メインメニューを開く

大阪高速鉄道2000系電車

大阪高速鉄道のモノレール電車

大阪高速鉄道2000系電車(おおさかこうそくてつどう2000けいでんしゃ)は、大阪高速鉄道(大阪モノレール)に在籍する車両である。

大阪高速鉄道2000系電車
Osaka Monorail 2111 at Sawaragi Station.JPG
2000系電車(沢良宜駅で撮影)
基本情報
製造所 日立製作所笠戸事業所(11~14・17・18編成)
川崎重工業車両カンパニー(15・16編成)
主要諸元
編成 4両編成(6両対応)
電気方式 直流1,500V鋼体複線式
最高運転速度 75(ATC信号速度) km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
編成定員 410人
車両定員 (2100形・2600形)98人
(2200形・2500形)107人
車両重量 (2100形・2600形)26.3t
(2500形)26.0t
(2200形)25.9t
編成重量 104.5t
全幅 2,980 mm
全高 (2100形・2600形)5,200
(2200形・2500形)5,140 mm
車体 アルミニウム合金
主電動機出力 100kW[1]
駆動方式 2段減速直角カルダン
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ
保安装置 高周波連続誘導式ATC(車内信号閉塞)
テンプレートを表示
2000系11編成の運転席
2000系11編成の車内
2000系13編成の車内
2000系12編成以降に設置されているLED式路線図・14編成のもの
17編成車内の「案内情報画面」
2000系17編成の車内
2000系17編成

同鉄道が導入している1000系には系列内でも製造年による相違点が多く存在しているが、この系列でも同様に製造年で多くの相違点が発生している。2001年8月に行われた朝ラッシュ時の運転間隔短縮に対応するために2001年に最初の編成が登場した[2]。その後しばらく運転間隔のさらなる短縮や路線延長が無かったために増備はなかったが、2005年になって彩都線延伸準備のため6編成が増備され、2009年にも1編成が増備されたため、現在は全8編成で運用されている。

概要編集

  • 主電動機はかご形三相誘導電動機で大阪高速鉄道で初めてVVVF制御を採用[1]
  • 車体は1000系に引き続いてアルミ製。
  • 1000系と同じく4両固定編成だが、6両編成にも対応している(ただし、2007年3月19日に開業した彩都線豊川彩都西のホームが4両分しか設けられていない)。
  • 車両番号は2111 - 2611、2112 - 2612、2113 - 2613、2114 - 2614、2115 - 2615、2116 - 2616、2117 - 2617、2118 - 2618(300と400は欠番、以下11編成・12編成・13編成・14編成・15編成・16編成・17編成・18編成)が振り当てられている。
  • 1000系では5編成存在する広告ラッピング編成は、2000系では長らく存在しなかったが、2010年9月に初めて部分ラッピング車両が登場した。
  • 2010年代以降、前照灯が白色LEDに変更されている。
  • 2017年、方向幕がフルカラーLEDに変更された編成が登場した。
  • 2018年、LED式車内案内表示機を「案内情報画面」に更新した編成も登場した。

外装・内装編集

2000系共通の外・内装編集

  • 外装については17編成以外は1000系21 - 25編成と同じくアルミ無塗装にマリンブルー、アザレアパープル、ホワイトのラインを採用し、ロゴマークは貫通ドアの右側に描かれている。また、側面には方向幕が設置されている。座席については1000系の01 - 06編成と同じく新造時からオールロングシートを採用している。シートカラーは1000系24編成までのようなピンク系から、25編成のロングシート同様の薄紫色に変更されている。乗務員室直後には前面展望用の2人掛け高床シートがあるが、ここだけは25編成のクロスシートと同様の青と薄紫の2色のシートである(ただし、最新の18編成だけはロングシートと同様の薄紫色1色である)。また、LEDによる案内表示機が2箇所に設置されている。非常通報装置は車椅子スペースに移動している。車椅子スペースの位置は1000系21 - 25、31、32編成と同じである。

