長 |
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2007 | スズキタカユキ | 「suzukitakayuki」デザイナー | 岩高要子 | 「MATTOTTI」専務取締役 |
2006 | 桑原直 | 「sunaokuwahara」デザイナー | 今井亮 | 「NAVE」チーフMD |
2005 | 尾花大輔 | 「N.ハリウッド」デザイナー | 大塚慎吾 | 「TALKING ABOUT THE ABSTRACTION」
デザイナー |
2004 | パトリック・ライアン
&吉田真実 |
「YAB-YUM」デザイナー | 岡正子 | 「岡正子デザインオフィス」デザイナー |
2003 | 宇津木えり | 「FRAPBOIS」デザイナー(当時)
(現「mercibeaucoup,」デザイナー) |
高島雍子 | テキスタイルデザイナー |
2002 | 皆川明 | 「mina perhonen」デザイナー | 田中洋 | 株式会社クレヨン 代表取締役社長 |
備考 編集
交通 編集
脚注 編集
- ^ 大阪文化服装学院 - 大阪文化のPlan Doとは [1]
- ^ 文部科学省 - 平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業 [2]
- ^ 文部科学省 - 平成17年度専修学校を活用した若者の自立・挑戦支援事業 採択事業一覧 [3]
- ^ 大阪府庁 - 大阪発「産学接続コース」ガイドライン(2009年9月策定) [4]
- ^ 大阪文化服装学院 - 大阪文化NEWS [5]
- ^ KOBE COLLECTION ~Diary~ - 大阪文化服装学院のみなさんからのメッセージです!(2008年2月1日)[6]
- ^ KOBE COLLECTION ~Diary~ - 大阪文化服装学院の生徒達が舞台裏をご紹介!(2008年2月29日)[7]
- ^ KOBE COLLECTION ~Diary~ - 大阪文化服装学院のみなさんが神コレモデルオーデションにて作品を披露します!(2009年1月28日)[8]
- ^ KOBE COLLECTION ~Diary~ - 大阪文化服装学院のみなさんが、モデルオーデションに参加!(2009年3月19日)[9]
- ^ 大阪文化服装学院 - リンダ・ロッパ氏講演会「ファッション教育と将来」(2009年2月16日)[10]