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大陸戦争(たいりくせんそう、: Continental War)は、ナムコ(後のバンダイナムコゲームス)のPlayStation 2フライトシューティングゲームACE COMBAT 04 shattered skies』の舞台となった架空戦争

2003年夏のエルジア共和国の中立国サンサルバシオン侵攻に始まり、ISAFの反攻により2005年9月19日にエルジア共和国が降伏勧告を受諾するまでの期間行われた戦争である。本項では便宜上、続編である『ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR』のアーケードモードの舞台となる、2006年のエルジア残党軍掃討作戦「オペレーションカティーナ」も取り扱う。

目次

開戦までの経緯編集

武装平和編集

ユージア大陸の西部に位置する軍事大国エルジア共和国は、歴史的経緯や地政学的、経済的な問題等から、大陸東部の国々と「武装平和」と呼ばれる長年の緊張関係を続けていた。特に、東部諸国を代表する同盟機構「UTO(中央ユージア条約機構)」との関係は悪く、各地でUTOの中核である「FCU(中央ユージア連合)」の海外駐留軍とエルジア軍の睨み合いが繰り広げられていた。

小惑星ユリシーズ編集

状況の変化が始まったのは大陸のその他の国々の一つであるFCU大統領が1996年4月20日に行った記者会見で、国際天文学連合が1994年に発表した小惑星「1994XF04 ユリシーズ」が地球に激突する可能性は確実な物であることと、ユージア大陸を中心とした地域が大規模な被害を受けることを理由とし、近隣諸国との連携の必要からの公表であった。 この際の発表で、

  1. 自国と中央ユージア条約機構(UTO)加盟国の防衛のために本土ミサイル防衛網の構築
  2. 主要都市への地下シェルター増設
  3. 自国の海外駐留軍の撤退
  4. 噂や誤報に起因する政情不安を防ぐため、インターネット携帯電話などのパーソナルユース向けの通信網の規制

などが公表された。

小惑星「1994XF04ユリシーズ」(Ulysses)
岩石の塊で出来た直径約1マイル(1.6km)の小惑星。1994年10月にシールズブリッジ大学による観測で存在が確認され、同12月に国際天文学連合(IAU)によって地球衝突の可能性が発表される。その後、IAUに追跡調査の必要性を指摘されたFCU政府は、IAU主導による国際調査を行う。結果、コモナ大学のコンピュータによる予測軌道計算で、ユリシーズは1999年7月3日に地球に到達、ユージア大陸を中心として赤道から北半球の広範囲に分散した破片が降り注ぐとの予測が出る。さらに、その衝突規模は核爆弾200万個分に相当し、間違いなく「核の冬」が到来することが判明する。FCU政府は航空宇宙学会との協議の末、対策には同盟国を含めた国際協調が不可欠と判断。1996年4月20日にFCU大統領により確定情報が全世界に発表された。

ストーンヘンジ建造編集

この中で隕石迎撃を目的とした手段として、FCUを中心とするユージア大陸に存在する国家により八基の120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲ストーンヘンジが建造された(当初はオーシアユークトバニアも参加の意思を示していたが、ベルカ戦争の戦災復興の最中であり、経済的・人的資源の拠出が耐えられないと判断し、この計画には参加しなかったが、ストーンヘンジの機能停止の前後から、アークバードを転用した軌道上の清掃を行った)。

このストーンヘンジの設置場所は大陸中央部に位置するサンサルバシオンと決定されたが、現地の住人による歴史的経緯や政治環境を背景とした反対運動も行われた。

ユリシーズ落下編集

1999年7月8日、ユリシーズはロシュ限界を突破。隕石迎撃砲ストーンヘンジを始めとした破砕手段が講じられたものの、多数の破片が大気中で燃え尽きることなく落着。ユージア大陸では最初の2週間で約50万人が死亡、大陸全体のGDPにして約18ヶ月分の経済的損失を被り、その後も軌道上に残った破片の断続的な落下に悩まされることとなる。さらに、隕石落下に伴う被災難民は大陸全体で数百万人に上り、難民問題の深刻化が後に大陸戦争を引き起こす一因となった。この戦争による被害者も隕石被害に含めるのならば、当初予想された人類滅亡こそ免れたものの、約2000万人という莫大な死傷者がこの隕石落下によって生じたことになる。