2000系同士の相違点編集

2000系は1000系と同様に、各編成ごとに細かい違いがあるため、編成ごとに記述する。

  • 11編成:この編成は1000系21~25編成のロングシート車両に準じたものとなっているが、シートカラーは薄紫色となり、バケット式ではない通常のシートとなった。先頭車両と2両目間の貫通幌は、1000系から引き継がれた2両が1室に感じられるきわめて幅広のものである。蛍光灯カバーも1000系同様に取り付けられている。床の色は1000系の25編成と同じ中央部がクリーム系の色で、両側が茶色のかかった灰色である。運転席も1000系の25編成と同じ濃い紫色である。このあと4年間2000系の増備はなかった。なお、同編成の床材は後に石材調のものに変更されドアブザーもチャイムに更新された。
  • 12編成:この編成以降は11編成のロングシートの端部分の仕切りのポールが湾曲した形で荷棚までつながっている形になった。ドアチャイム阪急9300系の音に準じたものに変更された。ドアチャイムと連動してドアの開閉を示す赤色の開閉予告灯がドア上部に設置された。また、視覚障害者のために盲導鈴が数秒に1回鳴るようになった。この編成以降にはすべての連結部分に貫通扉が設置されるようになった。ただし、従来の2両目と3両目の間の連結部の貫通扉は連結幌の両側に設置されていたが、この編成からは連結幌の片方1箇所だけの設置になった。またこの編成からドアの上部にどこを走っているかなどを知らせるLED式路線図が2箇所設置された。床の色は花崗岩を思わせる石材調のものに変更された。運転席は客席と同じ薄紫色に変更された。この編成から蛍光灯カバーが省略された。
  • 13編成:これまでの編成でゴムの色がすべてグレーだったのに対して、この編成からはドアを閉じた時にドア同士が接触する部分のみ黒色化された。
  • 14編成:この編成は13編成に準じている。
  • 15編成:13編成ではゴムの色はドアの接触部分のみの変更だったが、この編成からはすべてのゴムが黒色化された。また、ロングシートの着席定員を2人分削って立ち席スペースを確保したうえで、扉間の座席着席人数10人が5人ずつになるように、ロングシートの中間にスタンションポールを設置した。このポールも湾曲して荷棚まで届いている。
  • 16編成:15編成に準じる。
  • 17編成:15編成からの仕様に準じているが窓ガラスがJR東日本のE231系のような濃緑色の遮光ガラスのものにすべてが変更された。また、側面のラインがアザレアパープルからイエローに変更された。シートは薄紫色のカラーは変更ないものの、浅いバケット式のロングシートになった。この内装は1000系電車のクロスシート車のオールロングシート改造や初期車(01 - 06編成)の車内更新に受け継がれた。
  • 18編成:17編成の仕様に準じており、窓ガラスも濃緑色の遮光ガラスが採用されているが、側面のラインが16編成までの色に戻されている。1000系の01 - 06編成の改造後に採用された小型液晶ディスプレイの「案内情報画面」は採用されておらず、12編成以降の2000系と同様にLEDによる案内表示機が設置されている。

ドアチャイム編集

  • 1000系のドアチャイムと2000系の11編成はブザー音を採用していたが、12編成以降は阪急電車と全く同じ音が鳴る。また、開閉予告灯を設置したり、ドアが開いているときにも定期的に盲導鈴の音が鳴るようになっている[3]。これらは、交通バリアフリー法に基づき設置したものである。なお、1000系も改造ですべてドアチャイムに変更されたため、ブザー音は2000系11編成のみであった。その11編成も2013年にブザーからドアチャイムに更新されブザーは消滅している。

広告ラッピング車両編集

1000系電車は2012年4月9日現在、全13編成中のうち6編成にラッピング広告が施されているが、2000系電車には長らく広告ラッピング車両は存在しなかった。しかし、2010年9月に初めて部分ラッピング車両が登場し、2015年にはハーフラッピング車両が登場した。2019年4月23日現在、以下の企業のラッピング広告がある。

  • イオン株式会社(イオン号・14編成・ハーフラッピング)9
  • 株式会社ガンバ大阪(ガンバ大阪号・16編成・ハーフラッピング)
  • パナソニックホームズ株式会社・株式会社タカラレーベン(茨木ファミリーシップ号・18編成・ハーフラッピング・先頭車の運転席付近はラッピングされていない)

過去に存在した広告ラッピング車両編集

  • 株式会社アンダーツリー パチンコ&スロット キコーナ(キコーナ号・13編成・部分ラッピング)
  • 大阪高速鉄道株式会社(大阪モノレール25周年記念号・17編成・パートラッピング)
  • 阪急電鉄株式会社・阪急不動産株式会社(阪急彩都ガーデンフロント号・15編成・ハーフラッピング)

現存しない広告ラッピング車両ギャラリー編集

  • このギャラリーの列車画像は、方向により図柄が異なるデザインが多いため、基本的に両方向からの画像を掲載している。

製造時期とメーカー編集

日立製作所製は山口県下松市笠戸工場で製造された。川崎重工業製は神戸市兵庫区兵庫工場で製造された。12編成 - 17編成は彩都線延伸と、そのときに行われた本線の増発をにらんで、18編成は2010年3月に予定されている「ゆとりダイヤ」(ラッシュ時の駅停車時間の延長により大阪空港発門真市行きは所要時間が38分から41分に伸びる)の実施をにらんで製造されたものである。

編成名 メーカー名 製造年 参考
2000系
11 日立製作所 2001年
12 日立製作所 2005年
13 日立製作所 2006年 元・キコーナ号
14 日立製作所 2006年 イオン号
15 川崎重工業 2006年 元・阪急彩都ガーデンフロント号
16 川崎重工業 2006年 ガンバ大阪号
17 日立製作所 2007年 イエローライン、元・大阪モノレール25周年記念号
18 日立製作所 2009年 茨木ファミリーシップ号

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ a b 『RAIL FAN』第49巻第4号、鉄道友の会、2002年4月1日、 15頁。
  2. ^ 「RAILWAY TOPICS」『鉄道ジャーナル』第36巻第4号、鉄道ジャーナル社、2002年4月1日、 93頁。
  3. ^ 音色は、新幹線700系電車後期車・新幹線N700系電車大阪市営地下鉄30000系新20系中後期更新車と同じである。

関連項目編集

外部リンク編集