各国は難民問題をエルジアに押し付ける形で解決を図ったが、2000年4月にエルジアはビザの発給条件を厳しくすることで難民の受け入れ拒否を行い、この事は大陸の他の国の難民押し付けと共に世界的な非難を浴びた。受け入れ拒否後も一部のNGOによる無計画な難民の移送で肥大化するエルジア国境地帯の難民キャンプは日増しに環境が悪化して行った。

ユリシーズによる被害はユージア大陸のみならず、他の大陸でも発生した。アネア大陸では、隕石迎撃システム「シャンデリア」の計画が頓挫した国、大陸東部のエストバキア連邦を中心に甚大な被害をもたらし、エストバキアはこの被害による経済破綻から内戦へ突入、軍事政権による統一後の2015年、隕石による被害が僅少だった隣国、エメリア共和国に侵攻することになる。『エースコンバット6 解放への戦火』ではこの戦争が舞台となる。一方、オーシア大陸(オーシアベルカウスティオオーレリアレサスなど)やベルーサ大陸(ユークトバニアなど)の被害は比較的軽微であった。

戦争の経過編集

サンサルバシオン侵攻編集

エルジア共和国政府は、難民問題によって自国を取り巻く状況が悪化する中、軍部と図って事態の解決を行おうとした。それは、エルジアの軍事力による力ずくの強引な解決すなわち、難民を押し付けるユージア大陸諸国への武力侵攻である。しかし、これには1つの問題があった。エルジアの軍備はユージア大陸諸国の中では最大規模であるが、その規模はFCU(中央ユージア連合)などの大陸諸国全体の軍事力とほぼ同等であり、全面戦争となれば確実に勝利するには決して十分ではなかった。しかし、この問題を解決する手段をエルジアは見出す。

大陸中央部の中立国サンサルバシオンに建造された小惑星ユリシーズ迎撃用に建造された迎撃砲ストーンヘンジは対空砲として運用した場合、本来の運用目的上有する長大な射程距離によって敵航空機を超長距離から一方的に撃墜することが可能であった。特に、ユリシーズの複数の破片を同時に処理すべく新開発された有効範囲の広い特殊砲弾を使用した場合、半径650海里(約1200km)の射程圏内を高度2000フィート以上で飛行する航空機を確実に撃墜することが可能という驚くべき性能のため、エルジア軍が敵航空戦力を撃滅し、制空権を確保する上で極めて重要とされた。

ユリシーズ落下から4年後の2003年夏、エルジアはサンサルバシオンに侵攻する。エルジア空軍の空爆を皮切りに3日間に及ぶ地上戦を展開し、電撃的に首都サンサルバシオンを占領する。ストーンヘンジにおいては警備にあたっていたUTO(中央ユージア条約機構)指揮下の航空戦力を撃破し、運営に携わるスタッフとともに制圧した。なお、スタッフに対してエルジア当局は健康な状態で軍の「保護下」にあると発表している。

ISAF結成編集

エルジアの行為に対してFCU等大陸諸国首脳は非難声明を発し、FCUのロバート・シンクレア大統領は大陸諸国間経済同盟加盟国11ヶ国を原加盟国とし、総計16ヶ国から構成される集団的防衛機構ISAF(Independent States Allied Force、独立国家連合軍)の設立を発表した。

ISAFはエルジアに対してすぐさまFCU軍主体の部隊を展開するが、エルジアは対空砲として実戦投入したストーンヘンジによってISAFの航空戦力を殲滅し、制空権を確保した。これにより、航空支援を受けられなくなったISAF陸軍はエルジア軍の前に敗北を重ね、戦線は東へと後退していった。そして、ISAFが大陸東部の都市ロスカナスまで後退した時、ISAFは一か八かの賭けに出た。

ISAFにとって最大の脅威は絶大な火力を誇るストーンヘンジであり、これがある限り射程圏内での制空権確保は事実上不可能であった。そのため、ストーンヘンジの破壊が重要な課題だったが戦線が東に後退した今、これ以上東の基地から航空攻撃部隊を送り込むことが距離的な問題で不可能である以上、ロスカナスからのストーンヘンジへの航空攻撃は残された数少ないチャンスだった。かくしてISAF空軍は航続距離に影響を与えないよう必要最低限の爆装を施したF-15E12機と、護衛・空戦を担当するF-15C12機、そして開戦以来生き残っていた選りすぐりのパイロットからなる部隊を編成して第1次ストーンヘンジ攻撃作戦を決行した。

攻撃部隊は途中までは順調に飛行し、目標のストーンヘンジに接近するが、そこで彼等は予想外の事態に直面する。突然現れた5機の戦闘機部隊と遭遇した彼等は交戦するも、抵抗空しく全機撃墜されてしまった。この戦闘機部隊はエルジア空軍がストーンヘンジの防衛部隊として編成した第156戦術戦闘航空団アクィラ隊であり、黄色を使った塗装とナンバリング(搭乗するパイロットのコールサインと同じ)が施されたSu-37を使用しているため、アクィラ隊はISAF・エルジア双方より「黄色中隊」と呼ばれ、とりわけISAF側からは恐れられる存在となった。この敗北から数日後にロスカナスは陥落する。

大陸放棄編集

ロスカナスから撤退したISAFはなおも後退を続け、ついにはストーンヘンジの射程圏外にまで追い詰められた。この事態にISAFは大陸からの撤退を決定し、大陸東方の島々へと撤退していく。また、ISAFの総司令部を大陸北東の島国ノースポイントに設置するが、この総司令部はレーダー警戒網に守られているものの対空火器による防空火力は脆弱な「張り子の基地」であった。一方、エルジア軍はISAFに対して優位を維持していたが、ストーンヘンジの射程圏外では当然ながらその恩恵に与れないため、なおかつ戦線がエルジア本国から遠くなり、補給線も長大化したため進軍のペースは落ちた。このため、2003年から2004年の夏にかけて両軍の衝突は散発的となり、東方諸島群への本格的な攻撃は行われなかった。しかし、大陸北部では撤退が完了した東部とは対照的に撤退未了のISAFに対してシェズナ山山頂のレーダー施設、通称「北の目」による支援を受けたエルジア軍による航空攻撃が行われ、大陸北東部の港湾都市セントアークを基点としていたISAFの撤退を妨害していた。

その一方でエルジア軍はISAFに止めを刺すべく大陸北東部のリグリー飛行場を接収し、ノースポイント爆撃を行うべくTu-95を多数配備した空軍基地とした。さらには、エルジア海軍の戦艦タナガーを旗艦とする「エイギル艦隊」を大陸東部のコンベース港へと派遣し、緊急展開軍の空輸や物資・燃料の補給を行った上でノースポイント占領を行う準備を進めた。

  • 2004年9月19日(アンブレラ作戦) - エルジア軍の工作員がISAFのレーダー警戒網の1部を破壊。これに連携してリグリー空軍基地より爆撃機編隊が護衛機を伴って発進し、ニューフィールド島へと向かった。爆撃機編隊はニューフィールド島市街地とアレンフォート飛行場を爆撃した後、ノースポイントへと爆撃を行う予定だったが、ISAF空軍が急行させた戦闘機部隊によって全機撃墜され、ノースポイントへの爆撃は阻止された。
  • 2004年10月5日(ハーヴェスト作戦) - ISAFは当面の脅威の1つであるリグリー空軍基地に対し航空攻撃を仕掛け、駐機中の多数の爆撃機を撃破する。これによってノースポイントに対する本格的な空爆は阻止された。なお、リグリー空軍基地は後にISAFの反攻作戦において奪回される。
  • 2004年10月10日(ホワイトアウト作戦) - ISAFは大陸北部からの撤退を円滑化するため、エルジア軍の航空攻撃を支えていたシェズナ山山頂のレーダー施設を攻撃。2ヶ所に位置していたレーダー施設は全て破壊され、エルジア軍の防空網は弱体化する。この後ISAFは10月中に大陸北部からの撤退を完了する。

無敵艦隊編集

  • 2004年11月7日(ハンティングホーク作戦) - コンベース港に停泊するエイギル艦隊の存在をつかんだISAFは、コンベース港への空輸を妨害すべくコンベース港北西上空空域を飛行中の輸送機編隊を攻撃。
  • 2004年11月19日(アーリーバード作戦)- コンベース港及びエイギル艦隊への燃料供給源である石油化学コンビナートに対する、ISAFの航空攻撃が行われる。攻撃は成功しコンビナートは多大な被害を受けるも、現地に配備されていたエルジア軍からの増援要請を受けて出撃したアクィラ隊によってISAF側も多大な損害を出す。
  • 2004年11月23日(ラフシーズ作戦) - コンベース港に停泊するエイギル艦隊に対して、ISAFは奇襲攻撃を敢行。ノースポイントに司令部を移して以来初の大規模航空作戦であった本作戦にてISAFは大勝利を収め、一方エイギル艦隊は旗艦戦艦タナガーをはじめとする多数の艦艇を撃沈される。なお、エルジア軍はこれを受けノースポイントへの攻略作戦を無期限延期とした。

反攻への準備編集

  • 2004年12月16日(ブラックアウト作戦) - ISAFは大陸での反攻作戦に備え、大陸東部のフェイスパーク地方にある太陽光発電所群に対して航空攻撃を行う。エルジアの軍需工業地帯への電力供給を遮断して生産能力を低下させるのが狙いであったが、同時に大陸への上陸作戦からエルジア側の目を反らす為の陽動作戦でもあった。作戦は成功し発電所群は大打撃を受けるが、ストーンヘンジの射程圏であったことから砲撃が行われ、作戦参加機の数割が砲撃の犠牲となった。
  • 2004年12月31日(カウントダウン作戦) - ISAFは大陸での反攻作戦に先駆けて、これを支援する偵察衛星をコモナ諸島のロケット発射基地より打ち上げる準備に入るが、この情報を察知したエルジア軍は大規模な戦闘機部隊を送り込み、ISAF空軍の戦闘機部隊と空戦を繰り広げた。参加航空機数が200を超える史上空前の大空中戦となる。この空戦においてISAF空軍の混成飛行部隊が、ISAFに多大な被害を与えてきたアクィラ隊に対して反撃、同中隊の5機のうち1機を継戦不能に追い込み、その結果、アクィラ隊を撤退させることに成功する。さらにコモナベースを爆撃しようとしたB-2編隊を迎撃、全機を撃墜せしめて同隊は基地の防衛作戦を成功に導いた。そして偵察衛星の打ち上げも成功する。

大陸反攻編集

  • 2005年1月24日(バンカーショット作戦) - 反攻作戦の準備を完了したISAFは、大陸南東部のヘイルビーチ・クラウンビーチ・カランダビーチへと上陸。エルジア軍守備戦力は地の利を生かして奮戦するが、ストーンヘンジの射程外であったため戦況はISAF側に有利に動く。これに対してエルジア軍はA-10部隊を送り込むも最終的にISAFが橋頭堡を築くに至った。
  • 2005年2月28日(ウッドペッカー作戦) - エルジア軍の大陸東部主要防衛線「タンゴ線」の拠点であるイスタス要塞に対して、ISAFは上陸部隊を支援するため先んじて航空攻撃を実施。イスタス要塞はストーンヘンジの射程圏内であったため砲撃が行われるも、サイオン飛行場・VTOL基地・補給基地・潜水艦基地の破壊に成功する。これによってイスタス要塞は後続の上陸部隊により陥落し、続いてISAFはロスカナスを占領する。そしてISAFはロスカナスに前線指揮所を置き、大陸深部への侵攻とストーンヘンジ攻撃の拠点とした。

ストーンヘンジ破壊編集

  • 2005年3月14日(ノアズアーク作戦) - 長らくエルジア当局の監視下にあったストーンヘンジ開発に携わった技術者とその家族が、ストーンヘンジに関する情報提供を見返りにISAF参加国への亡命を望み、民間旅客機2機にてサンサルバシオンから脱出する。その後同機はロスカナス北西の丘陵地帯、チョピンブルグ北部上空にてエルジア空軍の戦闘機部隊に捕捉され、同機はあと少しのところで撃墜されかけるも、同機護衛の為出撃させたISAF第118戦術航空隊に所属する戦闘機の反撃によってエルジア空軍の追撃を振り切ることに成功、同機は無事亡命を果たす。
  • 2005年4月2日(ストーンクラッシャー作戦) - 亡命技術者からの情報からISAFは、元々軌道が単純なユリシーズを迎撃する為に開発されたストーンヘンジでは軌道の予測が困難な為、機動性に富む少数の戦闘機部隊ならば接近可能であると結論。開戦以来2度目となるストーンヘンジへの攻撃を決定する。本作戦にてISAF司令部は出撃機の損失率40%を覚悟していたが、ISAF空軍の混成飛行部隊の活躍によりストーンヘンジは破壊される。この直後、アクィラ隊が到着するも混成飛行部隊の一番機、コールサイン「メビウス1」によって同隊の2番機が撃墜され、パイロットであった「黄色の4」が戦死する。この戦闘以降「メビウス1」はエルジア軍の間で、同パイロットの搭乗機体にマーキングされていた「メビウスの輪」が、リボンのように見えたことから「リボン付き」といった異名と共に恐怖の対象とされた。一方FCUサイドのメディアはストーンヘンジ破壊の功績を報じ、その知らせはISAF軍の士気を大いに高めた。

サンサルバシオン解放編集

  • 2005年5月7日(ブラインドマンズブラフ作戦) - エルジア軍勢力圏での偵察飛行を終えたU-2が、ストーンヘンジに代わる最終兵器「メガリス」の情報を入手。ISAF情報部は分析の結果メガリスが実戦投入される前に戦争を終わらせることだけが最善であると結論。
  • 2005年6月18日(オーロラ作戦) - ストーンヘンジの脅威がなくなったことにより、ISAFはこれまでストーンヘンジの射程内であった大陸北部においても上陸作戦を開始する。これに対してエルジア軍はXB-70による巡航ミサイル攻撃を行うも、途中の氷原上空において迎撃任務を受けたISAF空軍機により、ミサイルは全て撃墜される。結果として上陸部隊は大きな損害を受けずに北部沿岸を確保する。
  • 2005年7月10日(ファイアフライ作戦) - ISAFは現地のレジスタンスと協力して真夜中の午前0時に、サンサルバシオンに対して陸上・航空戦力を送る。レジスタンスによってエルジア軍による灯火管制が解除され、両軍との間で戦闘が開始。エルジア軍の戦車隊が配備された旧市街地の国道7号線付近と、攻撃ヘリが配備された新市街地の行政官庁街にて地上戦が展開され、エルジア軍の管理下にあった市街地北部のサンプロフェッタ空港からは航空部隊が出撃するが、航空部隊の的確な攻撃によってISAFとレジスタンスが優勢となり、アクィラ隊の奮闘も空しくエルジア軍は劣勢となる。この状況に対してエルジア空軍はTu-160編隊による焦土作戦を実施するが、ISAF空軍と交戦の末全機撃墜された。結果エルジア軍はサンサルバシオンから撤退し、約2年に及ぶ占領は幕を閉じた。なお、この戦闘の様子はマスコミによって報道され、この中で「メビウス1」について若干触れられている。

ファーバンティ陥落編集

  • 2005年8月15日(サンドストーム作戦) - エルジア軍はランバート山脈とアンバー山脈に挟まれた平野、通称「ウィスキー回廊」の西部を最終防衛線と定め、戦車部隊を中核とする戦力を配備した。これに対しISAFは陸上戦力の面で不利であったが、ファーバンティ攻略に向けてあえて航空支援を頼みとする突破作戦を敢行する。戦闘の結果エルジア軍は戦車多数を航空攻撃で失い、防衛線を放棄した。
  • 2005年9月19日(オータムサンダー作戦) - ISAFはエルジアの首都ファーバンティに対して、東部のシルバーブリッジと南部の水没地域より突入を開始。エルジア軍は戦艦まで投入するほど強固な抵抗を行い、北部から戦車部隊が中心部の埋立地に向けて合流を試みるが、両地域を結ぶジョンソン記念橋がISAFによって破壊された為合流に失敗し、孤立する。この状況にエルジア軍本営総司令部から軍高官がV-22にて脱出を図るがISAFによって撃墜される。戦闘が終結に向かう中、アクィラ隊がファーバンティ上空に飛来し、ISAFと交戦の末全機撃墜され同隊隊長の「黄色の13」が戦死、ファーバンティにおける戦闘が完全に終結する。その後エルジアはISAFの降伏勧告を受諾する。なお、戦闘終結後にエルジア軍大本営総司令部にてエルジア軍最高司令官の遺体と、逃げ遅れたヘリの中にいた妻子が発見されている。

メガリス編集

  • 2005年9月26日(ジャッジメントデイ作戦) - ISAFへの降伏を良しとしないエルジア軍若手将校団の手で、開発中ながら攻撃力を備えていたメガリスを占拠され、メガリスによるユリシーズの破片落下攻撃が行われる。これに対しISAFは航空部隊とメガリス施設内への突入部隊によるメガリス破壊作戦を開始。「メビウス1」を中心に再編成されたISAF空軍第118戦術航空隊メビウス隊と、エルジア空軍の最精鋭部隊アクィラ隊に因んでアクィラ隊と同様の塗装を施されたSu-37に搭乗したエルジア空軍若年パイロットの部隊が空戦を繰り広げる。一方、メガリス内部ではISAF突入部隊がエルジア軍のメガリス占拠部隊と白兵戦を展開し、ISAF側が若干不利な状況になる。空戦の末航空攻撃によりメガリスの3基のジェネレーターを破壊したことで、開いた排熱口から中央サイロ内に突入した「メビウス1」が内部の大型ミサイルを破壊。同時に突入部隊がサブコントロールルームを制圧してミサイルの発射口を脱出口として開き、「メビウス1」は脱出に成功。メガリスによるユリシーズの破片落下攻撃を終結させた。

自由エルジア蜂起とオペレーション・カティーナ編集

エルジア政府の降伏、そしてメガリス破壊によってISAFとエルジアが繰り広げた大陸戦争は終結した。エルジアではISAF主導によって暫定自治政府が発足され、ISAF加盟国と共同歩調にて戦後復興へと歩み出した。しかし、大陸各地では依然としてISAFへの降伏を受け入れない旧エルジア軍の残党勢力が抵抗を続け、小国デラルーシの国境地域などでISAFと衝突を繰り返した。ISAF側は残党勢力と砲火を交えるも、元々旧エルジア軍が強大な軍備を有していたがゆえに、決定打を与えられずにいた。

終戦から1年後の2006年、残党勢力の内旧エルジア空軍将校を中心とする一派が自らを「自由エルジア」と称し、大陸各地の残党勢力に徹底抗戦を呼び掛ける事態が発生。その結果、これまで個別に抵抗を続けていた残党勢力は続々と自由エルジアへと合流し、膨れ上がった戦力を持って自由エルジアは旧エルジア軍の軍事工廠を襲撃し、多数の兵器を強奪した。

これを重大視したISAF空軍は特別討伐作戦「オペレーション・カティーナ」の実施を決定。終戦後に退役したISAF空軍最強のエースパイロット「メビウス1」をオペレーション・カティーナの要として呼び戻し、調査の結果判明した自由エルジアの根拠地であるホワイトバレー湾の軍港島へ向けて出撃させた。

「メビウス1」に対して自由エルジアは、自らが有する陸上・海上・航空戦力を展開して攻撃を仕掛けるが、「メビウス1」の進撃を止めるには至らず、根拠地の軍港島へと到達されてしまう。軍港島にて「メビウス1」は空母を含めた配備部隊を壊滅させるが、その直後に自由エルジアの切り札であったX-02で編成された戦闘機部隊が襲来。「メビウス1」と空戦を展開するが最終的には全機撃墜される。戦闘終了後、戦意を失った自由エルジアの中心メンバーはISAFによって身柄を拘束され、自由エルジアは壊滅した。またこの時、前々から謎に包まれていたエルジアの無人戦闘機の開発データも回収される。

その後の情勢編集

自由エルジアの壊滅によって、終戦後続いた旧エルジア軍残党勢力とISAFとの戦闘は沈静化し、これによってエルジアは暫定自治政府の元で復興への道を歩き出した。また、ISAFもこうした状況に合わせる形で解散となる。しかし、旧エルジア軍残党勢力が完全に武装解除した訳ではなく、また大陸戦争勃発の要因となった難民問題についても解決したわけではなかった。

こうした状況を重要視した国際社会は2008年8月21日にサミット(先進国首脳会議)を開幕、議長国であるオーシア連邦のハーリング大統領により大気軌道宇宙機「アークバード」が会議場となった。このサミットはオーシアやユークトバニア連邦共和国ら5ヶ国、そしてISAFの中心国であった中央ユージア連合とエルジア暫定自治政府の代表が出席するG7サミットとなった。

サミットでは各国代表が旧来の冷戦から協調へと姿勢を転じたオーシア・ユークトバニアの方針を支持し、ユージア大陸の難民問題についても大陸のみならず周辺地域をも対象として責任を共有する新たなパートナーシップの構築を同意する。その他、軍縮や核不拡散においても様々な決定がなされた。

関連項目編集